7.16脱原発10万人集会に参加した。
代々木公園は人で溢れ、17万人の参加にもなった。
脱原発の大きな流れは、巨大なうねりとなって、人々の意識を確実に変えてきている。
この参加者について、ツィツターやメールの呼びかけで、個人の意志で参加した人達が多かったことが大きく取り上げられている。
子連れの母親や乳母車を押した若い夫婦、高校生やお年寄りなど、あらゆる世代の参加が見られた。
原発による放射能被害を二度と出してはならないという、参加した一人一人の意志の結集を感じた。
放射能に国境はなく、目に見えず、人の命をじわじわと蝕んでいく悪魔の兵器ともいえる。
未来に向かって、これから人生を歩む子ども達に、私達が今、贈ることの出来る最大のプレゼントは、反原発再稼働阻止で闘い、安心して住むことの出来る地球環境にする事ではないかとつくづく思った。
しかし、当然の事とはいえ、新聞報道にこれだけの違いかあることに改めて恐ろしさを感じた。
東京新聞は写真も見出しも大きく一面に掲げ、関連記事にも紙面を大きく割いて多くの世代の声を報道していた。そして、脱原発の姿勢を紙面の随所にきちんと打ち出していた。過
去最大規模の17万人も集まり、抗議行動も全国的に広がっている事を考えれば当然の事ともいえるが、朝日の扱いは、全く違っていた。
野生動物保護を目的にした「ウナギ取引規制」をアメリカが検討していることを一面トップ記事にしている。
しかも、これは4月に言ったことなのだ。わざわざ17日に報道すべき内容なのかと報道精神を疑う。
ちなみに朝日の反原発集会の記事は、最終ページに僅かに掲載しただけだったし、他の新聞社も同様である。
大手新聞社は、原発の被災地や避難している人達の悲惨さや苦しみを伝えるものの、政府の原発再稼働や消費増税には積極的な反対の立場をとらない。
多くの新聞・放送メディアは、体制翼賛化しており、国民の意志や考えをコントロールしている。
「さよなら原発10万人集会」に参加した人々の意志や、毎週金曜の首相官邸前の反原発抗議行動は、それを突き破ろうとしているし、これからの政治体制を覆す大きな潮流になると思っている。
<F>