2015年シーズン通信簿『東京ヴェルディ』 | BBGのブログ

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さて、毎年恒例のJリーグベストイレブン企画が終了となったところで
引き続き、こちらも恒例の通信簿企画を始めたいと思います。

J2の東京ヴェルディを対象に、出場全選手の評価をAからEの5段階で発表し寸評をつけていくという
ベストイレブン以上にマニアックな企画ではございますが(笑)
さらに一部になるであろう興味をお持ちの皆さんは是非ともご覧になってみてください。

では、始めたいと思います。
なお、今年から出場無しの選手にも寸評を加えることとしました。
また評価対象は例年通りシーズン終了時に所属している選手となりますので改めてよろしくお願いいたします。


【2015年東京ヴェルディ通信簿】

■ゴールキーパー部門


1 佐藤優也 2015年シーズン成績 41試合3690分出場 41失点
評価 C

在籍3シーズン目を迎えいよいよ守護神としてチームの顔になりつつあるが
同時にやや軽率なミスによる「危うさ」も目に付くシーズンとなった印象だ。
それでも、若いチームにおいて彼のコーチングや豊富な経験は必要不可欠。
高い戦術理解度で練習から貢献度も高く、周囲に与える影響は計り知れない。

26 柴崎貴広 2015年シーズン成績 1試合90分 0失点
評価 D

佐藤の出場停止に合わせて今季も1試合に出場し無失点で勝利に貢献した。
しかし、現状ではやはり佐藤との実力差は総合力で大きな開きがあり
セカンドキーパーとして佐藤を脅かすという役割は全く果たせていない。
ベテランとしての人望や人柄は評価出来るが、何とか佐藤の牙城を崩したい。

32 ポープ・ウィリアム 2015年シーズン成績 出場無し
評価 E

GK3人体制となり、期待のホープとして飛躍が望まれるシーズンだったのだが…
出場はおろか、ベンチ入りもたった1試合で終了と大きく停滞する一年に。
精神面での課題が今年もクリアできず、更に首脳陣の評価を落としたようだ。
今後チャンスが与えられるのならば、まずはプロとしての心構えを身に付けたい。


◎ゴールキーパー部門総評

レンタル移籍で放出したキローランの穴埋めはせず3人体制で臨んだ今シーズン
昨季のように怪我人続出で火の車…といったことは無かったが
柴崎、ポープは佐藤のポジションを脅かすには至らず、改めて佐藤への際立った依存度が証明されることとなった。

見事なシュートストップは勿論のこと、マイボールにしてからの素早い判断に基づいたスローイングなど
守備面だけでなく攻撃の部分においても佐藤の貢献はまだまだ絶大。
しかし、前述したようにポジショニングでのミスなど例年よりは僅かながらパフォーマンスを落とした感もあるので、出来ることなら佐藤に刺激を与えるような選手を加えたい所だ。

もちろん、まずは佐藤の残留が大前提となるが
レンタルで放出したキローランも松本では苦しいシーズンを送っており
もしもそういった人材を探すのならば外部からの血となるだろう。


■ディフェンダー部門

2 安西幸輝 2015年シーズン成績 35試合2867分出場 1得点2アシスト
評価 C

チームが一番調子のいい時期に負傷離脱と、悔しさの残るシーズンに。
自身のプレーも昨年から比べるとどこか思い切りの良さが消え
逆に守備面などでの対応の悪さや、クロス精度などに物足りなさが残った。
チームでは貴重な縦に強い選手なだけに、プレーの精度と安定感を高めたい。

3 井林章 2015年シーズン成績 41試合3647分出場 2得点0アシスト
評価 A

チームを代表する選手からいよいよリーグを代表するセンターバックへ。
今季も守備の要として数々のストライカーを封じ込めただけでなく
守備の相方が定まらない中、ラインの統率などでも奮闘しチームを牽引。
井林無くしての躍進は有り得ず、今後も確実にチームに残したい逸材だ。

5 福井諒司 2015年シーズン成績 19試合1471分出場 0得点1アシスト
評価 C

これまであったプレーの軽さが消え、出場した試合では高い安定感を披露。
スタメンは掴めずも、貴重なバックアッパーとして存在感を示す一年になった。
それだけに、本人がその立場を良しとしなかったか残念ながら退団が決定。
左SBとCBがこなせる貴重な人材。まだまだ市場では引く手あまたな存在だろう。

6 安在和樹 2015年シーズン成績 33試合2960分出場 3得点1アシスト
評価 A

今シーズンも左サイドで強い存在感を発揮し、更に必要不可欠な選手に成長。
パス回しに手詰まり感の出る局面が多い中、多彩なキックでのアーリークロスや
強烈なミドルなど、思い切りの良さを武器にチームの攻撃に「怖さ」を加えた。
チームではひとつレベルの違う選手に成長した感もある。オフの去就が注目だ。

13 畠中槙之輔 2015年シーズン成績 4試合350分出場 0得点0アシスト
評価 D

終盤に出場機会を得た昨季を踏まえ、今シーズンは飛躍の年にしたかったが…
指揮官へのアピールは出来ず、出場4試合とさほど変化のない結果に終わった。
まだ2年目とは言え、周囲の選手の活躍を見れば流暢なことは言ってられない。
本人もその自覚を持ち、更に貪欲にレギュラー獲りに挑んでほしい。

15 ウェズレイ 2015年シーズン成績 10試合651分出場 0得点0アシスト
評価 D

持ち味である強さはJ2の舞台でも見せたが、やはりプレーの雑さは否めない。
簡単に裏を取られるなど、失点に直結するミスの多さは使い辛さに繋がるか。
が、安定感は欠くも素晴らしいパフォーマンスを見せた試合もいくつかあった。
それだけにさぁここからという時期に小さな怪我が重なったことが悔やまれる。

19 大木暁 2015年シーズン成績 5試合389分出場 0得点0アシスト
評価 D

スタメンの座は遠いかと思われたが、夏場に出場機会を掴み5試合に出場。
調子の良いチームの中で勝利に貢献するという何より貴重な経験を得た。
しかし、守備の対応や攻撃面での精度などたくさんの課題も同時に露呈。
来季はそういった課題と向き合いつつ、プレーの幅を広げて再度アピールしたい。

37 コ・ギョンジュン 2015年シーズン成績 6試合539分出場 0得点0アシスト
評価 E

開幕前に加入して春先に出場機会を掴むも、満足なプレーは見せられず。
何より初戦で退場、6試合でカード4枚とプレーがあまりにラフで軽かった。
Jリーグの水に馴染めず、以降はチーム内でもほとんど存在感なく終了。
年齢を考えてもあくまで助っ人という立場。この結果には不満が残る。


◎ディフェンダー部門総評

昨年も主力選手への際立った依存度が目立ったシーズンとなったが、今季もさほど変わらず。
主要選手とその他の選手で評価の大きく割れる一年となった。

特に、最終的に本職ではない田村がレギュラーとなったCBの層の薄さは致命的。
井林自身も「本職の選手と組みたかった」と漏らしており、ここが最後までチームの足かせとなった感は否めない。

決して選手の駒は揃ってなかったわけではないのだが
畠中、ウェズレイ、コといった選手たちのパフォーマンスを見れば起用法にも頷かざるを得ず
来季はまず井林の残留を最低限の前提として、それでも選手を加えない限りこの不満は解消できないであろう。

サイドバックを見ると、「ダブルアンザイ」を引き続き絶対のベースとしながらも
福井や田村、そしてルーキーの大木がそれなりにバックアッパーとして機能。
だが、その中でも一番の活躍を見せた福井は退団が決まっただけに
安在の去就も不透明な中で来季はやはり層の薄さが気になるポジションではある。

と、全体的に「カツカツ」の中でやっているのがこの守備セクション。
もう少し余裕を持たせるためにも、手を加えて選手を充実させたい所だ。


■ミッドフィールダー部門

8 中後雅喜 2015年シーズン成績 40試合3522分出場 4得点4アシスト
評価 A

冨樫サッカーの絶対的中心選手として今年は40試合に先発出場とフル回転。
抜群の技術を活かした展開力や冷静な判断力で攻撃を組み立てるだけでなく
周囲の若い選手達を叱咤するなど、精神的支柱としても大きな貢献を見せた。
33歳にしてキャリアハイの出来。中後なくして今のチームは成り立たない。

10 ブルーノ・コウチーニョ 2015年シーズン成績 21試合1309分出場 1得点1アシスト
評価 E

これまでの実績、そして背番号10という立場を考えると期待を大きく裏切った。
レギュラーだった序盤戦もどこか物足りないパフォーマンスに終始した中で
負傷離脱以降は、巡ってきたチャンスでも決定機逸を続けるなど低調な出来。
得点に直結するプレーが求められていただけに、この結果はいただけない。

11 南秀仁 2015年シーズン成績 41試合3045分出場 10得点2アシスト
評価 A

こちらも冨樫サッカーの申し子として、今季ついにその才能を開花させた。
中盤を自在に動き回り、巧みな技術で崩しの中心となり新たな11番像を確立。
ボールを上手く引き出すことで今季は10得点と、得点源としても大活躍した。
彼の調子がチームのバロメーター。来季は更なる成長にも期待が持てる。

14 澤井直人 2015年シーズン成績 33試合2387分出場 1得点2アシスト
評価 C

ルーキーイヤーに引き続き今季も攻撃の主要選手として出場を続けたが
やはり使われている位置を考えるとスコアに大きな寂しさが残る。
豊富な運動量をベースに攻撃の潤滑油として機能する試合も多かったが
いよいよ3年目を迎える来季は「怖い」選手としてもっと得点に絡みたい。

16 中野雅臣 2015年シーズン成績 9試合251分出場 0得点1アシスト
評価 D

同期の三竿には大きな水をあけられたが、それでも初アシストをマーク。
満足とは言い難いが、小さな一歩を踏み出すルーキーイヤーとなった。
2試合に先発したが、今の使われ方ではまだ中々アピールは難しい。
まずは練習からガムシャラに臨み、監督の信頼を得るという部分で努力したい。

17 渋谷亮 2015年シーズン成績 出場無し
評価 D

チームで唯一、ベンチ入りの機会すらないままシーズン終了となってしまった。
その悔しさは本人が一番自覚しているはずなので今さら言うことは無いが
ルーキーとは言え年下の選手が多いことを考えれば、既に立場は崖っぷち。
自分の特徴を伸ばし、実力差を埋めるためにも今は折れずに努力あるのみだ。

20 三竿健斗 2015年シーズン成績 39試合3186分出場 0得点0アシスト
評価 A

ルーキーながら39試合に出場と初年度からチームに欠かせない戦力に。
19歳にして当たり負けしない強いフィジカルとタフな守備で中盤を引き締め
持ち前の技術を生かして攻守の繋ぎ役としても活躍し、まさにフル回転。
飛び級で五輪代表候補にも選ばれるなど、一気に注目を集める存在となった。

23 田村直也 2015年シーズン成績 29試合2311分出場 1得点0アシスト
評価 B

もともとマルチロールな選手ではあったが、今季は主にCBとして活躍。
身体能力には優れずも、相手に食らいつき水際で身体を張って失点を防いだ。
右SBとしても果敢な攻撃参加でチャンスを作るなど、まだまだ存在感十分。
「プロに入って最も成長した」と語るように、充実のシーズンを送った。

33 高木善朗 2015年シーズン成績 18試合793分出場 1得点1アシスト
評価 D

夏に5年ぶりの復帰を果たすと、主に交代の切り札としてほぼ全試合に出場。
ただ、あくまでも昇格へ向けての補強と考えると結果には不満も残る。
最後の精度を欠くチームを救うことは出来ず、得点にはあまり絡めなかった。
技術の高さは示したが、現状そこが彼の課題か。ひとまず期限付き移籍は終了。

45 永井秀樹 2015年シーズン成績 18試合279分出場 0得点1アシスト
評価 D

今シーズンも若い選手への貴重なアドバイス役として練習から多大な貢献。
「永井塾」と称したシュート練習で若手選手たちの成長を促し
更に自身も序盤戦は流れを変える貴重なジョーカーとしてピッチで活躍した。
来年45歳を迎えるが技術に錆びつきは無い。まだまだチームには不可欠だ。


◎ミッドフィールダー部門総評

評価Aがついた中後、三竿、南が不動の地位を確立。
そこに澤井を加えた4人が主にレギュラーとしてスタメン出場を続けた。

その中でも今季はまず南の成長が目に付く。
冨樫監督から揺るがない信頼を受けることで責任感も増し、飛躍的にプレーが向上。
チームトップの10得点を挙げ、課題だった「中盤からの得点力不足」に対して個人の活躍で回答を出した。

一方で、南や中後へ極端な依存度が目立ったため
終盤戦ふたりの調子が落ちたことでチーム自体が低迷する結果に。
ディフェンスラインと同様に、主要選手への高い依存度が仇となることになった。

ブルーノや高木善といったいわゆる助っ人選手が思いの外チームにフィットに出来なかったのは大きな痛手。
評価からもはっきりとわかるように、先に挙げた4人以外はほとんどチームの戦力となれなかった。
来年には34歳を迎える中後にいつまでも頼り切っている訳にもいかないので、昇格を本気で狙うのであればもう少し層を厚くして臨みたい所。

とはいえ、三竿の台頭もありチームの中で見ればラインナップは充実しているセクションだろう。
南と合わせてそういった主要選手達との契約延長をしっかりとまとめ
来季は2年目を迎える中野の成長や、昇格の内定している井上潮音(ユース所属)の台頭、
もしくは複数年契約との噂のあるブルーノの更なるフィットに期待するのが基本線となる。


■フォワード部門

7 杉本竜士 2015年シーズン成績 37試合2314分出場 3得点3アシスト
評価 B

得点やアシストこそフォワードとしては物足りないスコアに終わったものの
毎試合、チームの勝利の為に最前線から献身的にプレッシャーをかけ続ける
そのプレーが今年のチームの新たなスタイルの確立に繋がったと言っていい。
彼の背中が周りの選手に与えた影響は大きいはず。陰のシーズンMVPだろう。

9 アラン・ピニェイロ 2015年シーズン成績 31試合1410分出場 3得点2アシスト
評価 C

開幕戦で得点を挙げ期待を持たせるも、以降はスコアラーとしては奮わず。
強いフィジカルを活かした突破力や前線からの献身的な守備などは目立ったが
戦術理解度と何より決定力に欠け、チャンスに決めきれない印象が強かった。
だが、得点こそ遠くとも攻撃の貴重なオプションとはなり評価の難しい一年に。

18 高木大輔 2015年シーズン成績 25試合1378分出場 7得点2アシスト
評価 B

ストライカーとしての才覚を遂に発揮し、チーム2位となる7得点をマーク。
杉本と共に前線からの激しいプレスでボールを奪い、奪ってからのカウンターを
自らがフィニッシャーとなることで得点につなげ、夏場に得点を量産した。
課題も残したが飛躍の一年。中心選手としての自覚を胸に更なる飛躍に期待だ。

21 菅嶋弘希 2015年シーズン成績 8試合206分出場 0得点0アシスト
評価 D

何とかプロ初ゴールが欲しかったが…結局今年も得点の無いままシーズン終了。
出場機会は多かったわけではないが、2度あったスタメンの試合ではまるで奮わず
途中出場でもチャンスを逸するシーンが目立ち、やや立場は危うくなってきた。
1点取れば変わるとは誰もが思う所。勝負の3年目はエゴイスティックに臨みたい。

25 平本一樹 2015年シーズン成績 30試合2040分出場 5得点5アシスト
評価 C

序盤戦は貴重なポスト役として抜群の存在感を放ち多くの得点にも絡むも
負傷離脱から復帰後は、モチベーションが上がらずかパッとしない出来に。
技術に錆びつきは無くとも、精神面で丸くなりすぎている印象を受ける(苦笑)
また往年のようにギラギラとゴールへ迫る姿を見たいのはファンの総意だ。


◎フォワード部門総評

杉本と高木大による前線からのプレスをベースにしたショートカウンターがはまり
チームは新たなスタイルを確立することで夏場に破竹の快進撃を披露。

だが、そのスタイルが相手から研究されることで後半戦は一転して得点力不足に。
ラスト10試合は3得点に終わるなど、とにかくゴールが奪えないことが低迷の最大の要因となった。

もともと昨シーズンも同じ得点力不足という課題に直面しながら
ほとんどメンバーに手を加えなかったことを考えれば、こうして新たなスタイルが生まれ
一時的にとは言え「点の取れる」チームになっていたことは高く評価していいだろう。

だが、やはり今のラインナップでは限界があるのも今年ではっきりわかったはずだ。
得点というのはどうしても「個」の力に依存する部分が強いところは否めない。
現状のタレントではゴールを奪うという部分では違いを出せず、得点力不足は打破できないのは明らかである。

昇格を狙う狙わないは関係なしに、来季へ向けてここはやはり「補強」で手を加えない限りは改善は厳しいはず。
無理は言わないが、ある程度お金をかけて頼れるゴールゲッターを連れてきたい。


■チーム総評

昨季の20位から一転、今シーズンは最終節まで昇格プレーオフ出場の可能性を残すなど
順位は飛躍的に上昇し、目標であった「9位以内」を無事達成することとなった。

周囲のチームのレベルの問題もあったかもしれないが
若いチームがこうして最後まで緊張感のある状況で戦えたこと、そして悔しさを味わったことは来季以降へ向けて間違いなく大きな糧になるはずだ。
昇格は逃したものの、基本的にはポジティブなシーズンだったと言っていい。

だが、やはり後半戦の低迷を見逃すことは出来ない。
相手から研究される立場に変わることでヴェルディは後半戦、ほとんどその「対策」を跳ね返せないまま終わってしまった。

課題はいくつもあるが、何より一番の課題である得点力不足に関しては
前述したように補強をすることで何とか回答を出すしかないであろう。

既存選手達はよくやってくれたが、彼らがひとりで10点15点と取れるような選手になれるかというとそれは難しい。
身体能力に優れた選手も少なく、独力での局面打開や前線でのポストプレーも望めない。

結局得点という部分はそうした個の力が影響する部分が強いのは上位チームの前線を見ても明らかなので
ジェイやムルジャなどとは言わないが(笑)力のある選手を獲得してほしいものだ。


その他選手個々の活躍を見ると、優劣がはっきりと別れた印象が強い一年だった。
高く評価出来た選手と、低い評価をつけざるを得なかった選手に二分され
いわゆる「まずまず頑張った」といったような選手はあまりいなかったと言っていい。

これは、成長途上の選手が多い極端に若いチーム編成にも一因があると言っていいはずなので
10代から20代前半の下部組織出身の選手達に頼り切るのではなく
もう少し中堅の選手達を外から加入させるのもチーム全体の成長の為には吉ではないだろうか。


いずれにせよ、夏場の快進撃やアウェイでの大宮撃破など
見所の多い、ここ数年に比べたら非常に楽しかったシーズンと呼べるのが今年ではなかろうか。
冨樫監督のもと、チームは「ヴェルディらしさ」を取り戻す一年となった。

だからこそ、「ヴェルディらしい」課題も浮き彫りとなったシーズン。
あとは指揮官を中心にこのチームがどうやって課題を乗り越えていくか。

ある意味、来年からが本当の勝負。
だからこそ、改めて期待したいという気持ちは強い。
これからに期待していい「ポテンシャル」は今年一年間を通して様々な場面で見せてくれたはずだ。

去年のオフからチームは着実に成長をしている。
今年も明確な方針のもと、正しい補強戦略をベースに着実に戦力を高めたい。
決して夢を見過ぎず、決して守りに入りすぎない。
今クラブに求められているのはその絶妙なバランス感覚であろう。