唐突ですが
back numberの「世田谷ラブストーリー」って曲が好きです。
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「世田谷ラブストーリー」は、
主人公の男性が、片思いの彼女と居酒屋で飲んだ後、
終電に間に合うように地下鉄の駅まで送るまでの心情を描いた曲。
自分の部屋に誘いたくてたまらないのに言いだせない・・・
そうこうしてるうちに駅に着いてしまう・・・
そんな曲です。
そんなヘタレな男の歌詞なんですが、
男性ってこんなに純粋でもどかしい思いなんだなと感じる歌詞が多々あります。
今度は君を追いかけて
もう今日はここにいなよって
ちゃんと言うからまた遊びに来てよ
もう終電に間に合うように送るようなヘマはしない
もうしないからさ
↑
このサビの歌詞、いいですね。
メロディーも切ない感じでぐっときます。
この主人公が「ただお持ち帰りしたいだけ」の男ではなく
本気で彼女のことが好きなんだなあと感じるのがこの歌詞。
月の明かりに照らされた
黒い髪 横顔 唇を
思い出して胸が苦しくなるよ
まあ、本気で好きだから、軽々しく部屋に誘えないんですよね。
なんか素朴だけど可愛い女の子なんだろうなと想像してしまいます。
ここからは私の考察なんですが
想いを寄せるこの彼女には彼氏がいるのではないかと私は思ってます。
で、彼女はその彼氏とうまくいってなくて
「僕」は相談や愚痴を聞いてあげるために
ふたりで居酒屋で飲んでたのではないのかなと。
なんで彼氏がいるかと思ったかと言うと
君を縛る為の名前を持たない僕の
時間は24時20分まで
名前とは当然「彼氏」というポジション。
その全部が僕のものなら悲しい想いなどさせない
絶対させないのにな
悲しい思いをさせてる誰かがいる ってことなのかな・・と。
なんだか、単純な片思いではなく
他のもう一人の存在を想わせる歌詞がちらほらあるんですよね。
その彼氏の存在が、主人公が彼女を思い切って彼女を誘えない足かせのひとつになってるのではないかなーと・・・。
ただ 女性目線からこの歌詞を見ると、
彼女は勿論、
「僕」に奪われたい気満々なんですよね。
だって、女が、相手の家のある最寄駅まで行ってるんですよ?
終電まで一緒に飲んでるんですよ?
これは誘えと言ってるようなものですよね
悲しませる彼氏から、
「僕」にかっさらってほしいんだろうな。
誘えない男。
誘ってほしい女。
女には、彼氏がいる。
そう考えたら、この曲の深みやもどかしさも、増すかなあって思います。
この曲、アルバムのカップリングなんですよね。
カップリングにしては完成度高い曲だなあと思います。
back numberはいろんなテイストの曲を出してますが
恋愛の歌の描写が、味があってとても好きです。
男の、情けなかったり、かっこわるかったり、
ずるかったり、ウブだったりする部分がよく表現されてるんです。
男ってこういうこと考えてるのかーこういうとこ見てるのかーと
ちょっと可愛く思えてきます。