2018年展望『東京ヴェルディ』 | BBGのブログ

BBGのブログ

ブログの説明を入力します。

前回の記事で今シーズンの東京ヴェルディをざっくりとながら振り返ったので
引き続き今度は来シーズンのことを展望していこうと思います。

あくまで「予想」にはなりますが、今オフの選手の出入りを展望した上で補強ポイントをピックアップし、そして勝手にオススメの選手を挙げていくという(笑)
毎年恒例のイベントにはなりますが、今年も私の妄想にお付き合い頂ければと思います(笑)

それではまずは来シーズンの予想スタメンから紹介していきますか!


東京ヴェルディ2018年シーズン予想スターティングイレブン


                    
         LWG 新加入選手      CF 新加入選手      RWG 新加入選手
             (中野)             (高木大)            (カルロス)  

                        
                   CMF 梶川             CMF 渡辺
                     (藤本)                 (澤井)

                           
                              DMF 内田
                              (井上・橋本)

          
       LSB 安在        CB 平          CB 井林     RSB 新加入選手
          (林)           (畠中)          (新加入選手)        (田村)

                            
                                GK 柴崎
                            (新加入選手・長谷川)




補強ポイント①退団が見込まれるブラジル人選手に代わる得点源

   

今シーズンは二人で35得点とまさに大暴れだったドウグラス&アランのブラジル人コンビだが
それだけの活躍をした分金銭面での折り合いがつかずどうやら移籍が濃厚との見方が強まっている。
残念ではあるが、補強箇所をいくつか残していることを考えれば両者にありったけの資金は注ぎ込めない。放出も致し方ないという面は否めないだろう。

しかし、退団となった場合は相当の「大物」を獲得しない限り35得点の穴は埋まらない。
内田や安西の活躍はあれど、やはり優秀なフィニッシャーあってこその今季の成績。
ふたりが去るとなれば最低でも年間二桁得点は見込める選手をしっかりと獲得したい。

補強を進めるにあたってはまず外部からのブラジル人選手の獲得が基本線となるだろう。
国内選手に比べてコストパフォーマンスの良い選手が多く、選択肢の幅も広がる。
博打の要素は強くなるが、外国人枠が一気にふたつ空くことを考えても最低でもひとりは外部からの補強に出るのではないかと思われる。

ただ、ドウグラスとアランが抜けるとなると現状のFW登録の選手は平本、高木大、カルロスの3名と、各選手には悪いが実質ほとんどコマがいないのが現状である。

そうなると、力のある選手を2~3人は加えたいのが本音。
そこでJリーグ内から大胆だがリストアップしてみるのは鳥栖の豊田陽平
フィッカデンティ体制の下で今季は完全に出場機会を失っており、監督が続投となる来季もその見通しは明るくない。
クラブ愛が強く年俸も割高の選手ではあるが、32歳という年齢を考えれば金銭面よりも出場機会を第一に考えるはず。
本気で昇格を狙うのならばこれくらいの選手に手を出したい。

さすがに豊田は…というのであれば新潟から千葉にレンタル移籍中の指宿洋史はどうだろうか。
長い手足を生かして前線で幅広い仕事をこなす姿はドウグラスと被るものがあり、スペインでのプレー経験が豊富というのは指揮官にとって大きなメリット。
柏の育成出身で竹本GMと縁があることを考えれば…決してあり得ない補強ではないだろう。

同じくJ2からは京都を今季で退団するイ・ヨンジェも見逃せない選手のひとり。
フィジカルが強い上で推進力があり、1トップでも両ワイドでも起用が可能なアタッカー。
アランが担っていた役割をこなせる選手であり、アジア枠で獲得できる点も見逃せない。

…ということで、例年以上にクオリティの高い選手を4名挙げさせてもらった。
少々「高嶺の花」が過ぎるかもしれないが、ドウグラスとアランの穴はこれくらいの補強でないと埋まらないだろう。


補強ポイント②サイドアタッカー

   

こちらは完全な予想になるが、今季チームの攻撃の中心となった右サイドの安西幸輝は残念ながら手放さざるを得ないのではないかと考える。
ロティーナのもとで急成長を遂げただけにもう1年…という思いはあるが、トップチーム昇格から4年間で150試合に出場した若武者をこれ以上J2で囲っておくのは厳しいだろう。

…となると、終盤戦はチャンスメイクの役割を一手に担っていた安西の代役の確保は必須。
そもそも、ロティーナのサッカーではキーとなるサイドアタッカーに関しては1年を通して「ダブルアンザイ」に依存しっ放しだっただけに、両者が残留となったとしても確実に層を厚くしないといけないセクションである。

安西の代役…という点で考えると真っ先にリストアップしたいのがC大阪の関口訓光
実績十分ながらセレッソでは完全に出場機会を失っており、加えて彼の場合は何と言ってもホームタウンの多摩市出身というのが見逃せない。最低でも一声は掛けるべき選手だろう。
立場的に関口と被るのは磐田で同じく出場機会を失っている太田吉彰
34歳という年齢はネックだが、昨年はJ1の舞台で1年間活躍しておりその走力にはまだまだ陰りがない印象。
太田の場合はWBもこなせるだけに3バックでも計算が立つという点が心強い。

安西のようにSBでも併用可能という点で考えれば理想を言えばG大阪の米倉恒貴のような選手の獲得が好ましい。
名古屋がリストアップとの声もあるほどの選手だが、今やJ2有数のアタッカーとなった安西の代役はこれくらいのレベルの選手じゃないと埋まらないのではないかというのが本音だ。

さすがに現役日本代表候補を獲得するのは無理があるのならば、J2の他クラブから「強奪」というのはいかがだろうか?
今シーズン対戦時にも苦しめられたFC岐阜の古橋亨吾は縦へのスピード、そして豊富な運動量と魅力十分な選手。
ロティーナの意向が補強に反映されるのならば、こうして対戦時に印象に残った選手の補強も十分にあり得るだろう。


補強ポイント③両SBを中心にディフェンスラインの層の拡充

   

ポイント②でも触れたが、ここ数年のヴェルディの課題として挙げられるのが「安西幸輝と安在和樹への強い依存度」だ。
今季も両者のバックアッパーはほぼ不在であり、安西がFWで起用される際の右サイドバックには
本職とは言えない田村、そして左サイドから安在が回ったり、更にはCBの井林が抜擢されたりとその起用は非常に苦しいものがあった。
左サイドのバックアップも実力的に苦しい林しかいないことを考えれば、ここも手を加えたい。

それを一手に解消出来そうな人材として注目したいのが大宮の和田拓也
アカデミー出身であり、何と言っても右サイドと左サイドを遜色なくこなせるのが最大の魅力。
ヴェルディ時代にはボランチとしても活躍するなど高いユーティリティ性は選手層の薄いチームにはうってつけの存在。
これまではJ1でのプレーに拘っていたようだが、所属する大宮が降格となったため今が最大の狙い目のはず。是非オファーを出したい所だ。

続いて、右サイド限定にはなるが柏の今井智基もピックアップしておきたい。
今季は出場1試合4分とほとんど戦力外。間違いなく移籍先を求める今オフになるだろう。
馬力があって縦に仕掛けられるタイプのサイドバック。J2ならひとつ違う実力者になりえるはずだ。

また、サイドバックも勿論だが永田の去就が不透明であることを考えるとCBも1枚くらいは補強があっていいだろう。
井林、平、畠中と枚数は揃っているが、守備を大切にする指揮官にとって失点数49は満足行くものではないはずであり更なる実力者の補強も不思議ではない。

かなり思い切ったピックアップにはなるが、去年の永田に続いて浦和の那須大亮はどうだろうか?
遠藤の加入でスタメンを追われ、夏にはマウリシオが加入するなど立場は苦しい。
来季はACLに出場しない浦和のクラブ事情を考えれば退団の可能性も高く、08年以来の復帰も決して現実味がないとは言えない。

同様に出場機会を失っているベテランという線ではC大阪の藤本康太も気になる存在。
近年は怪我が多い印象だが、今年で31歳とまだまだ衰えるには早すぎる。
守備的ポジションならマルチにこなせる選手であり、層を厚くしたいチームにとってはうってつけの人材のように思える。


補強ポジション④柴崎と争うことが出来るGKの実力者

   

残念ながら今シーズンのGK陣は柴崎以外ほとんど戦力としてカウントできなかった。
柴崎のようにGKには遅咲きの選手も多いが、とはいえ今の段階で3名の開花をただ待つというわけにもいかない。
もしも柴崎に怪我などの事態があった場合チームの根幹が揺らいでしまうだけに、GKの補強は必須だろう。

まず名前を挙げたいのが京都の菅野孝憲
知名度の高い実力者だが、今季は終盤戦にセカンドキーパーへと降格。
来季も布部監督は続投のため出場機会を求めて市場に出てくる可能性は高い。
彼にとってヴェルディはプロへの道を阻まれた因縁のクラブではあるが、今ヴェルディが求める人材はまさしく彼のような選手だろう。

育成出身のベテランという点で被るのは横浜FCで出場1試合に終わった南雄太
38歳と引退もちらつく年齢ではあるが、去年まではバリバリレギュラーで出場していただけにまだ第一線でやれるはず。
柴崎と競わせるにはちょうどいい選手になるのではないか。十分獲得はありだろう。

佐藤、岡本、オヘーダとJ2にしては屈指の選手層を誇る千葉で出場機会を得られずにいる山本海人も狙い目ではないか。
2年前まではJ1でレギュラーを張っていた実力者。今の立ち位置はあまりにも惜しすぎる。
同様に磐田でベンチにすら入れない日々が続いている八田直樹もこのままにしておくには勿体無い。
是非ともヴェルディで引き取りたい(笑)選手のひとりである。


■総括

昨年も同じようなことを言った記憶があるが、今年は昨年以上に選手のクオリティを重視させてもらった。

それもそのはず、2018年シーズンは間違いなくここ数年の中でも一番「勝負の年」になるシーズンだからである

今シーズンはプレーオフで夢敗れる結果となったが、ロティーナ新監督のもとまさに一からチーム作りを始めたことを考えれば5位という成績は最大限の評価に値する。
ロティーナイズムが浸透し、チームとして基盤が出来たことを考えれば来季こそ確実に昇格を目標に掲げるべきシーズン
ロティーナとの契約が2年であることを考えても、絶対に昇格が求められる一年だろう。

ブラジル人コンビや安西が予想の通り退団となるならばチームは大きな痛手を負うことになるが
だったらそれ以上の選手とを連れてくればいい。それくらいの気概でこのオフに臨んでほしいものである

また、レンタル移籍中であり去就が注目されている内田達也に関しては悩んだ末残留との予想を下した。
ブラジル人コンビが退団になるのも、ある程度内田に投資するという側面があるからではないだろうか。
代えが効かず、ロティーナ監督も全幅の信頼を置くチームのキーマン。クラブもまずは彼の残留に心血を注いでいるのだろう。
本人も残留への気持ちは見せているだけに、ガンバ側によほど突っぱねられない限りは買い取ることが出来ると読んでいる。

予想スタメンの項では名前を除外した選手は基本的に退団との想定。
ロティーナ監督のもとではフィットしない高木善朗は新天地を求めることが予想され
中後や高木純、柴崎以外のGK陣は全員が戦力外となるのではないだろうか。
二川はキャリアの最後を再び古巣で締めるのがおそらく互いにとってベストな選択のはず。
平本は残念ながら今の状態では来年も戦力とは見込み辛い。

また、貸し出し中の選手に関しては基本的にどの選手もレンタル先で戦力となれておらずほとんどがそのまま退団になるのが基本線だろう。
中野に関しては移籍決定時に「来季の返却ありき」といった話がクラブ側から漏れているだけに一応戦力とカウントしたが…正直戦力外でも何らおかしくないのが現状だ。
…となると、今年も10人近い戦力が入れ替えとなる見込みと言っていいだろう。


今回の記事では豊田や米倉、那須など無謀とも思える実力者を幾人もピックアップさせてもらったが
ピンポイントで実力者を加えることは勿論、チーム全体の選手層を高めることも求められている
今季はスタメンの選手とそれ以外の選手の実力にやや開きがあり年間15人程度で戦わざるを得なかったが、昇格を狙うのならばやはりもう少しは各ポジションの層を厚くしたい。
こうした状況は主力選手の刺激低下ならびに流出にもつながりかねないので、両ワイドのように選手層の薄いポジションは特にだろう。

それだけに放出も最小限に留めたいのだが…こればかりは今季の躍進の代償とも言えるだろう。
ある程度の主力選手の退団は致し方なしというのが率直な感想だ。

一方で、優秀な指揮官がその存在感を十分に発揮しただけに
ヴェルディに移籍することが選手にとって例年以上にポジティブに捉えられているであろうことは大きな強み。
彼の指導を求めて思わぬ大物選手がやってくることも十分にあり得るだろう。
また、J1のクラブが有望な若手選手を積極的に貸し出してくることも予想出来る。

いずれにせよ、ここ数年でクラブの懐事情もある程度は潤ってきただけに今年はドカンと投資してほしいものである。
昇格プレーオフのルールがJ2クラブにとっては大きく不利なものに変わり、「2/22」が大きく求められることを考えればやはり他クラブに差をつけるくらいの戦力を抱えたい

我々ファンですらをあっと驚かせるくらいの良い意味でのサプライズを期待したい今シーズンのオフである。