睡眠時の体の変化:呼吸→ノンレムではゆっくり規則的。レム(夢)でははやくて不規則。心拍数→入眠後減少するがレム睡眠では一過性に増加。消化管→睡眠中は消化管理運動や胃液分泌は減少するがレム睡眠では胃酸分泌が亢進する。血圧→入眠後下降、覚醒後急上昇。体温→朝方にもっとも低くなるが目覚めるまでに次第に高くなっていく。発汗→睡眠経過に従い減少するが一過性に胸部ではノンレム睡眠で増加。レムで減少。睡眠時間を8時間とすると、脳を休めるためのノンレム睡眠が6時間、夢をみるレムが2時間という具合でノンレムとレムの組み合わせの90分が規則的に4から5回繰り返される。
不眠になる仕組み:大脳辺縁系(恐れ、怒り、不安、抑うつ、行動活発化など情動と深く関係し、この領域では抑制性ニューロンの神経伝達物質のGABAが高濃度に分布)がなんらかのストレスにより興奮し、目覚めに関係している大脳皮質にいたる網様体ふ活系(覚醒)が刺激されて眠れなくなる。この状態を治す薬の作用は大脳辺縁系領域に存在している抑制性ニューロン神経伝達物質のγアミノ酪酸(GABA)がGABA受容体に結合亢進によりクロライドイオンの細胞内流入が促進される事により興奮性ニューロンの伝達が抑制され、眠れるようになる。不眠症の薬の種類は①ベンゾジアゼピン系②バルビツレート系があり①は不安を沈め催眠作用も緩やかで自然に近い睡眠が得られ副作用も少なく第一選択薬②は中枢神経全体を抑えるので不眠症よりてんかんに使われる。
抗不安薬(マイナートランキライザー)①ベンゾジアゼピン系ジアゼパム=セルシン、エチゾラム=デパス、ソラナックス、トリアゾラム=ハルシオン1日0.25~0.5ミリグラムまで高齢者は0.25まで②セロトニン5HT1A作動薬ダンドスピロン=セディール(脳内5HT1A受容体刺激により抗不安作用①による催眠、筋弛緩、健忘作用はなく依存形成も低い)