🎦インターステラー

2014年製作

Interstellar

上映日:2014年11月22日

製作国・地域:アメリカ イギリス カナダ

上映時間:169分

ジャンル:ドラマ アドベンチャー・冒険 SF

配給:ワーナー・ブラザース映画

≪解説 あらすじ≫

2014年公開のアメリカ合衆国の映画。ジョナサン・ノーランとクリストファー・ノーランの脚本による叙事詩的SF映画。監督はクリストファー・ノーランが務め、理論物理学者キップ・ソーンが科学コンサルタントを務めた。出演はマシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケインら。

地球を離れ新たな居住可能惑星探索を行うためワームホールを通過し、別の銀河系へと有人惑星間航行(インター・ステラー)する宇宙飛行士のチームが描かれる。三次元における不可逆性の時間と重力場、相対性理論(ウラシマ効果)、特異点、ニュートン力学、スイングバイ航法、漆黒の宇宙空間、音の伝達、運動の三法則など科学的考証を用いた演出の他、人類存亡を賭けた未知の世界へ挑戦する倫理と勇気、信頼と愛、人生という限られた時間、ヒューマニズムも織り交ぜた物語の構成となっている。脚本はジョナサン・ノーランとクリストファー・ノーランが執筆しており、2007年にジョナサンがパラマウント映画とリンダ・オブストの下で開発したスクリプトにクリストファーのアイデアが合わせられている。製作にはクリストファー・ノーラン、オブストの他にクリストファー・ノーランの妻のエマ・トーマスが参加し、また理論物理学者のキップ・ソーンが科学コンサルタント兼製作総指揮を務めている(なお、キップ・ソーンは2017年、重力波検出装置の構築及び重力波発見への決定的な貢献により、ノーベル物理学賞を受賞している)。出資はワーナー・ブラザース、パラマウント映画、レジェンダリー・ピクチャーズが行い、シンコピー・フィルムズとリンダ・オブスト・プロダクションズ(英語版)が製作している。撮影監督にはホイテ・ヴァン・ホイテマが雇われており、アナモフィック(英語版)35mmとIMAX70mmフィルムが使われた。撮影は2013年後半よりカナダのアルバータ州、アイスランド、ロサンゼルスで行われた。視覚効果はダブル・ネガティブが作り上げた。プレミア上映は2014年10月26日にロサンゼルスで行われ、11月より全世界で公開が始まった。北アメリカではデジタル上映の前にまだフィルムを利用している映画館で限定公開され、興行的に成功を収めた。

 近未来。巨大な砂嵐が日常的に発生する異常気象と疫病により、地球規模で植物・農作物の大量枯死が発生し、人類は滅亡の危機に晒されていた。文明は疲弊して食料増産が急務となり、元宇宙船のテストパイロットであるクーパーも、義父と15歳の息子トム、10歳の娘マーフとともにトウモロコシ農場を営んでいる。マーフは自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと信じていたが、ある日クーパーはそれが何者かによる重力波を使った二進数のメッセージであることに気が付く。クーパーとマーフはメッセージを解読し、それが指し示している座標の秘密施設にたどり着くが、最高機密に触れたとして身柄を拘束される。そこでクーパーはかつてのNASAでの仕事仲間・ブランド教授と再会し、廃止されたはずのNASAが秘密裏に復活し活動を続けていることを知らされる。NASAは土星近傍のワームホールを通り抜けて、別の銀河に人類の新天地を求めるプロジェクト「ラザロ計画」を遂行していたのだった。48年前に「彼ら」と呼ばれる高次元の存在によって設置されたワームホールを通過することで別の銀河への航行が可能となり、人類の移住可能性が見込める12の惑星に1名ずつ探索者が送り込まれていた。そして、その中の3名が入植が期待できる惑星から信号を送り返していた。第二の地球となり得る惑星を探すミッションにパイロットとして参加するようクーパーを説得するブランド教授。帰還できたとしても数十年先になるミッションに、マーフは激しく反対する。クーパーは彼女との和解の機会を得られないまま、出発の日を迎えてしまう。クーパーはマーフに「必ず戻ってくる」とだけ言い残し、アメリア・ブランド(ブランド教授の娘)、ロミリードイルの3名の博士と共に、人工知能ロボットTARSを乗せた最後の探査艇「レインジャー」に搭乗して地球を後にする。探査艇レインジャーは宇宙船「エンデュランス」とドッキングし、待機していたTARSの兄弟ロボットCASEと合流する。ブランド教授は土星までの航行を2年と告げ、詩人ディラン・トマスの「Do Not Go Gentle Into That Good Night(穏やかな夜に身を任せるな)」を度々引用する。2年後、土星に接近したエンデュランスはワームホールを通り抜け、ラザロ計画の先駆者の一人であるミラー飛行士が待つ水の惑星を目指す。水の惑星はエンデュランスから最も近い場所に存在するが、同時に超大質量ブラックホールガルガンチュアの最も内側を公転している。物理学者のロミリーは、ガルガンチュアの超重力が時間の流れを遅くしており、水の惑星での1時間は地球の7年間に相当すると警告する。クーパーは地球に残してきた家族を想い、水の惑星への接近を躊躇するが、他のクルーに公私の混同をたしなめられ、着陸は決行されることとなる。アメリア、クーパー、地質学者のドイル、CASEは探査艇レインジャーで水の惑星に降り立つ。アメリアは浅い水に覆われた惑星の表面を捜索するが、ミラーは見つからず、彼女の着陸船の残骸だけが見つかる。間もなく山脈と見まごうほどの巨大な津波が一行を襲う。ガルガンチュアの強大な潮汐力により水の惑星の海水が引っ張られていたのだ。ミラーのフライトレコーダーを回収しようとして手間取ったアメリアは間一髪でレインジャーに帰還するも、ドイルは波に巻き込まれて死亡し、レインジャーのエンジン内部に水が侵入したため、排水が完了するまで離陸出来なくなる。なぜ何年もの間残骸から信号が発せられていたのかと問うクーパーに対し、アメリアはミラーが到着したのはこの惑星の時間としては数時間前、死んだのは数分前に違いないと話す。数十分後、再び波が襲ってくるも危機一髪でクーパーらはエンデュランスに帰還するが、宇宙空間では既に23年もの月日が流れており、待っていたロミリーは壮年に差しかかっていた。クーパーは受信はできるものの、こちらからの発信は出来ない地球からの23年分のビデオレターにより、トムとマーフの成長、そしてあまりに時間が過ぎてしまったため自分の生存が諦められている事を知り、涙する。地球出発時点のクーパーと同い年に成長したマーフは、ブランド教授とともに重力の研究を行っていた。重力の方程式に解を見つけられれば、巨大なスペースコロニーを宇宙に打ち上げ、地球に残された人間を宇宙に脱出させられると期待されている。しかしブランド教授は老齢で死の間際にマーフに自身の罪を告白する。実は何十年も前に重力方程式を解いており、重力制御は事実上不可能だとの結論を導いていたが、長年にわたって事実を隠蔽し続けてきたのだった。真相を知ったマーフは愕然とするが、それでも研究は継続し、重力の本質を理解するためにはブラックホールの中心の特異点を観測して、データを持ち帰る必要があることに気付く。もっとも、事象の地平面の外側から特異点を観測するのは絶対に不可能とされていて、それこそがブランド教授が重力制御を諦めた理由だった。マーフはアメリアに父親が安らかに死を迎えた事を報告するためのビデオレターを送信するが、ブランド教授がついていた嘘をクーパーが知った上で自分を見捨てたのかと問い詰め、泣き出してしまう。燃料が少なくなっているエンデュランスでは、乗組員が残る二つの候補惑星のどちらを探査するかの選択を迫られていた。クーパーとロミリーは生存信号を発信し続けているラザロ計画の先駆者マン博士の惑星を推したが、アメリアは既に信号が途絶え生存が危ぶまれるエドマンズ飛行士の惑星が、第2の地球に相応しい条件を備えているとして強く推した。クーパーはアメリアとエドマンズが恋人関係であることを見抜き、彼女こそ決断に私情を挟んでいると批判する。愛ゆえの選択が正しいこともあると説くが諦めるアメリア。結果、エンデュランスはマン博士の待つ氷の惑星へ針路を取る事になる。クーパー、アメリア、ロミリー、TARS、CASEは飛行艇レインジャーで氷の惑星に降り立ち、マン博士の設営したキャンプに到着する。そこには彼の冬眠カプセルと壊れた兄弟ロボットのKIPPがあった。睡眠から目覚めたマン博士は、この惑星の生命体の可能性と人類が生存可能であることを伝える。マーフからのブランド教授の死と間際の嘘を告げるビデオレターを見て動揺するクーパーとアメリア。マン博士は、ラザロ計画の本当の目的はプランB、すなわち人類の凍結受精卵を新天地の惑星で孵化させ、種を保存することだったと告白する。エンデュランスにはそのための受精卵も搭載されている。ブランド教授が研究の結論を隠蔽したのは、地球の人間に真実を告げることが、ラザロ計画とプランBの遂行の障害になりかねないと懸念してのことだった。プランAの遂行に足りないブラックホール内部のデータの入手は不可能に思われたが、ロミリーはKIPPの光通信装置を移植したTARSをブラックホールに行かせ、内部のデータを送らせれば可能性があるとクーパーに提案する。早速ロミリーはマン博士のキャンプでTARSと通信装置の移植の作業をする。マン博士はクーパーを惑星の表面探査に連れ出し、地球に帰還することを諦めていないクーパーを不意討ちしてバイザーを破壊した。マン博士は氷の惑星に着陸してすぐ、この惑星では人類は生存できないことを悟っていた。彼は孤独に苛まれて死にゆく運命だったが、それを受け入れることが出来ず、氷の惑星が人類の新天地であるかのような捏造データを地球に発信していたのだ。クーパーは窒息死寸前でアメリアとCASEに救出されるが、キャンプでTARSと作業をしていたロミリーは、マン博士がKIPPに仕掛けた爆弾の犠牲になってしまう。マン博士はレインジャーを奪って軌道上のエンデュランスを奪取しようと惑星外へ離脱する。クーパーとブランド、CASEは別の着陸船ランダーで、運良く爆発から逃れたTARSを救出した後、彼を追跡する。マン博士はクーパーらに先んじてエンデュランスにランデブーし、手動でドッキングを強行した上に、再三の警告を受けたにもかかわらず強制的にハッチを開放し、ドッキング・モジュールの気密が不完全だったため急激な減圧で宇宙空間に投げ出され死亡する。エンデュランスも事故の衝撃で破損し、本来の軌道を外れ、回転しながら氷の惑星に落下しはじめる。クーパーとTARSは決死の操縦でランダーをエンデュランスにドッキングさせ、機体を惑星大気圏外まで押し上げ、難を逃れる。甚大な損傷を蒙ったエンデュランスは、凍結した受精卵は無事だったものの、燃料と酸素のほとんどを失い、地球への帰還、すなわちマーフとの再会は叶わなくなった。クーパーとアメリアはエンデュランスをガルガンチュアに接近させ、ペンローズ過程の遠心力を利用してエドマンズの惑星に向かう運動量を獲得しようと目論む。エドマンズの惑星でプランBを遂行し、人類の絶滅を阻止しようというのである。今度は五十年後の未来に飛ぶことになるが、もはやそれを気にするものは誰もいなかった。クーパーは、エンデュランスをガルガンチュアに接近させ、アメリアだけをエンデュランスに残したまま、TARSを乗せたランダー、自分を乗せたレインジャーIIを切り離し、彼女1人にミッションの全てを託す。身軽になったエンデュランスは、ガルガンチュアを脱出する軌道に乗るが、クーパーとTARSはガルガンチュアへ落下していく。クーパーはTARSにブラックホール内部のデータを取り続けるように命じる。その後、クーパーとTARSは「彼ら」が創造した無数の立方体が幾重にも折り重なった4次元超立方体「テサラクト」の空間に辿り着く。クーパーはそこが、マーフの部屋を通じて地球の過去、現在、未来全ての時間と連結している空間であると気付く。クーパーは重量波を操作して本棚から本を落とす等して過去のマーフと交信を試み、娘を置いてミッションに出発する自分を止めようとするが、過去を変えることはできなかった。過去ではなく未来を変えるためにこの空間に送られたことに気づくクーパー。クーパーはTARSに収集させた特異点のデータを、現在のマーフのアナログ時計の秒針を使ったモールス信号で伝達する。実家に戻り、本棚の前に立ったマーフは、幼い頃に部屋で起こった重力現象が父親からのメッセージだったことに気付く。時計の秒針の動きからそれをモールス信号だと読み解き、その特異点のデータを使い、マーフはブランド教授が成し得なかった重力問題に解を見つける。その瞬間、テサラクトが閉鎖し始め、クーパーはエンデュランスで土星に到達したときに入ったワームホールの中に吸い込まれる。クーパーは土星の軌道上に建造された巨大スペースコロニー内部の病室で目覚める。そのコロニーの名前は「クーパー・ステーション」。マーフの功績でスペースコロニーの建造と打ち上げが成功し、地球の人類は救済されたのだ。宇宙空間に投げ出されたクーパーは相対性理論により50年後の宇宙船に発見され、救助されていた。救助された時点の酸素残量は僅か2分だった。コロニーにはマーフの功績を称え、彼女がかつて地球に住んでいた頃の家が再現され、クーパー同様に救助されたTARSも収容されていた。クーパーはコロニーの病室で年老いたマーフと彼女の大勢の子や孫たちとも再会を果たす。マーフは約束を果たしたクーパーを、エドマンズの見つけた「理想の惑星」へ1人で向かったアメリアを捜索しに行くよう、優しく諭す。クーパーは修理したTARSの手引きで格納庫に忍び込み、小型宇宙船を盗んでコロニーを後にし、アメリアの待つ星へと飛び立った。

★★★★☆

●なかなか見ごたえありました、本棚がキーワードだったとはね。

星間移動をするためにブラックホールを利用しようとしたが、エネ

ルギーを補うため自らを犠牲にするクーパー。ブラックホールに落

ち込むクーパー。そこには4次元、五次元、六次元の世界があった。

そこでは、時間という概念がなく、そこで、”現在”のマーフに計算式

を送る。それを受け取ったマーフは、地球を救うことに成功する。

50年後の地球に生還したクーパーは、年老いたマーフに会い、はるか

な宇宙で待っているアメリアを迎えに行くのだった。