2018年J1ベストイレブン | BBGのブログ

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さて、J3と同時にシーズン終了と迎えたので一気にJ1のマイベストイレブンも発表したいと思います。

川崎が2位の広島に勝ち点差12もの差をつけて「圧倒的連覇」を飾ったシーズン。
加えて得点数もリーグ最多、そして失点数もリーグ最少とまさに「パーフェクト」なシーズンでしたね。

それだけに川崎の選手が大半を占めることは確実ですが、その他のクラブの中からも活躍が目立った選手をしっかりピックアップ出来ればなと思います。

それではベストイレブンの発表!今シーズンのベストイレブンは以下のようになりました!!

【2018年J1ベストイレブン】

GK チョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)
成績 31試合2770分出場 23失点


3試合に欠場するも、出場31試合で失点数は23と結果が雄弁に活躍を物語る。
数多くのビッグセーブを見せてリーグ最少失点に大きく貢献した。
今季はこれまで散見された「ポカ」が減り、安定感が格段に増した印象。
自身の成長が守備の強化にも直結。名実ともにリーグを代表するGKとなった。

DF 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
成績 32試合2880分出場 3得点0アシスト


4年連続の全試合出場、そして2年連続3度目のフルタイム出場を達成。
抜群の安定感とタフネスさで「優勝」ではなく「連覇」に最大限尽力した。
CBとして年々総合力を高めている印象があり、今やMFの面影は見られない。
国内有数のCBに成長しただけに、そろそろ代表でのプレーが見たい所だが…

DF 福森晃斗(北海道コンサドーレ札幌)
成績 31試合2790分出場 2得点6アシスト


J2時代から攻撃の起点となるCBとして特異な存在感を放っていたが
ボール保持を大事にするペトロヴィッチ監督のもとで更にチームの大黒柱へ。
彼あってのミシャのサッカーであり、その活躍はもはやJ1でも有数のレベル。
札幌加入から4年、右肩上がりで飛躍を続けついにベストイレブンを射止めた。

DF 山中亮輔(横浜F・マリノス)
成績 32試合2747分出場 4得点8アシスト


チームは低迷も、攻撃的なポステコグルー監督のもとでその才能が大きく開花。
超攻撃型SBとして強烈なミドルシュートでたびたびゴラッソをあげただけでなく
今季はクロス精度に成長が見られ、8アシストとSBながら多くの得点に絡んだ。
秋には念願のA代表デビュー。自身の価値を飛躍的に伸ばす一年を過ごした。

MF 家長昭博(川崎フロンターレ)
成績 32試合2745分出場 6得点7アシスト


主軸として迎えた2年目のシーズンはいよいよ手の付けられない活躍ぶり。
抜群の攻撃センスを如何なく発揮してチームの攻撃の中心へとのし上がった。
決める、運ぶ、キープすると全てが高水準のプレーでまさにファンを魅了。
早熟の天才と呼ばれた男は32歳にしてまさにキャリアの春を謳歌している。

MF 大島僚太(川崎フロンターレ)
成績 29試合2461分出場 2得点4アシスト


もはや常連。リーグ屈指の司令塔として今季も堂々と攻撃の中心に君臨した。
難しいプレーを簡単に見せてしまう高い技術と冷静沈着な判断力は圧巻。
守備にも奔走し、まさしく最多得点と最少失点に一番貢献した選手と言えよう。
夏にはW杯メンバーにも選出。そろそろ川崎でやり残したことも無くなるか。

MF 中村憲剛(川崎フロンターレ)
成績 33試合2630分出場 6得点6アシスト


川崎のバンディエラは今シーズンもチームのためにフル稼働。
アシスト数は減少するも、要所で決定的な仕事を連発してチームを牽引した。
38歳という年齢を全く感じさせないハツラツとしたプレーぶりには目を見張る。
彼のあくなき向上心や探求心がチームを今の地位に至らしめてると言えよう。

MF 伊東純也(柏レイソル)
成績 34試合2491分出場 6得点10アシスト


チームはまさかの降格も、2年連続でのベストイレブン選出は高い実力の証。
今季も怒涛の突破で右サイドを切り裂き、観る者を沸かせ続ける活躍を見せた。
今季はクロスの正確性も増し、アシストは倍増以上となる10の大台に到達。
オフには海外挑戦が濃厚であり、今から新天地での活躍が楽しみでならない。

FW ジョー(名古屋グランパス)
成績 33試合2872分出場 24得点4アシスト


現役ブラジル代表が驚きの移籍となったが、期待に違わぬ活躍で得点王に。
得点王の獲得は7試合で14得点と夏場の固め打ちによる部分が大きかったが
1年間ほぼフル出場し、ゴール以外の部分での貢献度の高さも見逃せない。
イニエスタなどの陰に隠れがちだが、スター選手の価値を誰よりも証明した。

FW パトリック(サンフレッチェ広島)
成績 33試合2809分出場 20得点0アシスト


こちらは来日6年目にして自身初の20得点を記録しキャリアハイのシーズンに。
これまでは1トップとしてポストプレーを第一に求められる事が多かったが
2トップの一角として得点源の役割を求められると、この期待に見事応えた。
念願の日本帰化は叶わずも、Jリーグの歴史に名を残す助っ人と言えるだろう。

FW 小林悠(川崎フロンターレ)
成績 27試合2206分出場 15得点4アシスト


大久保が復帰するも、エースとして不動の立場には一切の揺るぎなし。
今季も年間を通して得点を量産し、前線の柱として連覇の立役者を担った。
守備での献身性や周囲との巧みな連携などでの貢献はもはや言わずもがな。
数度の負傷離脱はあったが、代えの利かなさという面で彼の価値は絶大だ。


続いて新人王と最優秀監督を発表します。

MF 守田英正(川崎フロンターレ)
成績 26試合1827分出場 0得点2アシスト


ルーキーにしてレギュラーを掴んだだけでなく、秋にはA代表にまで選出。
全国的には無名だった彼にとって今季は夢のような一年だったと言えよう。
ハードワークや対人戦の強さに加えて、技術や戦術理解力の高さが光る。
希少な存在としてネット退団後のチームを支え、優勝に大きく貢献してみせた。

最優秀監督 鬼木達(川崎フロンターレ)
戦績 21勝6分7敗 勝ち点69 得点57 失点27 

昨年優勝したチームを更に成長させ、ダントツの強さでの連覇を達成。
カップ戦では苦戦するも、リーグに限って判断すればやはり彼が最優秀だ。
大逆転優勝だった昨季から一転、今季は王者らしく結果内容で他クラブを圧倒。
守田だけでなく知念など若手の成長も促し、いよいよ黄金期到来の予感が漂う。


最後に最優秀選手の発表です!!

最優秀選手 家長昭博(川崎フロンターレ)
成績 32試合2745分出場 6得点7アシスト

中村や小林といったチームの顔を凌ぎ、ピッチ上で極上のプレーを披露。
持ち前の技術をピッチの上で一際輝かせ、攻撃に更なる創造性をもたらした。
どこかよそよそしかった昨季までのプレーが一転して、今季は家長のチームに。
年間を通しての高い安定感も光り、これまでにない逞しさがプレーには漂った。


・・・ということで、やはりフロンターレがほぼ独占という形になりましたね。
ベストイレブンには実に6人。新人王、最優秀監督、そして最優秀選手のタイトルは総なめ。
2位との勝ち点差が12ということを考えれば妥当な結果と言えるでしょう。

ベストイレブンを振り返りますと今年は布陣に当てはめるとやや無理のある選考となってしまいました。
近年はなるべく11人で試合がスムーズに出来るような選考にしようと心掛けていたのですが、ディフェンスラインはCB2人とSB1人という選出に。
試合をする場合は伊東をSBに下げるしかないですね(笑)

逆に言えばそれだけマリノスの山中は活躍が光っていたということでしょう。
日本代表の選出にも納得。今季の彼の活躍はまさしくスペシャルでした。

また、降格チームからベストイレブンの選手が選出されたのも極めて異例ですね。
伊東に加えて、ジョーやそして山中も所属チームは最後まで残留を争いました。
こうした優れた選手を抱えながら最後までチームが低迷したという結果の要因は…やはりベンチにあるのではないでしょうか(苦笑)

選考に悩んだ点で言うとまずはGKのポジションですね。
FWの最後のひと枠も小林を外すというプランも考えたのですが…さすがに優勝チームで15得点を挙げた選手を選外には出来ませんでした。

それではそのGKやFWではいったいどんな選手を他の候補として挙げていたのか。
それをこれから発表する「エキサイティングプレーヤー」の項でお伝えしたいと思います(笑)


【2018年J1エキサイティングプレーヤー】

川崎フロンターレ

・DF エウシーニョ 成績 32試合2794分出場 2得点3アシスト

今季は怪我も無くフル回転。得点数は減ったが攻撃的SBとしての強烈な存在感は健在だ。

サンフレッチェ広島

・GK 林卓人 成績 34試合3060分出場 35失点

チームは終盤戦失速するもクリーンシート13回はリーグトップタイ。実力は証明した。

・DF 佐々木翔 成績 34試合3045分出場 3得点1アシスト
すっかりSBが板につきA代表からも召集を受ける。2度の大怪我からの復帰にも敬意を表したい。

・MF 青山敏弘 成績 34試合2814分出場 1得点3アシスト
やや下降線かという印象だった近年のプレーから脱却。再び広島の大黒柱を担った。

・MF 稲垣祥 成績 33試合2726分出場 3得点0アシスト
恩師と思わぬ再開を果たすと即座にチームの柱に。城福サッカーには不可欠な存在だ。

・MF 柏好文 成績 34試合2719分出場 4得点4アシスト
サイドからのシンプルな攻撃が増え、よりチームの生命線に。未だリーグ有数のアタッカーだ。

・MF 柴崎晃誠 成績 32試合2213分出場 3得点9アシスト
ベテランの域だが、リーグ3位の9アシストと能力にさび付きは無いことを新体制でも示す。

鹿島アントラーズ

・MF 三竿健斗 成績 26試合2100分出場 0得点4アシスト

いまや中盤の柱として一年間攻守に戦い抜いた。A代表でもすっかり常連に。

・FW 鈴木優磨 成績 32試合2376分出場 11得点10アシスト
B11選出で悩んだひとり。11アシストと、得点だけでなく打開役としても絶大な存在感。

コンサドーレ札幌

・GK ク・ソンユン 成績 34試合3060分出場 48失点

失点数は多かったが、多くのビッグセーブに加えてビルドアップでの活躍も光った。

・DF 進藤亮佑 成績 34試合3060分出場 4得点1アシスト
ペトロヴィッチ監督からの信頼を受けフルタイム出場とDFラインの軸に。飛躍的な成長を見せた。

・MF 菅大輝 成績 33試合2604分出場 1得点4アシスト
彼もまたミシャからの寵愛を受ける。33試合に出場しWBとしてチームに欠かせぬ選手へ成長。

・MF 駒井善成 成績 29試合2551分出場 0得点5アシスト
浦和では燻ぶっていたが新天地で躍動。縦への突破力はリーグでも有数のレベルにあった。

・MF 三好康児 成績 26試合1776分出場 3得点5アシスト
待望の出場機会を得るとその才能を如何なく発揮。終盤は得点も増え来季へ更なる期待を残す。

・MF チャナティップ 成績 30試合2639分出場 8得点2アシスト
チームへのフィットが進み、特異な個人技を存分に披露。明るいキャラクターで人気も博す。

・FW 都倉賢 成績 30試合1885分出場 12得点2アシスト
チームの躍進は結局彼の存在あってこそ。J1の舞台でようやく満足行く成績を残した。

浦和レッズ

・DF マウリシオ 成績 30試合2630分出場 1得点0アシスト 

本格合流となった今季は同郷の監督のもと守備の柱に。国内では有数の実力者と言えるだろう。

・DF 槙野智章 成績 32試合2880分出場 4得点0アシスト
W杯では悔しさを味わうも、浦和でもA代表でも新体制のもと信頼が揺るがないのは実力の証だ。

・MF 橋岡大樹 成績 25試合2114分出場 1得点1アシスト
高卒ルーキーにしてレギュラー奪取。プロ初ゴールもあげ、ファンの期待の星となる。

・FW 武藤雄樹 成績 32試合2721分出場 7得点8アシスト
豊富な運動量と縦への推進力で攻撃の核に。興梠と2トップを組んだ終盤戦は9番らしい活躍も。

・FW 興梠慎三 成績 33試合2817分出場 15得点0アシスト
浦和移籍後6年で挙げたゴールはこれで86に。安心と信頼のエース。その安定感は驚異的だ。

FC東京

・DF 室屋成 成績 30試合2693分出場 1得点3アシスト

派手さは無いが攻守両面で質の高い活躍が光る。森保代表監督もそのプレーは高く評価。

・MF 東慶悟 成績 34試合2847分出場 4得点6アシスト
長谷川監督から高く評価され不動のレギュラーに。久々にその才を示す一年を過ごす。

・FW ディエゴ・オリヴェイラ 成績 32試合2616分出場 13得点4アシスト
ゴールにドリブルにとその活躍はまさしく重戦車。彼の活躍なしに順位浮上は有り得なかった。

セレッソ大阪

・GK キム・ジンヒョン 成績 34試合3060分出場 38失点

出場試合数が300を超えクラブ史に残る選手に。そのパフォーマンスはもはや説明不要だろう。

・DF マテイ・ヨニッチ 成績 33試合2970分出場 2得点0アシスト
リーグ有数の失点の少なさはひとえに彼の存在あってこそ。得点数は減るも今季もフル回転。

・DF 丸橋祐介 成績 33試合2957分出場 6得点2アシスト
FKのキッカーとして才能が開花しまさかのチーム最多得点者に。鉄人ぶりは今季も光る。

・MF 山口蛍 成績 33試合2970分出場 0得点0アシスト
A代表からは遠ざかるも、クラブでは堂々たる活躍で力を証明。プレーでチームを牽引した。

・FW 高木俊幸 成績 30試合1868分出場 6得点3アシスト
加入1年目で丸橋と並ぶチーム最多の6得点。レギュラーには定着出来ずも前線で気を吐いた。

清水エスパルス

・GK 六反勇治 成績 34試合3060分出場 48失点

すっかり王国清水の守護神に。多くの好セーブ、足元の技術、そして得点も1と多岐の活躍。

・DF ファン・ソッコ 成績 32試合2880分出場 1得点0アシスト
強烈なフィジカルと韓国籍らしからぬ丁寧な技術で1年目からDFラインのリーダーを担う。

・DF 立田悠吾 成績 25試合2005分出場 1得点2アシスト
SBとして思わぬ抜擢を受け、高卒2年目にしては十分な活躍ぶり。大型SBとして期待は高い。

・MF 金子翔太 成績 34試合2845分出場 10得点7アシスト
右サイドから巧みに得点に絡む新境地を開拓し、スコアが雄弁に示すように出色の一年に。

・FW 北川航也 成績 32試合2364分出場 13得点8アシスト
その才能がついに本格開花。得点力と高い技術を合わせて発揮し、念願のA代表からも召集。

・FW ドウグラス 成績 15試合1213分出場 11得点3アシスト
7月末に加入すると、そこから15試合で11得点と驚異的な活躍。その得点力に一切の陰りなし。

ガンバ大阪

・GK 東口順昭 成績 29試合2491分出場 42失点

A代表ではサブに甘んじるも国内有数の実力者であることに変わりないパフォーマンスを披露。

・DF 三浦弦太 成績 34試合3060分出場 0得点0アシスト
フルタイム出場を果たしいよいよチームの柱に。A代表でもスタメン奪取に迫ってきた。

・DF ファビオ 成績 31試合2708分出場 3得点0アシスト
三浦とのコンビはもはや阿吽の息。強烈なフィジカルを武器に得点源としても活躍。

・MF 遠藤保仁 成績 34試合2919分出場 1得点7アシスト
久々に帰ってきたという印象のパフォーマンス。38歳ながらいまだ健在であることを示す。

・MF 小野瀬康介 成績 14試合1009分出場 3得点3アシスト
彼の抜擢が後半戦躍進のきっかけに。シーズン中の移籍ながら見事な活躍でJ1でも躍動。

・FW ファン・ウィジョ 成績 27試合2097分出場 16得点1アシスト
得点数を激増させチームの救世主に。FW不足の陣容を考えるとその貢献度はあまりに絶大。

ヴィッセル神戸

・MF 三田啓貴 成績 32試合2677分出場 6得点1アシスト
背番号譲渡で話題を呼ぶもピッチの上ではポジションを譲らずチーム最多得点者に。

・FW ルーカス・ポドルスキ 成績 24試合2043分出場 5得点6アシスト
得点数は少なくとも高い技術で攻撃の核に。荒れることも多いが主将らしくチームを牽引した。

・FW 古橋亨悟 成績 13試合953分出場 5得点1アシスト
シーズン途中に加入すると先発11試合で5得点。リージョ監督の下では1トップとしても新境地。

ベガルタ仙台

・GK シュミット・ダニエル 成績 18試合1620分出場 29失点

A代表デビューを飾った国内有望株。海外移籍を目標に掲げるがまずは仙台で守護神定着を。

・DF 大岩一貴 成績 33試合2967分出場 2得点1アシスト
すっかりベガルタには無くてならない守備の大黒柱。今季も安定感とタフネスさが光る。

・DF 蜂須賀孝治 成績 28試合2299分出場 4得点5アシスト
ようやくレギュラー争いで一歩抜きんでるとクロス精度を武器にキャリアハイの活躍ぶり。

・FW 石原直樹 成績 34試合2752分出場 7得点0アシスト
年齢を重ねてもその玄人好みの活躍は健在。西村退団後は得点源としてもチームに貢献した。

横浜F・マリノス

・MF 扇原貴宏 成績 30試合2574分出場 1得点1アシスト

加入2年目でいよいよ中盤の柱に。ボール保持を大事にする新体制のもと攻撃を司る存在に。

・MF 天野純 成績 34試合2897分出場 5得点6アシスト
新監督からも信頼は揺るがず全試合に出場。A代表デビューも飾り横浜の顔と呼べる選手へ成長。

・MF 仲川輝人 成績 24試合1772分出場 9得点2アシスト
J2での成長をようやくマリノスに還元。持ち味の突破力もさることながら決定力も光った。

・MF 遠藤渓太 成績 27試合1852分出場 2得点3アシスト
マリノス期待の星が3年目でブレイク。果敢なドリブル突破で仲川と強烈な両翼を形成。

・FW ウーゴ・ヴィエイラ 成績 31試合1981分出場 13得点2アシスト
出場機会は安定せずも、その中で特質すべき決定力を披露。契約非更新はあまりに惜しいが。

湘南ベルマーレ

・GK 秋元陽太 成績 34試合3060分出場 43失点

湘南の守護神は今季もビッグセーブ連発。守勢を強いられるチームにとって彼の存在は不可欠。

・DF 坂圭祐 成績 25試合2250分出場 1得点1アシスト
ルーキー、そして174㎝という身長ながら3バックの中央で躍動と異色ずくめの活躍ぶりだった。

・DF 山根視来 成績 32試合2847分出場 1得点1アシスト
今季もディフェンスラインから巧みな攻撃参加で趙監督のスタイルを誰よりも体現した。

・MF 菊地俊介 成績 26試合2047分出場 7得点0アシスト
2列目の位置から昨季に続きJ1でも得点力を披露。チーム一の得点源として残留に尽力した。

サガン鳥栖

・GK 権田修一 成績 34試合3060分出場 34失点

不振にあえいだチームの中でただ一人奮闘を続けた。A代表にも復帰し個人では充実の一年。

名古屋グランパス

・GK ランゲラック 成績 34試合3060分出場 59失点

長らくドルトムントでプレーしたその実力は本物だった。攻撃の起点としても期待に応える。

・MF 小林裕紀 成績 32試合2683分出場 1得点4アシスト
入れ替わりの激しいチームの中でも彼の信頼は揺るがず。まさしくチームの大黒柱だ。

・MF ガブリエル・シャビエル 成績 29試合2447分出場 6得点9アシスト
昨季に比べるとスコアはやや寂しいが、J1でもその個人技は大いに通用。多くの得点に絡んだ。

・MF 前田直輝 成績 18試合1396分出場 7得点4アシスト
松本では燻ぶるも名古屋ではまさしく水を得た魚の如く活躍。周囲との巧みな連携が光った。

ジュビロ磐田

・GK カミンスキー 成績 32試合2880分出場 45失点

混乱するチームの中、水際で失点を防ぎ続ける。チームの低迷が能力の高さを示す結果に。

・DF 大井健太郎 成績 34試合3060分出場 3得点0アシスト
空中戦の強さは今季も健在。ベテランらしくピッチ内外で苦しむチームを牽引した。

・FW 川又堅碁 成績 31試合2602分出場 11得点2アシスト
貧打にあえいだチームの中で孤軍奮闘し2年連続二桁得点を達成。高い実力の証明だ。

柏レイソル

・FW 瀬川祐輔 成績 25試合1418分出場 9得点0アシスト

フィットには時間を要したが後半戦は4試合連続ゴールなどで攻撃の核に。J1でも力を示す。

・FW 江坂任 成績 33試合2451分出場 9得点6アシスト
多くの役割が求められる中、降格したチーム内で奮闘。もっと上が狙える選手と言えるだろう。

・FW オルンガ 成績 10試合496分出場 3得点2アシスト
難しい状況の中で加入し一定の活躍を残す。来季に期待を残したが退団が濃厚とは残念の一言。

V・ファーレン長崎

・DF ヨルディ・バイス 成績 16試合1351分出場 1得点0アシスト

シーズン途中に加入すると強烈なフィジカルを武器に話題を集める活躍ぶりを見せた。

・MF 飯尾竜太朗 成績 32試合2632分出場 1得点4アシスト
昇格の原動力となった昨季に続きJ1でも数少ない個人で通用した選手に。クロス精度が光った。

・MF 翁長聖 成績 34試合2952分出場 2得点4アシスト
飯尾との両翼がチームをギリギリまでJ1に引き留める。来季はJ2で格の違いを見せたい選手。

・MF 中村慶太 成績 27試合1677分出場 7得点1アシスト
昨季の8得点に続きJ1の舞台でも7得点とその得点能力を披露した。時にはFWとしてもプレー。

・FW 鈴木武蔵 成績 29試合1860分出場 11得点1アシスト
エースとして信頼を受けることで高いポテンシャルがようやく開花。まだまだ上を目指したい。


以上の73人になりました。
昨年から比べると8人の増加。少し選びすぎましたかね(笑)

ただ、今シーズンは選考基準のひとつとして
相対的に見れば活躍した選手でも、自身の過去のキャリアを考えた時に物足りなさの残る選手。
まぁ簡単に言う所の「もっとやれるだろ」という選手は基本的に選外とさせてもらいました。

例えば浦和の柏木陽介。
彼は今シーズンアシストランキングトップの11アシストという数字を残しましたが、恐らく今シーズンの柏木を見ていた浦和ファンの多くの方は物足りなさを抱いたはずです。
そうした選手を外し、なるべくフレッシュな選手を多く選んだつもりですが…どうでしょうか?
結局例年と大差ない選出になってるような気もしますね(笑)

上位の方を見ますと札幌からの選出の多さが際立って目立ちますね。
ベストイレブンに選出された福森と合わせると合計7人。
その中でも進藤や菅などこれまでは出場機会すら得られていなかった若手選手達がここまで躍動したのは大きなサプライズでした。
「タイトル」という部分ではどうしても勝負弱さを露呈してしまうペトロヴィッチ監督ですが、このように若手選手の才能を見抜き成長を促すのはさすがの手腕。
そういう意味では彼を招聘した札幌の強化部の慧眼も見事でしたね。

逆に、下位クラブでも選出の多いチームはたくさんありました。

降格争いに巻き込まれたマリノスも、若手選手の活躍が目立ったクラブのひとつ。
ポステコグルー監督の独特なスタイルは批判の声も多かったですが、こうして若手選手に大きな成長をもたらしたことは見逃せないポイントでしょう。

最下位の長崎も5名の選手が選出となったように、順位だけでは計れない健闘を見せてくれたと思います。
今シーズンはいわゆる「降格ライン」の勝ち点が40を超えるという、下位クラブにとっては少し過酷なシーズンでしたね。

改めてリーグ全体の結果を見渡してみますと
川崎が圧倒的に強かったと同時に、その他のクラブが大きく伸び悩んだという感も否めません。

今シーズン2位の広島が挙げた勝ち点57は昨シーズンだと6位の磐田をさらに下回る数字です。
降格争いがハイレベルで熱を帯びたのはうれしいことですが、一方で優勝争いは残念ながら大きく盛り上がりを欠いてしまいましたね。
川崎も負けた試合で優勝が決まるという何とも最後まで締まりのない優勝争いでした(苦笑)



そんなリーグを今年一番に盛り上げたのは間違いなく、イニエスタとトーレスの両名でしょう。
スペイン代表として輝かしい経歴を持つ両名が夏の移籍で揃ってJリーグへ。
ポドルスキ、そしてジョーですら驚きだったのですがまさかイニエスタのプレーがJリーグで見られるとは…
イニエスタに関してはバルセロナとの強いパイプを持つ神戸だからこそ成しえた移籍でしょうが
こうした「投資」の価値がJリーグに見出されていることは一ファンとして嬉しく思います。

あとは、その投資がある程度は結果に反映されるといいのですがね。
神戸も結局順位を浮上させられず、鳥栖に至っては最後の最後まで降格争いという始末。
戦力と順位が大きくかけ離れたチームが多かったのは残念ですし、リーグとしてもあまり健全とは言えませんよね。

もちろん、資金規模だけで順位が決まってしまうのも面白くはないですが
ある程度は形になって表れないと、それこそ先に触れた「投資」の価値が見出しづらくなってしまいます。
集客やグッズ収入だけでないピッチの上での結果への反映を来季は期待したい所ですね。



最後に、Jリーグからいったん話がそれますが鹿島がACLを制覇し2年連続で日本勢がアジアの頂点に立ったこともとても嬉しい話題でした。
一方で、昨年の浦和、そして今年の鹿島とアジア制覇を成し遂げたクラブがどうしてもリーグで苦しんでしまう日程の問題も今後Jリーグがしっかり向き合わないといけない課題でしょうね。
鹿島に関しては今シーズンは完全なターンオーバーを敷き、リーグ戦の優勝は早々に諦めた印象がありました。
強豪クラブにとっては避けられない道ではあるとはいえ、カップ戦の形式や開催時期の変更などはしっかり吟味しなければいけない話題のように思います。

こうしたリーグ全体が抱える「課題」をピッチ外でもしっかりと解決していきながら、今後もより楽しいJリーグが見られればと思いますね。
それでは今シーズンの各リーグベストイレブン発表はこれにて終了とさせていただきます!
ご覧になってくださった皆様ありがとうございました!!