7月の参議院選挙までおとなしく猫をかぶっていようとした安倍シンゾウも、高い支持率(それ自体もまやかしの気もするが)に有頂天になり、誤魔化すために被っていた仮面を脱ぎ始めた。

原発の再稼働は勿論のこと、憲法9条の改悪、集団的自衛権、TPP参加、辺野古の埋め立て、そしてなんと4月28日の主権回復式典なるものを言い出した。

1952年沖縄、奄美、小笠原を質草に「独立」「主権回復」した日本。

しかし現実はアメリカ本土以上に自由に空を飛ぶオスプレイ、自然の宝庫である辺野古の海を埋め、犯罪を繰り返すアメリカ兵、これらのどこに日本の主権があるというのだろう?

沖縄に米軍基地という犠牲を強いながら、アメリカの基準によるTPP参加で日本をメチャメチャにし、憲法を改悪し集団自衛権の名のもとにアメリカと軍事行動をしようとし、原発の再稼働をいち早くオバマに報告するなどというのは、本当に日本に主権が回復したと決して言えないだろう。
(回復以前の問題である)

沖縄の米軍基地だけでなく、全ての米軍基地を撤去し、日米安保条約を破棄した時こそ本当の意味での主権回復なるだろう。

安倍シンゾウや自民党に好き勝手なことをさせないために、闘いを大きくしていくことが何よりも大切である。


〈T.O〉