全てが自分であるこの宇宙に、「否定」することなどあるはずがありません。 | 地球の愛と光・本来の姿へ

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全てが自分であるこの宇宙に、「否定」することなどあるはずがありません。

転載元:津留晃一メッセージ集
http://www1.ttcn.ne.jp/turu/31jitaittai.htm

(ここから)


「自他一体」

「自他一体」、いまさらといった感のあるこの言葉ですが、真の一体感の獲得はそうたやすいものではないようです。

誰もがそうありたいと願いながら、そうなれないところに、この人間ゲームの面白さがあります。

あくまでも分離して見えてしまうこの肉体眼を持ちながら、なおかつそれがひとつのものとして認識できる力を身につけるのがこの三次元人生ゲームであるといえるでしょう。

実は他人とは、もうひとつのあなたの目なのです。

あなた自身の内宇宙をのぞき込むための潜望鏡のことを我々は他人と呼んでしまいました。

自分以外の別の人であるという意味の言葉を当ててしまいました。

今日から「他の人」と見えているものは、広大な真の自分を発見する為の望遠鏡であり、顕微鏡である」という言葉に変えてしまいましょう。

彼と話をしている時、「自分の自動操縦リモコン潜望鏡(彼)が、自分のために今、観察報告をしてくれているのだ」そんな気持ちを心に止めながら会話してみて下さい。

真のあなたであるハイヤーセルフは、自分であると誤解できる潜望鏡的自我を作り出し、自分自身を知るための観察を始めました。

この初期目的を思い出して下さい。

あなたは、この世界で成果を上げる為に存在しているわけではありません。

「成果を生み出すのだ」と思い込まされてきたにすぎません。

私の分離感の根っこはここにありました。

「この世界に何らかの成果を残して死んでいく。自分の生きた証を、その痕跡をこの世に留めてみたい」これが人間型ゲシュタルトが発するごくノーマルな思考です。

自分を取るに足らないちっぽけな存在である、と誤解させられた自我にとっては、当然の願望であるといえるでしょう。

成果を上げようとするあなたの思いに呼応して、ちっぽけなあなたに協力する他人が現れ、それを阻もうとする敵という他人も現れます。

味方も敵も「成果を上げよう」とするあなたの思いによって、あなたがこのゲームに生み出す創造物です。

成果を上げるといっても、それは特別な事をいっているわけではありません。

彼のために食事を作らねばという思いもそうです。

それも成果を上げようとする思いです。

「何日までにこの本を読み終えねば」というのもやはりそうです。

観察が目的である人には「しなければならない」という発想は起こりません。

成果を上げたいという思いがあなたの意識を今ここから引き離し、その先のゴールへ意識を向かわせます。

今そこにいる他人との関わりのチャンスを棒に振ってしまいます。

今ここにある変容のチャンスを取り逃がします。

他からあなたが分離します。

原始時代から我々が進んできた方向は、自我を確立するという方向でした。

自我が非力な自分の力によってやっと成果を生み出すという喜びを得、ハイヤーセルフはそれを観察してそんな自分を発見してきました。

力のない者が自らの力で、成果を生み出すことの素晴らしさを堪能してきました。

そしてハイヤーセルフのその発見と引き替えに、自我はより強化され硬くなってきました。

自我は成長し続けました。それは他との分離の課程でもありました。

成長しきった果実はやがて大地に落下します。

大地というまたひとつの場所に戻って行きます。

大地から生まれた一本であった幹は、成長とともに枝分かれし、分離していきました。

そして自我(個体)という果実を結ばせました。成長した我々の自我は熟れすぎた果物としてやがて種子を内包したまま大地に落ちます。

我々の意識は成熟したこの果物自身から、その核である種子へと移行されなければなりません。

もうあなたは充分に成熟しました。

そして成熟したあなたはそこに止まる事は出来ません。

次なる神の種子へとその意識をあなたの中心へ移行させる時がやってきました。

今、あなたが自分の意識を内側へ内側へと向わせることによって、あなたという種子が必ずまた大地という元なるひとつの場所へ帰っていきます。

あなたの見ている世界、それはあなた自身です。

それ以上でも、それ以下でもありません。

あなたが素敵だと感じるもの、それは自分です。

あなたが偉大だと感じる哲学者も、それは自分です。

あなたの敬愛するキリスト様も、あなた以上の人物ではありません。

そして新宿駅の構内で、段ボールの中でうずくまって寝ているその人も、あなた以上ではなく、またあなた以下でもありません。

そしてまた、そうは見えないのも当たり前です。

この肉眼ではそれは分離して見えているわけですから。

そんなことを頭で理解したところで何の役にも立ちません。

頭で理解した真理は、ややもすると人を裁く道具に成り下がってしまいます。

「あなたのそこがいけないのよ」と、他人と認識するその人をうっかり裁いてしまいます。

あなたが人を否定したその瞬間に、相手の中に自己防御意識がおこり、すぐあなたに向かって反撃を開始してくる事でしょう。

そんな手痛いしっぺ返しに「これはどうしたことだ、どうしてこのやり方はうまくいかないのか」と、何度もそんな疑問を抱かれた事でしょう。

どうぞそのまま進んで下さい。

葛藤を恐れることなく、言いたいことを言い続けてみて下さい。

「うまくいかない」度に、「どうしてうまくいかないのか」と、あなたの疑問は膨らんできます。

実は自我であるあなたの内に疑問がわき起こってきたとは、ハイヤーセルフがその答えを渡したがっていると言い換えることもできるわけです。

疑問と答えはひとつのものです。

宇宙にプラスとマイナスが同時に誕生するように、疑問と答えは同時に存在を開始します。

この三次元時空間が、単に互いが出会うまでに時間の経過を必要とするように設計されているだけのことです。

あなたのすることは、感じるままに行動してみることです。

うまくいかなければ自然に疑問が発生し、その瞬間に実はその回答が与えられているわけです。

あなたがそのことを自分の知識でいじりまわさなければうまくいきます。

人を変えていこうとするエネルギー、これが縦のエネルギーです。

自分が変わっていこうとするエネルギー、これが横のエネルギーです。

人を変えようとすればするほど、それがうまくいかなくて自然に自己変容が起きてきます。

とても厳しい自己進化の仕方です。

他人が居ることを前提とした自己変容法です。

一方、宇宙には自分一人しか居ない、「他人とは自分の鏡」という前提から始まるのが横のエネルギーです。

自分を変え、その変化が鏡である他人を変容させる、とする進化アプローチです。

問題は全て我が内にあり、と全てを包み込む広がりです。包容力という神の一面の体現者達です。

この横のエネルギーの人は周りに縦のエネルギーの人々を配置します。

咎められることによって自己を変えようとしているからです。

そしてどちらのエネルギーにとっても互いが相手のエネルギーを必要としています。

これが自他一体の一側面です。

自他が同じというわけではありません。

その価値に違いがないというだけです。

ズバズバと人を切り裂く厳しさと、すべてを包み込む優しさは、その価値において全く対等です。

その価値を同じに感じている人は、もう自他一体の一側面を卒業しているといえるでしょう。


否定から入っていく縦のエネルギーにしろ、肯定から入っていく横のエネルギーにしろ、人は否定されることによって傷ついてきました。

「否定された」と解釈したら、その瞬間にマイナスの感情がわき起こってきます。

確かに私たちの体はそう作られています。

そこでその解釈を別の肯定的見方に解釈し直してみる、というのがプラス発想法でした。

ちろん全ての事象、出来事に肯定的意味を発見していくことは可能です。

反対から見てみればいいだけのことですから。

全ての出来事に、肯定的50%の側面と、否定的50%の側面が一枚のコインの裏と表として存在しているからです。

でも解釈し直してみるまでにマイナスの感情が起こっているという事実に代わりはありません。

わざわざ意味を付け直すのは、現に今マイナス状態にあるからに他なりません。

他人がどんな言葉を使おうと、その言葉の意味とは無関係に、相手の発した否定的想念を、私たちは言葉以前に瞬間的に受け取ってしまいます。

ちょうど叩かれた時に痛みを感じるのと同じように・・・。

しかし私達は人の発する否定的想念を、痛みを持って受け取る必要性が本当にあるのでしょうか。

私達の肉体は痛みを感じなければ困ることもありますが、100%そういうわけではありません。

親不知の歯を抜いてもらう時に、必ずしも痛みが必要というわけではありません。

確かに空腹感があれば便利なこともあります。

でも必要のない時の空腹感にはとても手を焼きます。

確かに肉体はそうなっています。

しかし、自律神経は私たちの意志でコントロールすることは出来ないと教え込まされてきた知識を後生大事に持ち続ける必要もありません。

今空腹感はいらないよ、と肉体に教えてあげれば空腹感を感じるエネルギーをあなたの肉体がストップしてしまうように、他人の発する否定的想念エネルギーを、今は必要ないからと、受け取りを拒むことも可能です。

「彼からの否定的想念は、私の変容の為にあることを認めます。

今はもっとよく自分を見つめたいと思います。

その為には、今このイライラは必要ありません」と望めばあなたの頭脳は苦痛を生み出すホルモンの分泌を即座に停止してくれます。

あなたに不可能な事はありません。

あなたにとってそれがよければ必ずそれはそうなります。

あなたが人を変えようとして拒否されるのは、あなたが人から変えられることを拒んでいることの証です。

あなたが他人からの否定のエネルギーを、肯定のエネルギーと同じように受け入れられるようになった時、あなたのまわりにいる人たちも、あなたからの「こう変わればいいのに」という思いを受け取るようになるでしょう。

あなたが、他人からの「変わって欲しい」という思いを素直に受け入れることが出来るようになった時、あなたの「人に変わって欲しい」という思いは相手の心に素直に入っていくようになるでしょう。

あなたが相手のいうことを信用しないのに、相手の人があなたの言うことを信用するはずもありません。

自分が疑う人は、人からも疑われます。

自分が「疑っていい」と思っている人は、宇宙からも「疑っていいよ」というメッセージを引っ張ります。

宇宙とはあなたの鏡であるからです。

それが自他一体ということです。

疑おうが、信用しようが、そんな事はハイヤーセルフにとってはどちらでもいいことです。

何かが何かよりいいという事などないからです。

どちらかが、どちらかより正しいという事もありません。

この方法の方が、あの方法よりも良い、という事もありません。

全てはひとつなのですから。

自他一体とは、全てがひとつであるという事。

全てがひとつという事は、全てが自分であるという事。

全てが自分であるとは、それはただそうなっているだけであり、否定されるべき何物もないという事です。


全てが自分であるこの宇宙に、「否定」することなどあるはずがありません。

「私はもう私の宇宙に、否定という概念の存在を許さない」そんな決意をしてみませんか?

その時あなたには「人から拒否された」という解釈そのものが起こらなくなってしまいます。

あなたはもう何人からも拒否されることがなくなります。

否定されたらもちろんあなたは苦しくなります。

それは否定されたら苦しくなるように肉体にプログラミングしてあるからです。

あなたが創ったプログラムですから、あなたがそのプログラムを再プログラミングし直せば、それは起こらなくなります。

ひとつであったあなた自身がこの肉体をデザインしました。

集合意識として。

人からの否定的想念を受け取った時に直ちに自分を守り、相手に反撃を開始したくなるという構造を作り上げました。

それをこのゲームへの参加条件としたわけです。

しかし我々の集合意識はこのゲームを終演させる事を決めています。

もはやこの事は参加条件からはずされました。

どうぞ安心して決めて下さい。

「もう私は人からの否定的想念を感情抜きに受け入れる」と。

人から否定されたからといって、あなたが怒る必要は全くないのです。

人からの否定を受け取る必要性はありません。

否定を受け取ったら、あなたは自己防衛を始め、反撃したくなるからです。

否定という概念をなくした人は、痛みをともなわずに他人からのアドバイスを素直に自己改造へと向かわせる事が出来るようになってきます。

急速な変容が始まります。

今ここにある周りの全てが、自分を変容する為のメッセージである事がわかっているからです。

否定は必要ありません。

全てを肯定するものが神だからです。

全てがあなただからです。

それが自他一体という事です。


(ここまで)

ありがとうございます
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