今、あの大阪市において「体罰」がクローズアップされ、マスコミをにぎわせている。
そもそも、監督やコーチ、先輩に絶対服従の縦社会の部活では、当たり前に鉄拳、いじめが横行する。
これはとりもなおさず、天皇陛下の赤子と位置付けられた皇軍の兵士が人を人として感じることなく、天皇の命を受けて人々を殺戮してきたという歴史が物語る。
また、部隊内におけるいじめ、連帯責任という5人組制度の軍隊版によるところの鉄拳の横行と同じなのだ。
科学技術が進歩したと言われる日本なのにもかかわらず、学校の「部活」という檻の中では67年前までの野蛮な、人権などというものは全く無視された状況が存在し、こんな中でこの国のスポーツというものが行われているのが現状だ。
そしてまたこの状況をここぞとばかりにマスコミは取り上げる。政府の意図を受けて。学校教育が悪いからこうなるのだ。
学校教育法があり、体罰は禁止されているにもかかわらず、「いまだに起こるのは学校の管理体制が機能していないからだ」という論法でますます学校というところから自由を奪い去り、より強固に締め付けを謀ろうとしているのが見て取れる。
大阪市のトップを見れば、そして、憲法改悪を目論み、「戦前への回帰」を狙う安倍首相を見れば・・・
こんな中、東京においては昨年11月突如として石原都知事が無責任極まりないことに任期2年半を残して辞めてしまうという事態が起こった。
オリンピックに無駄金を使った挙句の果て、「俺、もう止めた」と。
そう、「今度は尖閣、竹島だ」と。
彼は、東京の教育を滅茶苦茶にしてしまった。
なぜか。
学校から教職員が議論してよりよい教育を、よりよい学校を作ろうとする作風に対して徹底的に弾圧を加えたのである。
職員会議は名称だけ。
「会議」となってはいるが、話し合うのでなしに、伝達するだけ。
話すことは認めるが、ただそれだけ。決めるのは校長。
卒業式においては最たるもの。
「君が代を立って、歌え」と職務命令。
卒業式会場にわざわざ職員を派遣して教職員が歌っているかどうかをチェックする始末。
座っていると処分。
立ちそうにない人は校舎の警備など。
子ども達の晴れの舞台、学校生活の最後の日に突然教育委員会が介入し、混乱をさせる。
こんなことをするお役所が世界のどこに存在するであろうか!?
そんな信じられないことをするのが東京都教育委員会なのであり、石原都政だったのだ。
教員は疲弊。
管理職に週案を出し、点検を受ける。
子どもたちに配る学年便りはもとより、学級便りまでをも検閲。
日々の授業内容から子どもたちへの接し方、保護者への対応の仕方、何から何までチェックが入る毎日。
初任者研修などは目の前の子どもよりも最優先。
初めて受け持った子ども達との初めての遠足だというのに、「初任研があるから」と引率した子どもとのお弁当をゆっくり食べる間もなく、子ども達を残して遠足を後に・・・子ども達より初任者研修を優先させる教育委員会。研修が終わると、それに対する報告文書の作成。これにも赤が・・・何度もやり直しをさせる管理職。慣れていない人に大変な労力と時間を費やさせる。
朝7時から夜7時、12時間勤務は当たり前。
もちろん勤務時間もあれば、休憩時間だって決められている。
朝から働き始めて「休憩時間」となるのが、午後3時45分。
でも、休憩時間になったからといって休めるとは限らない。
会議が伸びる、子どもが怪我した、採点終わらせなくてはet c・・・いつも休憩時間など取ることはできない。
仕事が終わらないのだから。
夜8時、9時、10時・・・11時学校を後にする。
否それだけではない。
土曜日や日曜日、祭日にも学校へ。いつも疲れ切った状態で走り続ける。
ひどい管理職ともなると、校長室に呼んで指導、助言どころか、お説教。
それどころか怒鳴り散らす。
受ける方はたまったものではない。
管理職本人は指導に熱が入っているのであろうが、ちょっと待って!!
実は東京の学校って毎日毎日教職員自らが「体罰を受け続けながら働いている」というのが実態なのだ。
「長時間労働という体罰を!!」この実態を解決しない限り、「何をしたとしてもより悪くなるばかりで、良くなることはない」と断言できる。
「体罰を受けて育った親はその子にも体罰を与えて育てる」この負の連鎖、必ずや断ち切らねばならない!!
<ヘビーはこわい>