静電気防止の添加剤 | yossyの我が道を行く

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富山県黒部市にて生きるyossyこと吉澤浩司が日々感じたことや思ったことを素直に書いていきます。

皆様こんにちわ。吉沢工業の吉澤浩司です!

本日は立春ということで暦上は本日から春ってことですが、

黒部は雪が残っていて春は当分先にやってくることでしょう。


さて静電気による障害を防ぐために昨日は外部からの放電で

静電気を中和させる方法について書きましたが、本日はプラスチック

そのものに電気が帯びにくくする方法についてをご紹介したいと

思います。

当社で主に利用している方法についてをご紹介します。

それは、プラスチックを成形する際に、界面活性剤を一緒に

練り込む方法です。

練り込む界面活性剤を帯電防止剤と呼んでいます。

練り込む帯電防止剤は化学構造的には親油基部分と親水基部分から

なっています。練り込まれた帯電防止剤は適度な相溶性を保ちつつ

親油基をプラスチック内部に向け、親水基を表面に向けた形で存在します。

空気中の水分が親水基に吸着して導電層を形成して、電荷の漏洩をし易くし

電荷の発生を抑制して帯電を防止します。

こんな風に書いたところでよく分からないと思います。

もう少し噛み砕くと、油と仲良しの物質と水と仲良しの物質から出来ていて、

油と仲良しの物質はプラスチックの内部側に、水と仲良しの物質はプラスチックの

表面側に並んでいます。

水と仲良しの物質は空気中にある水蒸気とは仲良しなので手をつなぎます。

手をつないだら、水は電気が流れやすいのでプラスチックに溜まった電気が

水と仲良しの物質を通って水へ流れていくのです。

よく濡れた手でコンセントプラグを触れると危険だといわれますが、これは

水を通して電気が流れ感電するからです。

電気が流れ易くすることで、帯電を防ぐということです。


さて、この帯電防止剤についても様々な物質が使用されています。

例えば、アニオン系では脂肪酸アミンなど、カチオン系ですと脂肪族アミン塩類、

非イオン系では、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類など。

それぞれ特徴をもっており、プラスチックにも種類が多くあり、また、使用用途によっても

効果がかわってくることから、十分これらを考慮して選ぶ必要があります。

文系な私はこんなことを書いてますが本当に分かっているか微妙です・・・(汗

本当はもう少し掘り下げて書きたいのですが、だんだんつまらないような気がしてきました。

なので、もう少し違う角度で静電気についてを考えたいと思います。

本日はこのへんで。