チンクアンタは去れ | マイクと michi のブログ

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マイクはアメリカン・ショート・シルバー・タビーのメタボ猫。michi はマイクの「飼い主」兼「婆や」。大事なマイクを忘れて、イチローや高橋大輔に夢中になることがよくある。マイクの名前はマイケル・ジョーダンから。ネコとネコ的な男性アスリートに胸アツ。

1月29日

チンクアンタって何? それ、食べ物? お腹、壊しそうな響きだね
飼い主の michi、また僕ネコのブログを使いたいらしい

ちょっとだけだよ

 スケートの事で書きたいことがあるんだね

 じゃあ、僕、身づくろいをしてるから
 ちょっとの時間だけだよ


 後で、ササミちょうだいね ショバダイってやつさ
 (パンチ!こら、調子に乗らないのビックリマーク





海外では、現在のフィギュアスケート体制を批判する声は少なくありません
日本市場がフィギュアを支えている現状なのに、改善への動きはまったくなし
甘い汁を吸っている側ということなら、これほど悔しい事はない

ささやかな努力ですが、海外の意見を紹介したいと思います

国際スケート連盟チンクアンタ会長退任を強く唱えるTim(Timothy) Woodのインタビュ―記事(2014年4月8日)から興味深い部分を要訳しました
インタビュアーはSkate Guard のRyan Stevens


Tim(Timothy) Woodは1968年オリンピック銀メダル、2度の世界フィギュア金メダルに輝いた米国出身の男子シングル、フィギュアスケーター
現在、チンクアンタ退任要求の署名を呼び掛けているそうです


彼の引退以降、かなり変わってしまったジャッジングシステムにつきどう思うかとの質問に、次のように答えます

(国際スケート連盟会長の)チンクアンタは去るべきだ。過去20年間、誰よりもフィギュアスケート界にダメージを与えた人物。彼はスピードスケートの選手でフィギュアの事は何も分かっていない。
現行のジャッジングシステムは、体操競技のように全てに客観的なポイントを与えるようにならなくてはいけない。チンクアンタは2002年オリンピックの大不祥事を自分の政治力に利用し、このスポーツを変えてしまった。

生物の授業でカエルを解剖したのを覚えているかな?解剖の終わりに、カエルはまったく姿を消してしまう。それと同じ。上手なスピンよりスケートを掴んでそれを頭の後ろに持ってきた方にポイントが与えられる。そんなポイントを稼ぐことは、フィギュアスケート本来のポイントを失うこと。このシステムの下で、スケートの本質を知る事なんてできやしない。

どんな場合でも、最初に身につけるべきフィギュアの原則は、動きとエッジの基本的理解だ。コーチも生徒もそれが一体何なのかも知らない。知識上の理解ではなく、自分の身体でどう行うかを理解していない。子供たちだけではない。オリンピックに参加した選手の殆どがトリプルのトウジャンプ(トウループ、フリップ、ルッツ)を跳ぶ。果たして彼らの技術はどうだろう。自分の生徒が同じように跳ぶのを見たら、声を張り上げて注意するだろうね。スケーターは正しく滑る際の mastery「制御」の意味が分かっていない。それがどのように見えるのかさえ知らない。

米国フィギュアスケートのオフィシャル達は、ここ何年も現行のジャッジングシステムにつき私に質問してくる。私は、このシステムは間違いの極みを形にしたものだと答えるべきと思う。このシステムは馬鹿げている。高い技術を生み出すのは体の動かし方という認識が失われてしまったことが根本的な誤りだ。

エルビス・ストイコと1年間、一緒に仕事をしたことがある。8ヶ月が過ぎた頃、彼は「こんなにやりやすいなんて全く知らなかったよ」と私に打ち明けた。私が彼に教えていたのは、技術はすなわちポジションの完璧さということだ。Figure(形)を伴わないスケーティングは音階のない音楽のようなもの。殆どのコーチ達はなぜバレエを学ぼうとしないのだろうか。

チンクアンタについて言えば、彼はいなくなるべきだ。彼は誰よりもこのスポーツを駄目にした輩だ。
(翻訳とブログへの掲載はSkate Guardより了解済み。なお、無断転載はお断りします)



鍵となる言葉は、身体とエッジの制御、形、完璧なポジション。現行のシステムではそれらの技術にポイントがつかないということでしょうか
どの部分を切り取っても美しい高橋大輔の滑り、それを評価できるシステムがスタートして欲しい。次のオリンピック前にね、ぜひ!!

Skate Guardはスケーターのインタビューを多数掲載しています
村上大介選手もそのひとり。記事の中で、好きなスケーターを3人挙げて下さいという質問
答えはエフゲニー・プルシェンコ、高橋大輔、ミッシェル・クワンでした

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