挑戦する男達 | マイクと michi のブログ

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マイクはアメリカン・ショート・シルバー・タビーのメタボ猫。michi はマイクの「飼い主」兼「婆や」。大事なマイクを忘れて、イチローや高橋大輔に夢中になることがよくある。マイクの名前はマイケル・ジョーダンから。ネコとネコ的な男性アスリートに胸アツ。

7月26日

熱中症にならずに夏を乗り切る事晴れ

周囲に迷惑をかけたくない、飼い主 michi と僕ネコとの目標



散歩に出ても、暑さでクラクラ
「マイク、早くお部屋に帰ろうビックリマーク」 暑さに弱い彼女は一日中エアコンの効いた室内で過ごす


その暑さダメダメ人間が、歌舞伎座までお出かけ歌舞伎隈取
昼公演のチケットが手に入らず、朝から幕見に並ぶ

大親友の茅ヶ崎の奥様と昼夜公演を観劇

疲れるから、昼夜はもう止めようねと言っていたのに、やはり見たくなって当日券の列に

まさか、高橋大輔君が出ていたわけではないよね
飼い主をそこまで夢中にさせる男たち、僕のライバルが、こう何人もいるとは叫び


7月の歌舞伎座は、市川海老蔵、坂東玉三郎、市川猿之助が主役

海老蔵と玉三郎の切られ与三とお富
もう、「いやさ、お富、久しぶりだな~」の決まり文句が聞ければいいという定番舞台

この2人の与三郎・お富は2007年にも観劇

その時、彼らの姿形の美しさにホエ~となってしまい、そして、今もその美しさが保たれていることに感動ドキドキ

荒川静香さんのイナバウアーみたいに、形が決まればいいのよ、この手の演目は
脇をつとめる中村獅童がいい。歌舞伎界にこのタイプの役者がいて良かったなと思えるほど


猿之助は前回、歌舞伎座デビューの黒塚で気の弾けるのを目にしてから、この役者の覚悟が楽しみになった
今回の「蜘蛛の拍子舞」。自分で決めた高いハードルをきちんと越えてくる合格

これが、名跡を継ぐという事なんだなと、澤潟屋の将来に安堵感を覚えて嬉しい


夜の部、海老蔵の「熊谷陣屋」。もちろん熊谷直実の役
まだ、海老蔵は若すぎるかな。でも、団十郎を継ぐ身は10年後を見据えて取り組まないとね
海老蔵の息子はまだ幼い。話の中で手にかける我が子の年齢に近くなるまで待つべきかも

先代団十郎の熊谷直実に涙したのは、芸とは別の父子の情愛が感じられたからではないかな泣

この辺りが歌舞伎の面白い所。劇ではなく役者を見る部分がとても大きい


そして、牡丹灯籠。怪談劇夏で、世話物



ここで、新たな発見が目
玉三郎の相手をつとめた市川中車(ちゅうしゃ)。存在感ありましたね

中車は俳優の香川照之。父親の市川猿之助とは疎遠だったため歌舞伎とは縁がなかったのに
そろそろ50歳に近づくという年齢で歌舞伎デビュー

俳優としては一流、しかし歌舞伎役者としてはシロウトの登場に中車でなく横車と呼ばれた
血縁と言うだけで大きな役がまわってくる。周りの役者の心痛いかに

彼の時代物の舞台を見た時には、舞踊で鍛えていないため腰が決まらず、結構みじめな存在
今の猿之助からも、厳しい評価を受けた

しかし、今回は庶民の役。せりふと人情の表現で、見事な舞台をつとめた
相手は、人間国宝の玉三郎。普通の歌舞伎役者だったら、ビビッていたかもしれない

中車を配役したのは演出担当の玉三郎だろう。さすがの慧眼クラッカー

俳優として獲得した名声をリスクにさらしてまで歌舞伎に挑戦する
その姿に、ミュージカル「王様と私」に挑戦した渡辺謙を思い出し

玉三郎もまた周りの批判に目もくれず、歌舞伎以外の世界に挑戦し続けた
今、海老蔵がパワー全開で、あれやこれやに取り組んでいる

と、築き上げた世界に安住できずに飛び出す男達はいいなぁと、惚れ直してしまった

猿之助がワンマンスターとして引っ張る澤潟屋に、中車が厚みを加える
これから10年、中車の挑戦が楽しみ

そうか、ここで高橋大輔を少々無理やりに重ねてみる
舞台挑戦ぐらい、やってみたら



何かに挑戦する男達かドンッ

僕もこのラインに再度挑戦してみようかなはてなマーク  (パンチ!やめなさいって、もう)