私は月に数回、看護大学で教鞭をとる友人の、

データ整理や資料づくりの補助をしています。

 

それは私にとって、気のおけない友人をサポートしながらの楽しい時間でもあり、

看護の基本として、今現在教えられている事を、垣間見る機会にもなります。

 

ナイチンゲールという名前は、

看護師の象徴的な存在として、一般にも幅広く知られていると思います。

 

そのナイチンゲールの著作、「看護覚え書」は、

看護の基本を学ぶ上で、バイブルのような本だとも言えます。

看護学校・大学に入学したら、かならず学ぶ内容です。

 

その本の序章に、病気は回復過程である、としてこう書いてあります。

『つまり病気とは、毒されたり(poisoning)衰えたり(decay)する過程を癒そうとする自然の努力の現れであり、

それは何週間も何カ月も、ときには何年も以前から気付かれずに始まっていて、

このように進んで来た以前からの過程の、その時々の結果として現れたのが病気という現象なのである』

 

その著書で、

看護とは、その病気による症状を取り除くのではなく、

その自然の回復過程を助けなくてはならない、と書かれています。

 

心と身体のつながりを重視する、様々な身体心理アプローチを学び、実践する中で

このナイチンゲールの言葉は、改めて深い共感と共に、心へしみ込んできました。

 

 

病気に関わらず、身体や心の気になる状態、問題と感じる状況は、

回復に向かうサイン、気付きのチャンスだと私も思います。

 

気になる状態や症状は、一時的に薬や何かの手段で取り除いても、

自然の回復過程という点では、未完了の状態がほとんどです。

 

自分の中で今、何が起こっているのか、起こりたがっているのか、

自然にわき上がってくる思いや感覚を、

安全の中で少しずつ解放、統合していくプロセスを、邪魔せずに、サポートする。

 

その方の自然なプロセスの伴走者、サポーターとしての役割を、

私自身、改めて心に刻みました。

 

 

 

 

 

 

 

病気は回復過程