テレビをつけると、「安倍内閣が発足し株価が上昇し円安傾向が出てきた・・・・」というような話がポンポン出てくる。
街の声として、「これで景気も良くなるんじゃないかな」等という話を取り上げている。
第二次安倍内閣の発足を、歓迎するメディアが大部分だ。
景気景気!と言っていた「国民」も、これで満足なのだろうか?
株価が上がったのは、財界の代弁者が権力を握ったことへの連鎖反応である。
少しはおこぼれが回るかもしれないが、これで経済が活性化して国民が豊かになるかと言えば、それは?である。
小泉内閣の時は、株価はどんどん上がっても、労働者の賃金は下がり続けたではないか!
それ以後、賃上げなんていう話は聞かれなくなったではないか!
所得税は今月から上がるし、逆に法人税は下がる。
年金の掛け金もこれから上がることが決まっており、来年4月からは消費税も8%に上昇、その後10%になる予定。
それで、国の予算は何に使うかというと、壮大な無駄ダム「八ッ場ダム」等の「公共」事業や沖縄米軍基地等への軍事費に大金を投げ出す。
それでいて、生活保護費は支給削減!
これでも、「国民」は生活が良くなると思っているのか?
百歩譲って、民主党内閣の時より「国民」の家計が楽になったとして、あの3.11で被災した人々はどうなるのだろう。
とりわけ原発事故で住む場所さえ奪われ、ズタズタに切り裂かれた人生をどうしてくれるのだろう。
今なお死と隣り合わせにある、原発で働く(働いた)人々の生活や命はどうしてくれるのだろう。
「生きる」ことって生活じゃないのだろうか?
先の総選挙の時、多くの「国民」は命より景気を求めた。
これ自体が異常なことだが、この国の現実である。
自分のことだけで他には目が行かない。
いや、自分の身の安全だって保障もされないのに、目先の利益しか考えられない。
こんな人々が安倍内閣を誕生させ、舞い上がっている。
<西>