添加剤ほど、眉唾のものはない。
高校生の頃、ガソリンスタンドでバイトしていたけど添加剤なんて金儲けの為の意味ないものと思っていた。
オイルにオイル入れて意味あんの!って感じ。
従業員は時代柄、走り屋ばかりだったけど誰も入れていなかった。誰も効果を信じていない。
店長さえ意味ねーよ!って言っていた。
YouTubeで有名な旧車修理屋さんの斎藤商会、斎藤さん。その職人仕事を見れば嘘はない。紹介するツールも効果の有無は忖度無し。
その斎藤さんが絶賛するモリブデンの添加剤。
モリブデンだから、つまり金属の微粒子。
エンジン内に付着したゴミ、スラッジを剥がして金属内に入り込みコーティング効果があるとの事。
確かにそれなら効果はありそう。
特に旧車とか疲れたエンジンには効果が大きいらしい。自分のエスティマも13年8万キロ。入れてみる価値はありそう。
大人気でなかなか入手困難だったけど、最近買えるようになってきた。せっかくなので高いプレミアムバージョンを入れてみる。
サラダオイル、フラッシングオイルのようなサラサラのオイルにモリブデン粒子が混ぜられている。
この手の添加剤は、エンジンオイル交換時に投入するけど、それだと新品オイルのフィーリングかわからない。
オイル交換して数週間乗り、そのフィーリングを覚えてから投入した。
ちまたで言われているように、
劇的にエンジンノイズが低減して効果が感じられる!というのを期待していた。
投入前
投入直後
投入して20キロ走行後
同じ場所、同じ条件で撮影したけど、、、、
全く変わらん、、、、。
投入直後と20キロ走った後で確認しても、、全く変わらん。
走行したフィーリングも、、、こうゆうのってプラシーボ効果で良くなった!と思いたいものの、、、うーん。贔屓目に見ても変わらん、、、。
でも、良いじゃないか、効果が分からなくてもこれで高価な添加剤が売れて斎藤さんが1台でも旧車を甦らせる原資になれば!、いや斎藤さんならそんな金儲けは考えないか!なんて思っていた。
投入した事もすっかり忘れて1週間後に車に乗ったのだが、あれ????
すごい!明らかに全然ちがう!エンジンがスムーズだが硬質なフィーリング。
そうだ!添加剤入れたんだっけ。
2.4リッター2AZエンジンのエスティマはアクセルを入れないとCVTが限界の低回転を維持して走ろうとする。
1000回転以下から1500回転以下でエンジンの苦しいところの下限で頑張って走ろうとする。
マニュアル車に乗っていた人なら分かる、出来る限り高いギアでギリギリエンジン低回転のノッキング限界の苦しいところを使っている感じ。
このやや苦しいところのフィーリングがエンジンが良い意味でスムーズで硬質になったような精度が上がったフィーリング、いやフィーリングのような感覚的な物ではなく明らかな変化。
発進時などのアクセルをなるべく入れず低回転で走り出す時のエンジンが苦しい時や、登り基調に入り低回転巡航中のエンジンに負荷がかかった時など、今まで苦しかったところで明らかに強く固いスムーズなフィーリングで苦しさを感じず走るようになった。
投入前はエンジンが苦しく今にも微振動が発生しそうな雰囲気で頑張っていると言う感じがしたが、投入後は苦しまずスムーズにエンジンが無理ないポテンシャル内で回転し乗り切る感じが分かる。
同じエンジンでもバラしてバランス取り直して組み直した感覚。エンジン自体の精度が上がって散漫な感じからガッチリとした硬質なフィーリングになった。
スラッジが取れたからか、エンジン内がコーディングされてスムーズになったからか理由はわからないけど、緩いエンジンが締まったような節度があがった走りに変わった。
自分は10年以上、1年毎8000キロでしかオイル交換ぜず、オイルもトヨタの純正キャッスルとかカストロールの新規格なんちゃって合成油オイルを使ってきた。実質は鉱物油オイルだからスラッジとか溜まっていたのかなぁ。
添加剤にしては8900円は高いけど、エスティマの替わりになる乗りたい車はないからエンジン保護のためにこれからも毎年入れようかな。エンジンの苦しさを感じなくなるんだから、必ず効果があると思う。