山田太一さん脚本の名作ドラマ『岸辺のアルバム』は、
みんなが当たり前に正しいと信じている社会常識や
モラルをきちんと守って生きようすればするほど
自分の心が閉塞していく現実を描いています
戦後の社会通念というものが、
現実社会において家族というものを
解体していく方向できた流れを
山田太一さんの脚本は、
防波堤を容赦なく突き崩していく洪水のように、
その無謬性が音を立てて壊れていく時代だからこそ
逆説的に希望を見いだしています
八千草薫さん演じる母親が、
自分の中の満たされない欲望と
真摯に向き合う時に、
社会通念の誤謬も明確に見えてきて
本来常識や社会的ルールというものは、
それに従属するのではなく、
自分が決めていくものなのだという事が
家族というかたちにも当てはまるという事を、
母親を心配する息子役の国広富之さんに
心のこもった言葉で諭す
睦五朗さん演じる男の風情が
いかにも社会通念からはずれた
アウトローである事が、
世間に認められる建前ではなく
自分の本音で生きる時代が
もうすぐそこまで訪れている予兆を
ドラマ『岸辺のアルバム』は、
四季を通じた川のせせらぎのように
たおやかに官能的に感じさせてくれます
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