ドイツの店舗デザインに注目 | ドイツ 滞在記/Bleiben Sie in Deutschland

ドイツ 滞在記/Bleiben Sie in Deutschland

ドイツ旅行の備忘録 

ベルギー・ルクセンブルグ・オーストリア小旅行 国際空港乗り継ぎも旅のうち パリ・ロンドン・ミラノ・フランクフルト

ドイツ 滞在記/Bleiben Sie in Deutschland


本屋さん(Buchhandlung)の店舗デザインに注目



落ち着いた赤い壁面に内照のチャンネル文字
側面にはBuchhandlungの書き文字

  (内照=中にライトが仕込まれていて光るもの)
  (チャンネル文字=立体的な文字のこと)
  (書き文字=壁に塗料で直接書かれた文字)


ドイツ店舗のデザインはかっこいい。


日本の看板屋で働いたことのある私。
こんなデザインは日本ではなかなか成立しない。
町で色のトーンが揃っていない日本では、
看板はばっちり目立つように自己主張しなければいけない。
そうしないと他の看板に負けてしまう。

町全体で、少しくすんだトーンのグラデーションでまとまっているドイツの町では
ピンクや水色や茶色や、いろんな壁の色があっても
全体としてのまとまりがある。
だから、その壁面に小さな文字や看板を付けるだけで
そこに視線が自然と向かう。


なんというか、たとえれば
日本→オープン棚に物が沢山つまった整理された部屋
ドイツ→扉付きの棚に物が整理されている部屋

という違いのような気がする。
ドイツでは何もない壁面の面積がとても多いので
小さなものでも見つけやすいのだ。

日本の場合、所狭しと情報や色や装飾が埋めこめれているのでそうもいかない。
大きな文字でラべリングしないといけない。

看板屋に勤め始めたころ、
ヨーロッパの街並みを何度羨ましくおもったことか。
目立つように、目立つようにデザインをする現実。

そんな中でも現状を受け入れ、より効果的なものを作ることへと
気持ちを切り替えてやっていたが、
やはりそんな仕事から離れてのんびりと町を眺めた時、
ドイツの街並みにあこがれを抱かずにはいられない。






人気ブログランキングへ