今日は林修先生の『いつやるか?今でしょ!』より抜粋してご紹介します。
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『こだわり』のバランス
人は自分の判断基準に従って生きています。
『こだわり』があるという言葉は、自分の判断基準を譲らない、という意味です。
しかし、あまりにも『こだわり』が多すぎると、自分の世界を小さく閉じてしまうことになります。
本当の『大物』は、実にこだわりが少ないものです。
相手の判断基準に合わせて自在に立ち回る自信があるからです。
したがって、『こだわり』の多さは『小ささ』の証明、と言えるのです。
本当は、『こだわる』必要のあることは少ないのです。
『こだわり』のネクタイ、『こだわり』のストラップ、『こだわり』の時計などは、たいてい代わりのもので何とかなります。
しかし、そうは言っても『こだわり』が捨てられないのもまた人間です。
結局、どこまで自分の判断基準を固持し、どこからは人の判断基準に委ねるかというバランスこそが一番大切になります。
そのバランスのよさをラーメン屋さんのポスターから感じるのです。
有名ラーメン店が1か所に集まってラーメン展などが行われるときの宣伝用ポスターをちょっと想像してください。
店主たちが、みな腕組みしている写真が思い浮かぶのではないですか?
テレビなどでよく、ラーメン屋さんは自分の店の味の『こだわり』を強調します。
『こだわりラーメン』なるものまであります。
なのに、ポスターの写真のポーズには『こだわり』がないようで、ほとんどの人がちょっとななめに立って腕組みをしているのです。
味に『こだわり』があるなら、ポーズにもこだわれよ、と一瞬突っ込みを入れたくなりますが、これでいいのです。
今や、みんなの頭の中に、『ラーメン屋さんは腕組みしている』というイメージがすり込まれています。
ですから、腕組みしている写真を見たときに、『あっ、ラーメン屋さんだ』、とすぐにわかるのです。
腕組みはラーメン屋さんの『記号』なのです。
ポスターを作るのは、広告屋さんの仕事です。
どういう宣伝が一番いいか、よく伝わるのかを考えて選んだのが、腕組みという『記号』です。
ラーメン屋さんがそれに従うのは実に正しい判断です。
自分のラーメンの味にだけ『こだわり』をもっていればいいのです。
このバランスです。
自分の仕事の『核』となるところだけには『こだわり』をもって、
あとは専門家=『プロ』に任せてしまう、これが大切なのです。
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今日も貴重な時間をありがとうございました!
感謝します。