スケーティングスコアが示すもの | マイクと michi のブログ

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マイクはアメリカン・ショート・シルバー・タビーのメタボ猫。michi はマイクの「飼い主」兼「婆や」。大事なマイクを忘れて、イチローや高橋大輔に夢中になることがよくある。マイクの名前はマイケル・ジョーダンから。ネコとネコ的な男性アスリートに胸アツ。

9月16日

あぁ、飼い主の michi、エクセルをひっぱり出してきた。
もう、プロトコル見るの止めたんじゃないの?
彼女は能天気なのに、数字をあれこれいじりまわすのが好きという、変な性格をしている。

僕は、数字なんか大嫌いだ!!
数字は嫌い

これから、試合でジャッジが出す得点のうち、スケーティングスコアについてあれこれ書くらしい目
スケートファンではなくて、僕の姿を見にいらした方は、一緒に寝ててねぐぅぐぅ


以前にも、いろいろスコアの話を書いたことがあるけれど、今回は特別。
スケーティングスキル(SS)のスコアは基準となるスコア。プログラム構成点(PCS)の一要素なのに、ジャッジは手抜きをしたいのか、判断の自信がないのか、SSに合わせて、他の音楽表現などのスコアを上下させる傾向があるのは困った事態。
得点のほぼ半分がPCS,それを大きく左右するのがSS。
本来、スケートのスキルは、選手が地道な練習を繰り返し徐々に高めていくもの。たまたまできたというものではありません。このスコアの信頼度が揺らげば、ジャッジングシステムが揺らぎます。

ここに載せるのは、高橋選手、小塚選手、羽生選手、町田選手、パトリック・チャン選手、ジェレミー・アボット選手のフリープログラムのSSスコア。グランプリシリーズとチャンピオンシップシリーズのみ。国内、B級、国別対抗は除いてあります。

さぁ、何が読み取れるでしょうか

SS


まず、2013年までの平均から。個々の選手のスキル上昇はもちろんですが、採点競技の得点はどうしてもインフレ傾向になりますね。

大輔君、長く頑張っているんだなぁというのがファンの第一印象かしら。2012年の全日本神演技の後、力尽きたのでしょう。バンクーバーオリンピック後に、パトリックに抜かされていくのが分かります。パワフルなスケーティングを見ると、仕方ないかなと。

小塚選手、2011年世界選手権で銀メダルを取ったのに、その後の低迷が痛かったですね。でも、復活させたのはさすが。

羽生選手、若くしてシニアに上がり、短期間でトップグループに迫りました。ジャッジへのアッピール力が小塚選手とは対照的。

町田選手、がまんの時代が続きました。

アボット選手、美しいスケーティングを活かすにはアップダウンが激し過ぎたのでしょうか。彼の上限はもっと上のはず。

それでも、2013年まではそれなりに納得のできるジャッジング。

そしてオリンピックシーズンが始まります。
町田選手、オフシーズンの猛特訓が功を奏し、初戦で存在感を示しました。
パトリックのハイスコアが目立ちますが、それまで何度も9点台を出し、フランスで完璧な演技を見せたのですから、ま、ちょっと出過ぎだよねの範囲内かと

その範囲を超え、ジャッジングシステムが揺らいだところが2ヶ所。
羽生選手のフランスからGPF,町田選手の五輪から世界選手権。数字を見る人なら必ず作意を読みとるはずです。GPFも世選も日本開催でした。何をしたのでしょうか。

スコアは10点満点。スコアの基準は過去の経験から決められているはず。シーズン中、怪我が回復したといった特別な理由がない限り、このようなスコア上昇はあり得ない。スコアの基準となるスケールが壊れたということです。

このような数字の不合理は男子だけではありません。ロシアの女子選手にもはっきり見られます。だからといって、キム・ヨナ選手の抗議は、あなたがそれを言うのかと呆れてしまいますが。

バンクーバーオリンピックの頃、引退したアメリカ人ジャッジが公平なジャッジは10人に1人しかいないと述べました。既にスポーツではなかったのかも。悲しいですが

レフリーだった岡部さん、世選の後で、アボット選手にもっと点が出ても良かったと述べていますが、では、適正な点が出せなかった理由を明らかにして下さい