最近、当Blogにおいても「いじめ」や「体罰」に関する記事を続けて掲載していますが、中村光夫さん(郷土教育全国協議会代表世話人・特別区教職員組合の初代委員長)が、最近の同人誌メーリングリストに以下のような意見を寄せていました。短文ではありますが、「いじめ」は「天皇制」に由来していることを示唆しています。
ご本人許可のもと、紹介します。
「いじめ」や「暴力」の話題が続いているが、一過性の話題だろう。
なぜなら、私がかつて、「いじめと天皇制」※の中で示したが、日本の歴史に根差した問題だからだ。
「軍人勅諭」の中で暴力を否定していても、日本軍における暴力は日常化していたし、学校やスポーツの中でも「愛のムチ」として普通に行われていたからだ・・・。
今回の監督のインタビューの中にあった、「自分の力の無さからやった」という言葉に象徴される通り、「無理が通れば道理が引っ込む」で、旧日本軍も無謀な戦いに突入し、軍規が乱れてから暴力が行われたことは歴史が示している。
この事件で、オリンピック招致は難しくなったとささやかれているようだが、日本は「オリンピック精神」にもとる国であることが明かされたからには、国として立候補を返上すべきだろう・・・。
〈中村光夫〉
※(「いじめと天皇制」は20年以上前に「郷土教育」に掲載された論文)