2010ブンデスリーガ観戦記&ドイツ旅日記
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コトブスでのトラブルも、アットホームな雰囲気のおかげ忘れさせくれた

旅4日目② 


前回までの続き


10月17日(日)旅4日目②



$2010ブンデスリーガ観戦記&ドイツ旅日記



コトブス駅でランチを取り、再びシュタディオへと戻る。

試合開始まで1時間を切り、当然人の数も増えきている。

快晴で気温も上昇し10度はあるような気がする。
なにしろ歩いていても陽が当たるので、寒さは感じない。


日曜日のデーゲーム。
こちらは日曜日となると、ほとんどの店は開いてなく、
これがベルリンのような首都、観光都市なら状況は
違うだろうが、地方都市コトブスとなるとなおさから
閉まっている店がほとんどだろう。
となると、市民の娯楽も限られるような気がする。


スタンドはある程度埋まるのではないか。
ただ、バックスタンド側にある複数のチケットボックスに
は混雑した様子はなく、これなら試合開始直前でも容易に
購入出来そうな感じがする。


私はチケットを手に指定の入場ゲートから中に入りそうと
した所、ちょっとしたエクスキューズが入った。

何をかというと、入場する際に保持していたカメラを見た
係員が「このカメラは大きすぎるから持ち込みは禁止だ
という。

実際、その係員は英語が話せず、ドイツ語で一方的に
言っているのだが、私はとにかく持っているカメラが
持ち込めない事だけは理解出来た。

ここで簡単に諦めるわけにはいかない。

私は日本から来たわけだし、ブンデスリーガ2部となると
尚更今後生で観る機会は限られるため、シュタディオンや
試合の様子を撮影したい気持ちが強い。

係員が英語を理解出来ないのを承知で、英語で「遠方日本から
来たわけだし、試合をただ撮影するだけである」と返した。

となると、係員は落ち着かない様子で入場ゲートから出た
警備員(室)のドアをノックし、英語が話せる係員を呼び
状況を伝えた。

今度はその英語が話せる警備員と交渉することになり、
「この種の大きいさずのカメラは持ち込むことが出来ない。

なぜならば、近年試合をインターネットに投稿する事が
問題となっており、クラブではその取り締まりを強化
しているからだ」という。

私はまだ諦めるのは早いと思っていたので、再度「日本から
コトブスの試合を見に来たわけで、ただ試合を撮影するだけで
決してネットに投稿したりはしないので信用してくれ」
と返したが、警備員はルールはルールで変えられないと
主張を変えない。

仕方がない。
なら次の手をその場で考え、思いついた希望を伝えた。

「持込出来ないことは分かった。ただ試合後にシュタディオンの
中を撮影したい。試合を撮影するわけではないから、その位は
許可してくれないか。」

警備員は了承してくれた。
カメラはここの警備室で預かっているから、試合後にここに
取りに来なさいという。
その際に必要な引換チケットを受け取った。

ただ、試合後こここの預り所に来て、再び中に入れるのか
不安だった。

日本では(というか普通は)一度シュタディオンの外に出たら、
試合後だろうが再入場は出来ないからだ。

再度警備員にこのことを確認してら問題ないという。

試合後は君の好きなだけ撮影したまえというその言葉を信じ
カメラを預け中に入った。

観戦するスタンドは2階中央で傾斜も十分にあり、
フットボール専用とあって見やすい。

2階スタンドは中央は埋まっていたが、両サイドは
空席があり全体的でも6割程度の入り。
23000人収容のシュタディオンからして、観客は
12,000人ぐらいの入りか。

晴天の13時半試合開始。
気温はおそらく10度をちょっと上回ったぐらいで、
バックスタンドに日差しが差し込んでくるため
まぶしかったが、その分温かく感じる。

一昨日のケルン、昨日のヴォルフスブルグでの
冷え込む寒さとは違う。

ホーム側のゴール裏(私が観戦したバックスタンドから
見て左側のゴール裏)から選手が入場する。
どうやらコトブスにはマスコットがいる。

ケルンやヴォルフスブルグではホームのチームに
マスコットはいなかったので、違った雰囲気を感じる。

このマスコット、選手入場の際に出てきた後も
ホーム側のゴール裏でじっと観戦していて、
コトブスがチャンスの際は手をたたいたりして
盛り上げている。

こういう所も大都市や都会のチームにはない、
サポーター&マスコットが一体となって
応援しているアットホームな雰囲気を感じる。

試合は開始早々ホームのコトブスが先制し、主導権を逃げる。

相手のアウェー、パレルボンは実力的に落ちるのか、
コトブスに攻めさせといてカウンターからチャンスを
うかがう典型的なアウェーの戦い。

コトブスが試合を支配していただけに2点目は
時間の問題のような気がしたが、なかなか奪えない。


相馬は左サイドのスタメンで出場も、オーバーラップ
した回数は数回で、うち一度は自分のミスパスから
相手にチャンスを与えてしまうなど、なかなか
試合に入り切れていない感じだった。

動きが重いように見えたし、前半で交代させられてしまった。

コトブスが追加点を奪えない展開で、アウェーのパデルボンが
一瞬の隙をつき同点に追いつく。

こうなると試合は白熱し、両チームとも勝ち越し点を狙うべく
攻め合いになる。

時間の経過とともに運動量が落ち、スペースが出来始める。
この展開だとどちらが勝ってもおかしくない状況だったが、
最後は実力で勝るコトブスが2点を追加し3-1で逃げ切る。

試合の感想としてはお互い1部昇格を掛け両チームの意気込みや
必死さが伝わってきた面白い試合だった。
レベル的には1部の上位チーム、ドルトムントやレバークーゼン
なんかに比べ落ちるのは明らかだったが、それはしょうがない。


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残念ながらカメラを没収されてしまったため試合の様子の
写真はないが、試合後私はシュタディオン外にあるカメラを
預けた警備室へと行き、カメラを受け取る。

試合後やシュタディオン内を撮影するため、再び観戦した
2階スタンドへとダッシュする。

通常一度シュタディオンに出た場合、中に戻ることは出来ない
と思うが、ここは退場の際のゲートは係員がいなくノーチェック
だったので、容易にスタンドへと戻れた。


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試合に勝利したコトブスの選手がグランドを一周しファンの
声援に手を振るなどし応えている。

グランドの一周の最後には退場するホームゴール裏前で
選手全員が一列に並びしゃがむ。

そしてサポーターから呼ばれた選手(おそらくこの試合で
活躍したヒーロー的な選手)がゴール裏のサポーターに
向ってお礼をし応える。

最後は全員が万歳をしサポーターと共に勝利を喜ぶ。

多分これは勝利した際、毎試合行っているのだろう。


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やはりホーム側のチームが勝つと観戦に来た第三者的な
立場の私でも、シュタディオン全体が盛り上がるので
自然と気分が良くなる。

帰り際にシュタディオンを全体を撮影るすることが出来たし、
その頃にはカメラを没収され試合を撮影出来なかった事なんか
のショックは吹っ飛んでしまった。

行きと来た同じ道を辿り駅へと向かった。
ベルリン中央駅の列車が出る前であと一時間ちょっと時間がある。

駅のパブに入りこちらの地ビールを注文し一息ついた。


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5日目へと続く(近日公開)

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