皆様こんばんわ。吉沢工業の吉澤浩司です!
東京では異常なくらいの乾燥状態が続いています。
気温が低く乾燥している場合には静電気によるトラブルが
多く発生します。
皆さんもドアノブに触れた瞬間にパチッっと電気が走る経験を
されていることだと思います。
当社が製造するポリエチレンも一般に電気抵抗が大きく、摩擦または
接触により容易に電気を帯び、放電時にパチッとくるなどの静電気障害を
起こしやすいのです。
ポリエチレンフィルムを成形する際には、ポリエチレン樹脂を押し出して、
巻き取るまでに多くのロールやバーに触れ、それが摩擦となって電気を帯びます。
また、ポリエチレンは表面が平滑なことから、印刷をする際にはインキが食いつき
にくいので、フィルム表面にコロナ放電をしてやることで、表面が荒れインキが
食いつきやすくなります。
しかしながら電気を浴びせることからここでもフィルムが電気を帯びることになります。
これらの帯びた静電気はそのまま放置してもなかなか放電することは難しいのです。
先ほど述べたように電気抵抗が大きいことから一度蓄えた電気は放さないのだ。
これらを放電させる方法としては外部から反対の極の電気をかけて強制的に
中和する方法とフィルムの表面に界面活性剤や導電性塗料を塗布する方法と
フィルム内部に界面活性剤やカーボンブラックなどを練り込ませて放電させる
方法があります。
当社においては各製造装置の出口に電気を放電させて中和させる除電バーを
取り付けています。
また、フィルムに関しては用途や使う方法によってはフィルム内部に帯電防止剤と
言われる界面活性剤を練り込んでいる場合があります。
ここから先は少し化学の話になってしまうので、私ももう少し勉強し直して、
明日にでも続きを書こうと思います。