高市首相の台湾をめぐる「戦艦、存立危機事態」発言から日中関係がギクシャクおかしくなっていることに対して、

「質問をした立憲の岡田が悪い」

「よく言った」

「中国人がいなくなってせいせいする」

等の発言がネトウヨや自称愛国者を名乗る輩からされている。



けれど問題の本質は日本の安全とは無関係な台湾と中国の問題について、言わなくてもいいことを発言した高市の軽薄さにあるのである。


そもそも台湾と中国との関係、問題は中国の内政問題であってそれに対して関係のない日本が口を出す問題ではない。


台湾も中国も現状のままの状態でいいと思っているのである。

(中国は将来的に香港のようになれば良いと思っている。)



中国が台湾へ侵攻するなど100%あり得ないし、それに対してアメリカが台湾のために中国を攻撃するなど120%ありえないのである。


何故なら中国にとってもアメリカにとってもそんな行為は全く国益にならないからである。

(アメリカにとっては台湾海峡の危機的状況を作ることは、台湾や日本への武器輸出を増やすために好都合なのである。)



こんなちょっとでも考えれば外交素人でも分かることなのに、自らの保守派というレッテルのために非常識な発言を繰り返す高市首相こそ日本の存立危機事態なのではないだろうか。



<T.O>

つい最近、元衆議院議員の山尾しおりさんがFacebookに以下のような投稿をしました。

全文を投稿通りに紹介します。(下線は筆者)

 

 

今日出演のアベプラで国旗損壊罪がテーマになるとのこと。外国の国旗損壊罪はあるのに、日本の国旗損壊罪がないけど、どうする?というのが論点です。

 

私は、世界の秩序を国という単位で回していく以上、自国であれ他国であれ最低限、「国家」という存在へのリスペクトは担保した方が、対話が維持され、平和につながると思っているんですよね。

 

だからこそ、今ある外国旗損壊罪は、日本人が外国の旗を燃やして特定国の存在を侮辱するようなことを抑止しています。国と国同士が抜き差しならないヘイト関係に陥らないように、とにかく対話の余地を残すという大事な外交作業に、最低限日本国民も協力してもらう。そういう意味で、現行の外国旗損壊罪には理がある。

 

そして同じような考慮で、日本人が日本の旗を燃やして、日本という国家そのものを拒否するようなことは最低限抑止されるべきではないか、とも考えています。日本政府への批判は常に許されるべきだけど、日本という国家の尊厳と帰属の維持には、最低限日本国民として協力してもらう。そういう意味で、日本の国旗損壊罪を作ることに賛成です。

 

ここで大事だと思うのは、政府と国家は別、ということ。

総理の似顔絵に✕をつけてデモするのは自由の範疇だけど、日本人として日本の国旗を燃やすのはやめましょう。なぜなら、あなたは政府の一員ではなくても、国家の一員なんだから、というのが私自身の価値観です。

 

そして、もう1点。この機会に、今ある外国の国旗損壊罪が外国の親告罪となっているのは改めた方がいい。具体的には、当該外国の請求がないと起訴できないという要件(刑法92条2項)を削除すべき。日本の警察・検察権の行使は日本の主権の行使ですから、外国の請求を条件とするのは基本おかしな話です。外交配慮は起訴裁量の運用で十分可能。自国の主権を自ら法的に制約する必要は全くない。

 

自国の国旗損壊罪には当然こんな要件はつけない訳なので、この議論を契機に、外国の国旗損壊罪の不要な要件を削除して、きちんと日本の主権と意思を守ってもらえれば、と思っております。

 

(山尾しおり)

 

 

私は正直言って大変驚きました。

「保育園落ちた 日本死ね!!!」問題を国会でとりあげ、当時の安倍首相に鋭く質問で迫った議員、それが山尾志桜里(当時民進党所属)衆議院議員だったのです。

 

更に山尾志桜里さんは「不倫」騒動でも話題をふりまいた人でもあります。

私の好きな作家のひとりである瀬戸内寂聴さん(2021年11月9日没)が、かつてエッセイ『寂聴 残された日々:27』で山尾さんのことを語っていました。

表題と本文の一部を紹介します。

 

 

<山尾さん、孤独の出発に自信を 恋は理性の外、人生は続く>

 

何気(なにげ)なくつけたテレビの画面いっぱいに、端正な美貌(びぼう)の女性が、涙のたまった両目をしっかりと見開き、正面を向いてしきりに言葉を発している。その表情がまれに見る美しさだったのと、しゃべる言葉がしっかりしているのに驚かされ、テレビから目が離せなくなってしまった。

 

(中略)

 

とにかく頭のいい人だという印象が強かった。ホテルに2人で入ったことがあったのも、男は1人帰り、泊まったのは自分1人で男女の関係はないと言いわけしていた。そんなことは神のみぞ知るで、誰も当人の言いわけなど信じる者はいない。

 

95歳の私が、今頃思いだしても噴飯ものだが、今から60年昔、私の35歳の時、東京・野方に下宿していて、ある日、野方の駅から電車で新宿まで出かけた。乗客の少ない電車の中で、座るなり目に入る天井からの吊(つ)り広告に目をやったら「ある奇妙な女流作家の生活と意見」という文字が目に飛びこんできた。

 

(中略)

 

あきれて記事を読んでみると、会ったこともない見知らぬライターが私の小説の端々をつぎあわせ、勝手な妄想を加えて、不倫の生活だとこと細かく報じてあるのだった。相手の実名も書いてある。私はあきれかえり、すぐさま公衆電話で、その会社に電話をし、キイキイ声で編集長を呼びだし、一度のインタビューもなく、いい加減なことを書くなと、どなりつけた。

 

相手はそんなことに慣れているらしく、インギン無礼に言葉をにごすだけで、結局どなりつづける私の方が疲れ切って、声も出なくなってしまった。その会社は半年もしないうちにつぶれてしまった。

 

その気持ちのよかったこと!

 

(中略)

 

不倫も恋の一種である。恋は理性の外のもので、突然、雷のように天から降ってくる。雷を避けることはできない。当たったものが宿命である。

 

山尾さんはまだまだ若い。これからの人生をきっと新しく切り開いて見事な花を咲かせるだろう。それを95の私は、もう見られないのが残念。

 

2017年9月14日

 

 

その当時、私は瀬戸内さんのエッセイを読んでいたこともあり、その後の山尾さんに期待していたものです。

 

しかし、その後の山尾さんの動向を知るにつけ期待は急速に薄れていきました。

それは、彼女が憲法に関しての持論を述べたことが決定的なものになりました。

即ち緊急事態条項にせよ9条にせよ、危機の国家に必要不可欠な力を、憲法上無視し続けることで抑制しようという考え方は、日本の法の支配にとって有害です」と自身のブログで述べたからです。

 

その後も緊急事態条項の制定には執念を燃やしており、「この人は終わった」と思い知らされました。

 

先の参議院選挙では国民民主党からの出馬に失敗して、無所属で東京地方区から立候補、落選しました。

 

その山尾さんが今もなお政治に対して執着あるようで、今回の様な憲法に関わる発言をし続けているのです。

それにしても、何につけても論理的な思考を貫いてきた彼女がここまで権威主義的な発想、右翼的な感性の持ち主であったのには驚きました。

彼女が学んだ法とは何であったのでしょうか・・・?

 

 

さて、ここまで前置きが長いわりには結論は実にあっさりとしています。

以下のような展開になりましたので時系列で紹介します。

 

まず、山尾さんの投稿に対して私は単刀直入に感想を返信として以下の投稿しました。

 

国家の尊厳より個人の尊厳こそ大切にしてもらいたいです。少なくとも日の丸に象徴される国家などに私は規制されたくありません。

 

これに対して山尾さんからではなく、他の方々から私に反論が投げかけられました。

 

(返信A)貴方の家の家紋に人糞付けても不快では無いと?

 

まあ、何というマヌケな反論でしょうか!

当然ながらこの方には返信せずに「悲しいね」マークを送りました。

そもそも家紋なんて私は多少の興味はありますが、自分の家固有のものでもないし、まして人糞・・・。

敢えて言えば、これも個人の尊厳ですからね。

 

こういう方以外にも次のような反論をされた方もいらっしゃいました。

 

(返信B)あなたみたいな人が必ず出てくるのがこの問題。そもそも、個人の尊厳など、国家が無ければ保証されないんですよ。その国家の尊厳を踏みにじっておいて、個人の尊厳ガァーなどと日うのは矛盾しているんです。

国旗は政権だけの象徴じゃありませんよ。貴方の尊厳を尊重する国民の象徴でもあるんです。それを侮辱する事のどこが個人の尊厳ですか。

日の丸が嫌いなら、どうぞお好きな旗の国へ行って下さい。もっとも、世界中で自国の国旗を損壊するような輩の尊厳を守ってくれる国など無いと思いますけどね。

 

どうですか、この方のおっしゃる内容やおっしゃり方は?

国民の象徴である国旗とか、国家がなければ個人の尊厳なんて保証されないとか、「国民国家論」さえまともに理解していない方が、人権概念である個人の尊厳について論究するのは無理があります。

まして、「国民国家論」そのものも差別と排除の論理をも包摂していることを考えれば、国民とか国家の関係を国旗を通じて安易に語るのは実に薄っぺらな論理としか言いようがありません。

 

最後にダメ押し的にもう一つの反論ですが、この方の言い方が端的に表れています。

 

(返信C)個人の尊厳は国家無くして保証はされません。

 

先ほども述べましたが、「国民国家論」がこうした考え方を広く流布させているのではないでしょうか?

それもあやまった受け取り方で・・・。

 

それだけ「国民国家論」には脆弱な部分があるのだと思います。

思わぬ方向へ論が進みそうなので、別の機会に述べたいと思いますが、今回は山尾しおりさんの投稿に見える危険な部分と、それらを支持する人々の軽薄で差別的な言説を紹介しました。

 

 

 

 

国家の尊厳より個人の尊厳を>

 

 

 

自らの労働条件は自らの手で!教え子を再び戦場に送るな!日教組・東京教組と共に闘おう!

NEWS  江戸川区教組2025/10/24  NO.2507      江戸川区教職員組合                                                                                                                                               (江戸川区東小松川3-35-13ニックハイム船堀204)

物価高騰! 

    秋季賃金確定闘争 大幅な賃上げを!

                                                                                                                           

                                                                                              

 

10月1日から、ペットボトル飲料、ビールなどの酒類、加工食品や調味料まで、約3,000品目の食品が値上げされました。

あまりの値上げ幅にスーパーで手に取ったものを、思わず棚にもどしてしまうこともしばしば。

 

生活が苦しくなっています。 

物価高騰に反して、実質賃金は、8カ月連続のマイナス。(8月現在)これでは、実質賃下げです。政府に物価高への早急な対応を求めるとともに、秋季確定闘争で大幅な賃上げを

 

8月7日、国の人事院勧告が出ました。平均賃金改定率3.62%(月例給1万5,014円)、特別給(ボーナス)を年間で4.65カ月(0.05カ月増)と、34年ぶりの大きな改定水準です。

 

しかしながら、今年も若年層に重きが置かれ、中高齢層と格差をつけた配分です。

さらに、東京都人事委員会は、ここ数年「職責・能力・実績」を反映することにこだわり、国に比しても中高齢層にきわめて厳しい勧告を行っています。 

格差配分を許さず、全職員の一律賃上げを強く要求していきましょう。 

 

 

 

 

☆☆日退教組織活動交流集会報告☆☆

 

10月10日、区教組友の会(旧OB・G会)は日退教組織活動交流集会第二分散会で「夏の合宿“奥能登を訪ねて”」を報告しました。 

レポートに先立って、友の会の活動も紹介しました。 

 

参加者から「現・退一致で組織を拡大している工夫は何か?」という質問が出たり、特別報告をした奥能登の方や珠洲原発反対の闘いなどに深く関心を寄せる各県の方たちと意見交流したりすることができ、とても感慨深かったです。 

 

全国各地から、原発再稼働や自衛隊基地増強に反対する闘いが報告され、戦争が身近に迫っていることに危機感を感じました。 

衝撃を覚えたことをいくつか紹介します。 

 

 

 

  沖縄本島や南西諸島の現状

 

●自衛隊基地を受けいれた与那国では、戦車が学校にも近い公道を走るようになった。介護施設や歯医者がなくなり、「もう島を出て行った方がよい、基地の島には住めないということなのだろうか」と心を痛めている。

 

●九州、沖縄本島、南西諸島全体が基地化している。

 

 

 子ども版「防衛白書」の配布について       

      憲法9条の戦争否定・平和主義に逆行するのでは?

  ●防衛省が全国の小学校に配布依頼。青森などの4県で配布。

沖縄県教組は特定の国を仮想敵国化しているなどの懸念があるとして、配布しないよう県教委に申し入れをしている。

 

●白書の内容は?                  

(長崎放送 2025年7月13日放映番組から)

【1、なぜ自衛隊は必要なの?】 

戦争を防ぐためには「抑止力」が大切と強調。例としてウクライナがロシアに攻め込まれた理由の一つを「防衛力が足りなかった」としている。                                                                                                                                               

 【2、日本の周りで何が起きているの?】 

中国、北朝鮮、ロシアの3か国をあげて軍事的な懸念を説明し、「日本が位置する地域は安全とはいえません」としている。

 

【3、日本はどうするの?】 

「反撃能力」をカギとする防衛力強化に必要なミサイルや設備、戦い方、費用などを図や写真をもちいて、わかりやすく説明。

  全国の退職者は皆さんとても元気で困難に負けず、それぞれの場でできることに熱くとりくんでいました。

今年は戦後80年。現職も退職者も、「教え子を再び戦場に送らない」ために共に手を携えていきましょう!

 

 

 

 青年部アンケート   自由記述から 

                    ご協力ありがとうございます

                  

〇部活動の交通費が支給されない。1日10時間近く大会に引率しているがほぼ無賃状態である。交通費ぐらい支給できないのかと疑問。 

また、休日の部活動の賃金が低すぎます。                                                                                                  

パワハラや部活が負担の訴えが

             届いています。

区教委申し入れに生かします。

〇ワークライフバランスが取れておらず、部活動の大会があるときは、自分の予定を我慢したりしている。

 

〇子育て中なので、制度も利用できるように配慮してくださり、学年にも助けてもらっています。職場が変わると、同じようには働けないのではと不安です。

 

〇職場に、自分の気に入らない教員にきつくあたる教員がいます。相手によって態度が違うのですが、管理職から指導を受けているのかどうなのかはわからないが、こういう方が平気な顔で好きに振る舞っているのは正直どうかと思ってしまいます。

 

〇校長から「先にタイムカードを切ってもらわないと副校長が怒られるのでよろしく」等の声かけがあった。

 

〇職員会議等で失敗をあげつらう校長発言があった。校長室に呼ばれ、「初任者は試用期間なので校長が言えばいつでも首にできる」などと詰められた。そうした実情を訴えられる窓口が必要だと思う。

 

 

 

イエローカードの提出を!  

                         書記長まで

異動希望の方は早急にお願いします。 

     今年から栄養士も区教委交渉が認められました。

 

 

<今後の予定>

 

〇10月25日(土)   東京教組教研集会  全体会・分科会 12:00~17:00                

             ラポール日教済  

           *区教組から『フッ化物洗口」~なにが問題?』を報告

 

〇10月29日(水)   教育委員会 14:00~ 

           *15分前までに4F教育推進課で傍聴受付

 

〇10月30日(木)     東京地公労 2025秋季年末闘争 学習会    18:00~20:00 

                                            田町交通会館ビル 5F大会議室  

 

〇11月1日(土)     子どもと女性の人権を考える東京の会学習交流会 

                                                  14:00~16:30 日本教育会館 7F 703

               SNS上のデマ中傷、問われる民主主義

                                                            ~情報と私たちの関係を考える~三木由希子さん

 

 

〇11月3日(月・祝) 憲法アクション  

             国会正門前            14:00~15:00  

 

            フッ素研究会全国集会   9:30~14:30  

            日本教育会館 8F 第3会議室

 

〇11月7日(金)     分会代表者会議 18:00~  タワー船堀405

 

〇11月11日(火)   教育委員会  13:30~ 

 

〇11月11日(火)     青年部 サッカー講座  

                                                  14:00~(現地集合)町田セルビア

 

 

 

生活と権利を守るためにみんなで力を合わせましょう!

                      江戸川区教職員組合加入届

 

江戸川区教職員組合   書記長 〇〇〇〇 様 

            私は江戸川区教職員組合に加入いたします。

            (       )学校分会   

            氏名:(         )印

 

もう旬の話題ではないかもしれないが、先の参議院選挙で参政党が「日本人ファースト」なる政策を掲げてそれまで選挙に関心がなかった層も含めて多くの支持を集めた。

 

この流れはその後も尾を引いている。

 

JICAのホームタウン構想が引き金になり、「移民を推し進めるもの」だと抗議の動きが活発化した。

当該市役所の職員は対応に追われて通常業務ができない程だったようだ。

これを受けてJICAはホームタウン構想を撤回するに及んだ。

 

また、北九州市では学校給食で食アレルギーの子どもに対応した措置をとっていることが、「ムスリムに対応した学校給食を始めた」として抗議の電話等が集中したという。

 

これらは事実が誤って伝えられたり、誤解に基づく判断だったりもしたが、根底にあるのは「外国人を優遇するな!」「移民を認めるな!」といった感情や考え方である。

 

過去にも、いや過去から今日に至るまで外国人を排斥する排外主義的運動や思想は脈々と続いている。

 

象徴的なのは、朝鮮学校に通学する子どもたちが高校授業料無償化の対象から外され続けている事実である。

在日朝鮮人が就学支援金の支給を受ける権利は憲法で保障されているにも関わらず、支給しないというのは憲法に反するばかりでなく意図的で露骨な差別であり人権侵害ではないか!

 

さらに、クルド人に対する排斥・差別行動もあからさまに行われている。

 

 

 

冒頭に述べた「日本人ファースト」なる言葉が選挙戦の中で堂々と発せられ、メディアに乗って国内外を駆け巡った。

さらに輪をかけてSNSでは連日のように外国人に対するヘイト的書き込みが止むことがない。

 

ヘイトスピーチが言葉だけに止まらず、ヘイトクライムとなって日本国内に居住する外国人の命と生活を脅かしている。

 

 

 

参政党が日本人の心の中に潜む日々の不満や差別意識を巧妙に取り込み、「日本人ファースト」を一般化してしまったのは大きな出来事と言ってもよい。

 

そしてこの言葉には、人によって様々な思いや考えに行き着く。

ある者は右翼的な思想にはまり、ある者は自分が一番・自分さえ良ければという利己的な考えに陥る。

 

 

それにしても不思議なのは、「日本人ファースト」を叫ぶ人たちが在日アメリカ軍基地に対して「日本から出ていけ!」とか言ったという話は未だ聞いていない。

アメリカは排斥・差別する対象からは外しているのだろうか・・・。

 

今度、アメリカ大統領トランプが来日するようだが、「日本人ファースト」の人たちは排斥するどころか大歓迎するかもしれないのだ。

「アメリカ(自国)が一番」「自分が一番」の本家本元の人物がやって来るのだから、もしかしたら「トランプ詣」が沸き起こるかもしれない。

 

 

こんな情けない人々を大量に生み出した参政党ではあるが、この現象を見て先手を取られたと感じたのか自民党は負けじとばかりに低俗な排外主義的言辞をふりまいている。

まさに低次元かつ非人道的な動きである。

このまま両党とも没落していってもらいたい。

 

 

 

最後にこれとは真逆な現象を海外で垣間見て来たので紹介したい。

それは、7月にハンガリーのブダペストを旅行した時のことだ。

 

言葉の良くわからない国で一番苦慮するのは交通機関を利用することだが、ブダペストの街はいとも簡単に移動することができたのである。

それは、「市内の公共交通機関は、65歳以上であれば国籍を問わず無料で乗車できる」という規定があるからだ。

 

この規定は2024年3月から施行されたものだというが、私はフランスに渡って初めて知ったのである。

明日からはブダペストだ、どういうふうに廻ろうか・・・と調べていた時であった。

地下鉄、バス、トラム、空港行きバスが、全て無料で利用できるというのだ。

これには驚いた。

 

一応、利用時はパスポート等の身分を証明できるものを常時携帯する必要があるというので、私はパスポートをコピーして携帯することにした。

本物は紛失する怖れがあるからだ。

 

 

現在の規定に変わる前にはEU圏内の人に限定されていたが、昨年3月から国籍を問わず無料化されたという。

また、未確認情報ではあるが、ハンガリーはさらに遡れば今のように国籍問わず無料の時代もあったという。

さらに、現在のチェコスロバキアのプラハ市内でもブダペスト同様に国籍問わず65歳以上は無料だという。

 

 

私がトラムやバスを利用した際には偶然かもしれないが、一度も身分証の提示を求められたことはなかった。

(本来は提示を求められたら原本を示す必要があるようだが、その際は理由を述べてコピーを提示するつもりでいた。)

お陰で気分よく快適な旅ができたのである。

 

 

 

 

 

 

ちょうどその頃、日本では「日本人ファースト」を叫ぶ党派が国政選挙で大躍進をとげたというから、母国日本と、その有権者たちに実に大きな違和感を抱いたものだ。

 

「ハンガリー人ファースト」などと言わず万国の観光客を差別なく受け入れる国の懐の深さを思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

<すばる>

自らの労働条件は自らの手で!教え子を再び戦場に送るな!日教組・東京教組と共に闘おう!

NEWS  江戸川区教組2025/10/1  NO.2506 江戸川区教職員組合                                                                                                                                                      (江戸川区東小松川3-35-13ニックハイム船堀204)

 

  9月まで猛暑日が続いた長~い夏も終わり、やっと「天高く馬肥ゆる秋」「灯火親しむ秋」季節になりました。

  学校では、様々な芸術や文学に触れる機会が増える季節でもあります。その分、教師は忙しくなります。

  皆さん、健康第一で活躍してください。そして、私たち自身も学校の外に出て、見聞を広げたいものです。

 

 

江戸川区教組が取り組んできた2つのことを以下の集会で

    報告します。

 

①「江戸川区教組夏の合宿『奥能登を訪ねて』」 

  ・10月10日(金)13:30~日退教の組織活動交流集会の分科会で報告します。

 

②「集団フッ化物洗口」~なにが問題?~

  ・10月25日(土)14:15~東京教組秋の教研集会、分科会で報告します。

 

 

 

'25夏の合宿~石川県奥能登を訪ねて~の感想

 

 前回、合宿の報告をしましたが、今回は参加者の感想を載せます。

 

①   能登合宿~和倉温泉~    (M.H)                                                         

 仮設住宅を見た時、人の住まいとしてはこれ以上簡素な建物はないだろうと、又、残念ながらこれ以上お金はかけられないだろうと思った。

殺風景で人の息遣いが感じられないような硬い空間に思えた。

が、プランターから、植物(たぶんアサガオ)のつるが伸びているのを見た時、マジでほっとした。

植物の成長を愛でる人が確かにいる。いつくしむ人がいる。

植物の成長で心が癒されているのではないか。

 

住む期間が長くなるにしたがって、こういう草花を仮設住宅スペースの周囲に置くことは、災害関連死を防ぐことにもなるので、予算をつけて欲しいなぁと思った。

私も団地のアパート住まいで、ベランダでゴーヤやアサガオ、ミニトマト、マツバギク、日日草、ゼラニウム、ピンクマーガレット、フウセンカズラ、シクラメン、サンスベリアなど、ささやかに育てているが、実に癒される。

    

  また、自治会長さんの話を聞きながら、むしろ自分の方が鼓舞されているような気持ちになった。

個人のプライバシーが守られることはもちろんだけれど、狭い空間に閉じこもるのではなく、みんなが気軽に集まれるような集会所の建設を役所に要望したという。

これは、すごいことだと思った。

話している自治会長さんの背中側にホワイトボードがあり、そこに人の名前が書いてあるのが気になっていたらやはり、この集会所を使って遊びのようなこともやっているとのこと。

個人の居場所を確保すること、トイレや体の清潔を保つことは勿論、その次に、誰でも使える共同の場所を作って顔を合わせられるようにすること。

これって本当に大事だと思う。

自治会長さんは、「ここがこじんまりした小さめの仮設住宅地でコミュニティーの強い地域だったからやれたんだと思う。」と謙遜していたけれど、実行力のある温かい人柄に触れて、ここでは災害関連死という言葉は聞くことがないだろうと思った。

    

        

           

② 能登、再び…(和倉・奥能登・珠洲)   (K.N)                                               

 一年ぶりに能登に行った。日差しは強く猛暑だが、東京と違い湿度の低いカラッとした暑さだった。

 昨年は、倒壊した建物・道路は走行する中央部分以外の両端はそのまま。

主に復旧途中の外観を観てきた。

そして、施設の方や石川県教組の方と懇談した。

今回は、建物の多くが撤去され、仮設住宅も増えて復旧が少しずつ進んでいるように感じた。

 

 仮設住宅の自治会長・市議会議員・現教職の方等から当時のこと、現在の様子を伺うことができた。

 自治会長からは、仮設住宅の人たちの暮らしや集会所を中心にコミュニティを築いてきたこと。

教職員からは、地震発生時の様子や児童・生徒の安否確認、変則的な授業形態、他へ避難している子の当該校とのやり取り等。

生活の中での生々しい話に苦労がしのばれた。

話を聴いて、復旧にも時間を要し、復興までには長い長い時間がかかると感じた。

今年は、集中豪雨(水害)の被害が多く、復旧・復興に輪をかけて大変になっている。

 

夜は、恒例のレポートを持ち寄り学習会。

多岐に渡る問題提起に各自の意見や感想で盛会だった。

帰京時、能登の人たちが一日も早く元の生活に戻れることを願った。

外観だけでなく、人々が戻り生活の場としての能登として・・・。

 

 

 

③   能登半島で実見した自然の驚異    (T.S)  

                                          

  江戸川区教組友の会の合宿に参加し、初めて能登半島を訪れた。

2024年1月1日の地震、9月の集中豪雨と二重の災害の影響はどうなっているのか、ドキドキしながら新高岡駅に向かった。

 

 はじめに仮設住宅を訪問して、自治会長から被災時の様子や仮設住宅での問題点等をお聞きした。

様々な地域から集まっているため互いを知らず、役所からは入居者の情報を個人情報だからと教えてもらえず、孤立を心配されたそうだ。自治会を作ることで希薄だった人間関係が縮まったとのこと。

非常時こそ人間関係が大事だが、互いに不安を抱えながら過ごすのは、本当に心細くつらいことだと思う。

 

 2日目の朝は和倉温泉を見学。

海沿いの大きな旅館は地面が割れ、水が噴き出している状態だった。

私達の宿泊した旅館でも、温泉のパイプを地下から掘り探すのに4ヶ月かかったとのこと。

仲居さん達が話す地震時の話からも状況のすさまじさを知ることができた。

午前中は石川県教組奥能登支部で、被災した輪島の町の様子や学校の状況を伺った。

 

小中学校では生徒の半数が自主避難し、集団避難を募り金沢で授業をしたが、生活リズムや規則もなく2か月を過ごしたそうだ。

学童疎開を想起させた。

震災直後の児童たちの精神状態、何のための避難か…と災害の多い日本では、予想して考えることの必要性を感じた。 

見附海岸への道々に見られる電信柱は傾いたまま、名所の見附島は、Hさんが昔撮った写真と見比べると、大きな岩が崩れており揺れの大きさを知った。

 

  ここから、市議さんの案内を受けた。

倒壊建物の下敷きや津波、そして豪雨で97名もの方が亡くなったとのこと。

市議さんの友人宅の1軒は川沿いで傾き、もう一軒は裏山からの土砂で埋まっていた。東側の海岸線を走ると白い部分があり、それらが隆起した跡だと教えてもらった。

道路やトンネルが土砂に埋まり、海岸の傍に作られた道路を走ることもあった。

山側は、土砂崩れや倒木の散乱が見られた。

地震で緩んだ地面に豪雨では、ひとたまりもない。

 

その後、原発建設予定地だった所へ。

静かな海の傍の漁港は隆起して陸地化し、使えなくなっていた。

「人権東京の会」で「能登半島に学び、脱原発を考える」渡辺敦雄さん(元原発術者)の話を聞いたばかりだったので、ここに原発を建設させないで良かったと心から思った。

 

   3日目の朝早く、宿泊した能登半島の先端、禄剛崎の灯台まで散歩した。

灯台を真っ白に輝かせる明るい陽光と青く澄んだ海の色は美しく、災害の影響を忘れさせた。

けれど、足元には地震による亀裂のため立ち入り禁止の表示があった。

 

朝食後、段差の多いくねくね道路を走り、白米の千枚田を見学。

千枚田は地震の影響で棚田が崩れていた。

長い年月をかけて築いたものが、かくも簡単に壊されてしまうとは。

携わってきた人たちはさぞ無念だったことだろう。

 

輪島の町に入ると、去年も訪れた人たちが歓声を上げた。

ずいぶん整備されたそうだ。

まだ壊しきれずにある場所や壊した為に櫛の歯のように空いた場所もあった。

道の駅を訪れたが、週末だけ開くという所ばかり。 

 

   人口減少とともに観光客も少ないせいではないだろうか。

災害で能登半島の人々の生活が大きく変わってしまったのは明らか。

働き場所が減り、若い人の流出も多くなった。

災害の恐ろしさを実感し、できることは何かを考えた。

また、夜の学習会では色々な方の提案を伺い、刺激を受けた。

 

 

 

④   ’25夏の合宿in奥能登に参加して    (K.H)  

                                            

 昨年に引き続き、被災地能登半島を訪れた。

2024年1月1日から1年半。被災地はどれくらい復旧したのだろうか。

七尾や珠洲の被災状況はどんなだったのだろうか。

今回は、居住している方たちから被災状況を生の声で聞けるという。

 

「奥能登で、見たこと、聞いたことを伝えることも被災地支援」だ。(石川県教組委員長)しっかり、見て、受け止め、そして伝えたい。 

そんな思いで参加した。

 

七尾、珠洲、輪島市と見て回り、あちらこちらに倒壊家屋を公費解体した後の更地が目についた。

仮設住宅が増えていることにも気づいた。

高齢の方たちは住宅再建もままならないだろう。

珠洲の漁港では海岸が隆起して、船が出せず漁業を廃業せざるをえなかったという。なりわいまで地震で失った方たちがいる。

 

奥能登支部の教員の方の報告では、地震後に転出した子どもたちが多く、輪島市では小学校6校を1校に統合するという。

地震によって、生活を一変させられてしまったリアルな現実を仮設住宅の自治会長さん、各地区の市議さん、奥能登支部の方たち、旅館の仲居さんたちから聞くことができた。

 

珠洲のFWでは、地震後の9月の大豪雨によって、大量の土砂がなだれ込んだ家屋に案内してもらった。

大量の土砂は時間を経て硬くかたまり、いまだ撤去されていないままだった。

温暖化の影響の異常気象とはいえ、地震後のケアは適切だったのだろうか。

国や地方自治体の長は、そこに生き、暮らしを営む人を何より大切にした行政をおこなってほしい。

いや、おこなうべきだと強く思った。 

 

現地に赴き、体感したことを周りの方たちに伝えていこうと思う。

石川県教組の委員長さんには、今年もいろいろお世話になり、ありがとうございました。

 

 

【お勧め映画】 

 

ドキュメンタリー「黒川の女たち」  松原文枝監督

 

「戦時下性暴力と差別を告発」「尊厳回復の道のりを記録」という見出しで、新聞や雑誌で何度か取り上げられたドキュメンタリー映画「黒川の女たち」を観ました。

 

 岐阜県旧黒川村の満蒙開拓団が、敗戦直後に現地住民から襲撃を受ける中、未婚女性を差し出して旧ソ連軍に助けを求めました。

帰国後、性接待を強要された女性たちは、故郷で「向こうでやられた女」として蔑まれ差別を受けた上、長い間性暴力はなかったことにされ続けていました。

 

女性たちが声を上げ始めたのは、2013年。

松原監督は、2018年に『朝日新聞』で佐藤ハルさんの証言集会の記事を見て作品を制作することにしたそうです。

 

 映画を観ながら、女性を差し出させた開拓団男性幹部たちの誹謗中傷や世の中の偏見、差別の中で、声を上げた女性たちの強さに目頭が熱くなりました。

そして、新しく開拓団遺族会会長になった藤井さん(父親が団員)が、加害に向き合い、犠牲になった女性たちのための碑文を建立して謝罪をされた。

彼女たちの尊厳回復はここから始まるのだと、再生への第一歩を踏み出されたのだと、胸がギュッとなりました。

 

満蒙開拓団の犯した罪は、国の政策によるものです。

しかし、国は戦後80年を過ぎた昨今、近隣国の武力攻撃に対する防衛力強化、防衛費増額等、新たなる理由を付けて戦争への道を着々と切り開いています。

 

 政治を担う多くの人たちに、是非とも「黒川の女たち」を観て、戦後80年の振り返りだけでなく、その前の戦中の日本が何をしてきたのかを正しく理解し、国の政策が戦争につながるものとならないよう考えて欲しいです。

 

 

 

  今後の予定

 

10月03日(金)     分会代表者会

             会場:タワーホール船堀  405室  18:00~

 

〇10月10日(金)   日退教組織活動交流集会分科会      

                                                     会場:ラポール日教済       午後

 

〇10月11日(土)   「障害」児教育分科会(東京教組)    

                                                     会場:ラポール日教済 13:30~16:30 

 

〇10月14日   (火)     江戸川区教育委員会定例会 傍聴      

                                                  場所:教育委員会  13:30~

 

〇10月25日(土)     秋の教育研究集会(東京教組)         

             会場:ラポール日教済 12:00~16:30

 

〇10月29日  (水)       江戸川区教育委員会定例会 傍聴      

             場所:教育委員会  午後の予定

 

〇11月07日(金)    分会代表者会                                                                             会場:タワーホール船堀  405室  18:00~

   

 

例によって田舎の仲間(中学の同級生)からいただきました。

 

 

 

 

今回はちょっと大き目の栗(利平)と落花生(オオマサリ)もありました。

 

柿は富有柿と三太郎柿(田舎ではそう言います)。

特に後者は子どもの頃、お腹が空いたら適当にとってかじってました。

タネは多いけどとても甘いのです。

 

すっかり田舎から縁遠くなった今の自分には尊いものです。

 

今日はオツレアイの運転でした。

近々、白内障の手術をするから・・・と言って。

 

お礼を言うと、「とにかくとれすぎて、処分に困るから皆んなに配ってるだけだよ」と返されました。

よく、友達から「そんなにいただいたら、お返しにはいつも何をあげてるんですか?」聞かれますが、「いや、何にも・・・」と言うと、信じられない様子でした。

 

 

今月末か来月初めには私が田舎へ向かう旨を伝えました。

まっ、流石にその際は手ぶらでは行きませんよ😄

でも、お店で買ったお菓子等は絶対に受け取りませんからね。

そこはそこ、私にも秘策はあるんです。

 

ところで、この写真は一部のみで、栗だけでも10㎏は超えてます。

早速いつものように、ご近所さん4軒にお裾分けしました😊

 

 

 

 

<すばる>

秋分の日が過ぎて、朝のひんやりとした空気と抜けるような青空になった。 

遅すぎた秋が来た気もするがどうだろうか。

 

 

例年なら彼岸花が揃って咲いている筈だが、今年は花が不揃いで綺麗さがない。

茎立ちも「生き生き」とすっくと伸びている筈が、苦し紛れに仕方なしに地面にから出たとように見える。

 

 

 

 

他の植物も花が咲かなかったり、葉が毛虫に食われたり枯れたり悲しげな姿である。

 

異常な暑さで植物もまっとうに育っていかない現実がある。

今では一昔前の夏が懐かしく、どこに行ったのかと思う。

 

 

 

暑い8月の風物詩は金魚・スイカ・風鈴・打ち水・浴衣・など、古来から生活の工夫で暑さをしのぎひと夏を楽しむという一面もあった。

しかし、近年地球温暖化で夏日・真夏日・猛暑日(酷暑日)・熱帯夜と云う気象用語も生まれ、また高温で体温調整が困難になり、「熱中症」で亡くなる方も増えており危険な夏になった。

 

 

地球環境は高温・乾燥・強風・洪水などで世界的に悪化の一途であるが、そんな地球環境を意図的に破壊しているのが戦争だ。

イスラエルのガザへの大量虐殺行為やロシアによるウクライナへの侵略戦争は日々残虐さを増しており、命を守れない己の無力さを痛感する。

 

 

今年の8月は戦後(終戦・敗戦)80年の節目でもあった。

広島・長崎に原爆が投下され、8/15日の玉音放送により戦争が終結した。

戦争体験者が僅かとなり、戦争未体験世代が多数になった今、「平和とは何か」を再考する時代と思う。

 

 

異常に暑かった8~9月も終わり、まもなく10月だが暑い日はまだ続く。

セミに代わりキリギリスの鳴き声も終わって、夜長を鳴き通す虫たちの声がひときわ賑やかになった。

虫たちは来年も鳴いてくれるだろうかと思うと、平和を訴える声にも聞こえる。

 

 

 

2025/09/24

                           

 

 

<昆虫好きなデラシネ>

 

<江戸川区教組 '25夏の合宿 

          7.26~28>の報告①

 


  昨年度に引き続き、地震後の石川県に行ってきました。

今回は、地震の中心だった奥能登のフィールドワークです。

   

仮設住宅の自治会長、石川県教組奥能登支部のAさんとBさんに、地震当時から現在までの仮設住宅や子どもたちの状況と課題について話も聞くことができました。

 

フィールドワークでは、奥能登を和倉温泉から出発して、富山湾側を車で走り、突端の禄剛﨑を通って日本海側に出て(半島をぐるりと回るように)、輪島市から出発点の新高岡駅に戻ってきました。

 

石川県教組の委員長、“花ごよみ”の女将さん、市議のCさんとDさんには、計画段階から相談にのって頂きました。

 

お陰様でたくさんのことを見聞きし、学ぶことができました。 

感謝しかありません。  

 

 

◆ 2泊3日の主な流れ

 

26日(土)  

〇新高岡駅集合  11:29

〇七尾市田鶴浜舟尾(ふのお)仮設住宅訪問 

              上島自治会長の話を聞く  15:00~17:00

〇夕食後、夜の学習会・交流会 20:00~22:00  

 

※花ごよみの女将さんの計らいで市議のCさんに、舟尾仮設住宅自治会長を紹介して

 もらう。

※石川県教組のフィールドワーク(昨年度)の様子を視聴。

 

 

27日(日

〇わくら朝市、和倉温泉周辺を歩く。(自由行動) 

〇石川県教組奥能登支部を訪問し、話を聞く。

 <市議のDさんの案内でフィールドワーク>

 見附島、飯田港、若山川沿い、大谷町、仁江海岸 道の駅“すず塩田村”、

 垂水の滝、長橋漁港、高屋、蛸島町、災害ゴミ置き場、寺家(じげ)等

〇夕食後、夜の学習会・交流会 20:00~22:00

 

※わくら朝市、加賀屋等大型旅館の様子を見てくる。

※輪島市6校合同学校Aさん、宝立小・中学校Bさんの話。

※フィールドワークの場所は、見たいものを伝え、Dさんに場所は選定してもらっ

 た。

 

 

28日(月)

〇禄剛﨑散策

〇白米千枚田  

〇輪島朝市、輪島道の駅“ふらっと訪夢”、輪島中学校、6校合同仮設の小学校(河井

 小) 

〇新高岡駅で解散

 

※昨年度行った輪島朝市や輪島

 中学校の他、奥能登支部で聞いた話の場所を訪問する。

 

 

合宿で得たことは、10月10日の日退教の集会で報告します。

 

 

 

〇下の写真は、七尾市田鶴浜舟尾(ふのお)仮設住宅です。

 

 

仮設住宅は、命をつなぐためになくてはならない。

しかし、命をつなぐには、心の健康が重要で、地元から離れ、友人知人と離れ、一変してしまった生活の中で、部屋にこもりがちになることで心を病み身体まで病んでいくということが、話を聞いて良く分かった。そこに、ボランティアや行政が関わることの意味の大きさを知り、命にかかわることだということを実感した。

 

自治会長は認知症の方のカフェも開いているとのこと。

心を配りながら、様々活動されていることに拍手を送りたい。

 

 

〇下の写真は奥能登支部で二人の方の話を聞いた時の様子です。

 

 

「地震で唯一の救いは、『冬季休業中』で、児童が家族といたこと。

もし、平日に起こっていたら…。

学校の被害を見る限り、もっと怪我人が出て命が失われていた可能性がある。

余震が止まらない一夜を児童と過ごせるか、備蓄は十分なのか等、改めて見直すことが必要だと感じた。」

  

「集団避難したクラスの8人中4人は、1週間で帰ってきた。辛くて耐えられない子もいた。県教委は、中学生の集団避難について、プラスとマイナスの面を集約して次に生かして欲しいが、何もやっていない。やって欲しい。 

珠洲市は、コミュニティー力となる公民館が色々ある。なので、『学校は、学校でやっていいよ』ということだった。それで学校を再開した。校舎も何とか大丈夫だった。

しかし、受け入れ体制ができていなくて再開が早すぎた。」

 

 

〇フィールドワークでは、隆起した漁港や海岸、逆に津波にのまれ流された家や海岸沿いの道、地滑りや山の崩落で埋もれた民家、地震後の豪雨で傾いた家、珠洲原発予定地だった高屋と寺家(じけ)地区、災害ゴミ置き場を視察した。

 

 

今回の訪問で実感したのは、能登半島地震から1年半を過ぎているけれど、復旧、復興までには、まだまだ時間がかかるということです。

今年も豪雨に見舞われており、道のりは厳しく遠いものと思われました。

しかし、私たちが出会った地元の方たちは、「能登をよく見ていってね。」と、明るく元気でした。

 

2泊3日の合宿を通して考えさせられた「復興」とは…。

「生活(心も含め)の再建」、「産業・経済の再建」「インフラ・防災の強化」の3本柱ではないかということです。

住民の声を聞きながら、官民が連携して行うことの大切さも話を聞いて思いました。

私たちの合宿は、観光という支援、そして能登半島の今を様々な人に伝えるという支援を担うものと捉えました。

  

今後、機会があるごとに、このニュースを配布したり、学習会や集会で報告したりしていきたいと考えています。

 

言葉でも写真でも伝えきれない思いでいます。

 

是非多くの方に、石川県の特に奥能登を訪ねて頂きたく報告します。

                                                        ※「夏の合宿」報告の第2弾は、後日。乞うご期待!

 

 

<今後の予定>

9月05日(金)  分会代表者会

          会場:タワーホール船堀 405室 18:00~

〇9月09日  (火)    江戸川区教育委員会定例会 傍聴

                 場所:教育委員会 13:30~

〇9月24日(水)  江戸川区教育委員会定例会 傍聴     

                                  場所:教育委員会 13:30~

〇10月03日(金) 分会代表者会                                                                   会場:タワーホール船堀  405室  18:00~

 

 

生活と権利を守るためにみんなで力を合わせましょう!

                                江戸川区教職員組合加入届

 

江戸川区教職員組合 書記長    

 

私は江戸川区教職員組合に加入いたします。

(                  )学校分会                                氏名(        )印

7月の最終日曜日に、自宅のマンションの管理組合の総会があった。

ここ3,4年はなかなか忙しく出席していなかったのだが、今年は出席することにした。

 

さて、管理組合の総会と言えば、だいたいが、管理会社からの説明があって、理事会からの提案事項が承認されて終わりというのが一般的ではないか?

本当はそれではいけないのではないかと思うが。

 

 

で、今年の総会ではちょっとした事件ともいうべきことが起きたのだ。

出席組合員数は、委任状・議決権行使を含め23名で、出席率100%。議事は、

 

①第40期の事業報告・収支決算報告の承認

②管理委託業務締結案の承認

③防犯カメラの設置・運用規則制定の承認

④長期修繕計画の見直し案の承認

⑤第41期事業計画案・収支予算案の承認

⑥第41期管理組合役員選任案の承認

 

となっていた。

問題となったのは、3号議案の防犯カメラの設置の件である。

導入には60万円近くかかることなどから、組合員からいろいろな意見が出た。

 

自分も事前のアンケートで「オートロック付きのマンションでの空き巣などの被害状況はどれくらいなのか?」と質問をしていたのだが、それ以外にも「修繕積立金が不足している中での導入はどうか」「通販の置き配でオートロックの暗証番号はどう扱われているのか?」「民泊が行われているのではないか?」「カメラのスペックが低い」などなど出席者からの質問意見が相次いだ。

 

結局のところ、賛成が過半数とならず、3号議案は否決されたのである。

マンションのセキュリティについては課題が残ったにせよ、出席者の半数以上が意見を述べ、原案が否決されたことは、総会が総会として機能したと評価できるのではないだろうか?

 

読者の中で、マンション住まいの方は、セキュリティについてどのようにお考えだろうか、教えていただきたい。

 

 

 

ーK.Hー

今年は「戦後80年」の節目。

だからということはなく、8月に広島と長崎を旅してきた。

 

もちろん6日と9日の「原爆忌」に合わせて開催される「原水禁世界大会」に参加するためであり、東京平和運動センターの役員として、各構成組織からの参加者への資料配布などの業務をするためでもある。

 

 

広島と長崎は、完全退職して東京平和運動センターにお世話になって以来、毎年のように訪れている。(コロナで規模縮小になった年を除いて)

 

今年の広島では、交通機関に大きな変化があった。

広島の路面電車(広電)は、自分が広島入りするちょうど8月3日から、広島駅の2階に新しい電停ができて、そこから出発することになっていた。

当然駅前の大通りをまたぐルートになっている。

かつての「猿猴橋町電停」は廃止となって、広島駅の直前で止まってしまうこともなくなっていた。

 

さらには、今年の3月末にそれまでの「パスピイ」というシステムが廃止になり、使えなかった「スイカ」が使えるようになっていたのである。

 

4日の開会総会、5日の分科会を経て、6日は早朝入場規制がかかる前に平和公園に行き、慰霊碑に参拝・献花した。

手ぶらで行っても、早朝参拝をする人のために、献花用の花が用意されていたので助かった。

 

 

翌日7日からの長崎大会に備えて、6日の午後に新幹線を乗り継いで長崎に向かう。

 

長崎では、これまた市電の電停名が二か所変わっていた。

開会行事の行われる長崎ブリックホールの最寄り電停は「茂里町」なのだが、その手前の電停が「スタジアムサウス」と「スタジアムノース」という名前に代わっていたのである。

 

その電停からすぐのところに、サッカーJ2に所属するVファーレン長崎のホームスタジアムであるサッカー場だけでなく、ホテル、ショッピングモール、オフィスなどが合体した「長崎スタジアムシティ」ができていたのだ。

 

思わず、元の電停名はなんだっけ?とあたりの交差点の表示を見て「宝町」と「銭座町(ぜんざまち)」だったことが分かったのだった。

 

さて、長崎まで来たからにはと、昨年から9日の原爆忌の後で「おまけ旅」をしている。

 

昨年は、九州を横断するコースで「阿蘇山」と「別府の地獄めぐり」をしたが、今年は、熊本の「通潤橋」を訪ねてから、鹿児島に向かうことにした。

 

行ってみるまで通潤橋が「国宝」だとは知らなかった(なんと迂闊な!)。

2023年の9月に「国宝」に指定されたそうだ。

 

 

 

 

 

勘違いが判明したのは、熊本である。

 

昨年、熊本城を見ておこうとお城の近くまで行ったものの、開園時間前だったので断念した。

お堀のそばに「城見櫓」なる建物があったので、ここに登れば見れるかと期待したが、ドアが開かない。

ここもオープン前かと残念に思っていた。

 

さて今年は、ちょっとした行き違いで時間ができ、熊本城を見ることができた。

 

熊本地震で大きな被害が出た熊本城だが、石垣や櫓は修復工事の真っ最中である。

 

 

 

 

 

まだまだ先は長そうだ、と思いながら、城跡公園を出てきたら、あの「城見櫓」があったので、昨年のリベンジを果たそうと入ってみたのだが。

 

何とそこは、「城見櫓」という名前の日本料理屋だったのである。

何という一人合点をしていたのか!と自分にツッコミを入れたことは言うまでもない。

 

 

さて、熊本の市電は九州の「スゴカ」が、使えなくなっている。

その代わり、クレジットカードのタッチ決済で乗車することができる。

鹿児島の市電もスイカ系のカードは使えないが、タッチ決済は可能だ。

 

さらに、鹿児島市と桜島を一日中往復しているフェリーもタッチ決済で乗船できた。このフェリーは、乗用車を上下二段に積んでいるという、びっくりな船だった。

 

 

 

 

関東でも「タッチ決済で乗車」の私鉄が出てきているが、九州のほうが進んでいるようだ。

 

 

 

―K.H―