5月になりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
10連休という方もいらっしゃるのでは・・・。
我が社は暦通りなのですが、一部遅れのある部署は休日出勤も
しております。
さて、プラスチックの成形とその加工を行うには、熱を使います。
フィルムを成形する際、ポリエチレンでは150~210℃に
加熱します。加熱することで柔らかくなって成形できる状態に
なるのです。
また、袋の形に加工する際も、ポリエチレンを熱板で溶融まで
加熱することで、シールすることが出来ます。
そんなことで、我が社には熱を発する機械がたくさんあります。
これらの機械が適性な温度となっているかが製品の品質に大きく
影響するのです。
例えば製袋工程において熱板の一部に温度の低いところがあったら
どうなるか??
溶融まで加熱されない部分がくっつかず、底抜けの袋が出来て
しまいます。
これまでは出来た製品をチェックして温度ムラが無いかの確認を
していましたが、今回試しに「サーモグラフィー」をお借りし
いろんな機械の温度のチェックを行いました。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、これは製袋機の熱板です。
実はこの機械で加工するとシールが安定しませんでした。
やはり画像で見ても色が一定でないのが良くわかります。
結果、機械メーカーへ熱板を修理に出すこととなりました。
経験や勘も大切な判断基準ですが、こうしたことは誰もが出来る
事ではありません。
これからのことを思うと、「サーモグラフィー」も必需品となっていくだろう。