もういないんだって「おうちにかえりたい」そうやって妹がいつも泣いていたのを私はよく覚えていました。私は妹が大好きでしたが、妹は私が嫌いなようでいつも目をあわせようとしませんでした。「ねぇお姉ちゃん、幽霊っているの?」「いないよ」ああもう、高校生にもなって、幽霊が怖いなんてまだまだ子供ね。「じゃあお姉ちゃん、」「なんでお姉ちゃんには触れないの?」遥か高くから妹が見下ろしていました。妹の涙が私の体をすりぬけていきました。「大丈夫だよ、おうちにかえろうね」