もう、10年前の話しです



旦那と旦那の両親、当時1歳になったばかりの息子を連れて、私の実家がある温泉街に一泊の旅行に出かけました


雪が降るお正月に、有名な高級旅館で豪勢な食事と温泉、景色を楽しんだ私たちは

慣れない雪道を恐る恐る車を運転して

私の実家に寄り

久しぶりに会った私の親や兄弟、その娘たちと短い時間だったけど楽しい時間を過ごしました


息子のつかまり立ち歩きを披露して、みんな可愛いね〜癒やされるね〜なんて言ってたくさん笑って


別れを惜しみながら、また車に乗って自宅に帰るところでした



途中、高速のインターで旦那は舅と運転を変わり

助手席に座りました



ずっと慣れない雪道を運転していた旦那は

よっぽど疲れていて気が緩んだのか


普段はスマホの画面を私に見せないのに

堂々とライン画面を開いたのです


私は意識する間もなく、後部座席から自然と画面に目がいきました





今となっては、何が書かれていたのかハッキリとは思い出せない

けど、明らかに相手は女性でとても親しげに楽しげにポンポンポンポン会話をはじめました


これといって怪しい字面ではなかった

親しい女友達といえばそうなんでしょう




でも、何かがひっかかった

女の勘ですよね


一瞬で目の前の景色の色を失いました


今まで信じ切っていた旦那の、何もかもが嘘に思えてきて

いきなり心臓におもりを付けられたかのように

私は静かに 深く深く暗い沼へ沈んでいったのです



義両親は、可愛い孫との初めての旅行を喜び、私は久しぶりに家族にも会えた楽しい楽しい旅行で


本当に心から旦那に感謝していたんです




まさか、この日から地獄の生活が始まるなんて

想像もしませんでした