各種のスポーツ大会で勝利し成果を上げようとするあまり、生徒を体罰で自殺に追い込んだ大阪の高校教師の行為は許されないことだ。
しかし、教育場面には競わせることによって結果や成果を性急に求める風潮がはびこっている。
多くマスメディアは生徒達がスポーツで頑張る姿を美しく感動的に仕立て上げ、勝つことによって頂点を極めた監督やコーチを有能な指導者として人間的にもたて奉りあげる。
勝ち続けることや良い結果を絶えず求められる教育現場と、スポーツ至上主義が好意的に受け入れられている社会全体の意識が変わらない限り、体罰的傾向を無くすことは難しいことかもしれない。
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