ここ「円乗院」は世田谷代田の北沢川緑道沿いにあり、環状7号線との
宮前橋交差点角に鎮座しています。17世紀に建立された真言宗富山派の
一寺で、玉川八十八ヶ所霊場の五十番目の代田村村民の菩提寺として建立
されました。 蓮の花と言うと、日本庭園などの広い池の水面に浮かび咲く光景を
思い浮かべられるかと思いますが、ここの境内には鉢育ての蓮の鉢が50鉢ほど
置かれ、その姿はとても涼しげな光景が見られましたのでご覧ください。
(2020.6.27 撮影)
ハス科 ハス属 多年性水生植物 インド原産
蓮の花は夏、初夏というには少し暑くなってから、またうだるような暑さになる前に
咲き始めます。水面からすーっと伸びた茎の先に青々とした大きな丸葉を開かせます。
その葉の間から葉よりも高く、さらに茎を伸ばし明るいピンク色や白色の花を咲かせます。
蓮の花は、観賞用にも食用(茎や果実の若芽)にもなるため世界中で育成されています。
また、早朝に開花し、昼過ぎには閉じる花が美しいと世界中で愛されている花です。
特に仏教では、泥の中から出てきて美しい花を咲かせることから、汚れのない花とされて
います。花言葉も「清らかな心」「神聖」と言われています。
日本古来からの「はちす」という名の由来は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのが
通説と言われています。
-円乗院入り口-
正面に本堂、本堂の左手には観音堂が建っています。
本堂
観音堂
境内には枯れたコウヤマキという木が立っていますが、これは第二次大戦で
焼失したものを、戦争の痛ましさを忘れぬためにと保存しているそうです。
-本堂前に置かれた蓮鉢に咲く花-
-門前に置かれた地蔵様-
北沢川緑道沿いにある入り口前の参道
蓮の花とよく似た睡蓮(すいれん)の花がありますが、その違いは咲く様にあります。
蓮は、水面から高く伸びた先に葉や花を咲かせますが、睡蓮は水面すれすれに
浮いているように咲かせます。
かの画家モネの絵に描かれているのは睡蓮(すいれん)です。
蓮の開花季節は7月が旬と言われていますので、皆様も何処かで愛でる機会が
あるかと思いますのでお楽しみください。
本日も、お越しいただき誠にありがとうございました。
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