
利根川下流右岸にある印西市。
古くから人々が住みついた由緒ある地だ。
中でも、木下(きおろし)の地名にあるように近世には利根川の水運を利用して経済が栄えた。
近年、南側の台地を開拓して大規模なニュータウンが造成された。
県や国が関与した開発事業だが、自然景観を大きく変えたものの当初のバラ色計画通りには進展しなかった。
ここから都心に向かう唯一の鉄道は、日本一高額な料金でも有名だ。
街づくりが抱える矛盾は未だに解決していない。
やがて自治体の合併統合が続き、現在の印西市になった。
新旧地域やその住民たちが、今後どのような未来を築いていくのか問われているような気がする。
ここ「白鳥の郷」は、古くからの稲作地帯、旧本埜(もとの)村の田んぼの一画だ。
1992年、出山さんという方が偶然水田に休む6羽の白鳥を発見。
その後、根気よく寄り添い3年後には餌付けに成功。
土地の所有者である増田さんと本橋さんから水田を提供され、今では井戸からきれいな水を汲んで放水している。
8時と16時には餌をあげる。
村内外から協力者を募り、多くの人々がこの事業を支えてくださっている。
お陰で、都心からそう遠くはないこの地域でこんなたくさんの白鳥が観察できる。
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