皆様おはようございます。吉沢工業の吉澤浩司です。
我が社で生産するLDPEやL-LDPEフィルム。
品質面においては特に厚みのムラが問題になります。
いわゆる「偏肉」です。
一般的には我が社のようなインフレーション成形ですと
厚みのバラつきが7%以内でまあまあの精度のフィルムとなります。
最近はチューブの内側から冷却するなどの方法で
もっと精度が高いフィルムを作ることも出来るようですが。
で、ある程度「偏肉」があるものとして、フィルムの巻き
状態をよくするために、樹脂が出てくるダイ部分をゆっくりと
回転させる装置をつける場合があります。
回転させないと、厚みの厚い部分は巻き上がりがコブとなり
フィルムとして繰り出すとワカメのような波打ち状態となります。
さて、この回転させる装置、構造的に複雑になります。
細かく説明すると長くなってしまうので割愛。
チューブに空気を入れるためにエアホースをつなぎます。
しかし、ダイ部分を回転させる際はホースを外さないと、
ホースが巻きついてしまいます。
巻きつくだけならいいのですが、ダイ部分に電気を送るための
部分が露出していて、場合によってはショートする原因ともなります。
今週も実は一度ショートしてしまいました。
これまでも同様のことが何度も発生しており、
都度作業者には注意をしてきました。
作業者はもちろん「気をつけます」と言います。
でも結果、同じことが繰り返される。
これではダメだということで
回転させるインバータのスイッチ部分にカバーをつけ、
注意喚起の表示を掲示しました。
対策としては70点位でしょうか。
でもこれまでこうしたことをあまり行ってこなかったし、
今回も私は何か対策を取ってと指示だけしたのです。
それに対してこんな風にしてくれました。
この結果には満足しています。

