先日吉祥寺で、、私にとって初めてのイギリスアンティーク食器との出逢いがありました
↓ 運命の出逢いの場所(笑)はこちら、COTSWOLDS
というお店です
イギリスの雑貨や食器、アンティークなどのお店です
こじんまりとしていて、かわいいものが満載の素敵なお店でした
イギリス・コッツウォルズ地方の名産品「コッツウォルドハニー」や、
イングリッシュスタンプカンパニーのスタンプなど、
他ではあまり見ることの無いものがたくさんあって、楽しかったです
CathKidstonの商品もたくさんありました
そして・・・一目見た瞬間、かわいいと(心の中で)叫んでしまった
カップ&ソーサーがこちら・・・ (最初に大きく写真載せてしまってますが)
私が行った時は、確か全部で4色あったと思います。
(HPを見ると今は売り切れとなっています・・・)
中でも、この黄色と青がとってもかわいくて
カップの内側にも色がついているところがまたかわいい
色も形も柄も、とにかくとっても気に入ってしまい一目惚れ
そして、そこで初めて、「これってアンティークの食器なのかなぁ・・・?」と・・・(遅)
商品の説明の札を見てみると・・・Susie Cooper (star) と書いてありました。
私は全くアンティーク食器についての知識がなく、
イギリスのアンティーク食器も一度も購入したことがありません
でも、アンティークの魅力を伝えてくださるあねむさんのブログ を日々拝見しているうちに、
私もその素晴らしに少しずつ開眼していたところでした。
そして、スージークーパーって・・・
あぁ あねむさんのブログで見たことがある~
とまたしても(心の中で)叫ぶ私・・・
やっぱり欲しいよ~とテンションが上がりました
あぁ・・・これはもう買うしかないと私の背中を押したもう一つの原因は、
恥ずかしながらお値段でした・・・
このC&S、実はセール品のコーナーの中にありました。
そのお値段、12,600円 → 3,150円 (青のC&S)
アンティーク食器のお値段のことはさっぱりわからない私ですが、
とっても気に入った食器のお値段としてはかなりお買い得なのではと・・・
そして、さらに、特に気に入っていた黄色のほうは、
カップの底にひびが入っているとのことで・・・
お値段、12,600円 → 980円 だったのです。
ひびの部分を店員さんに聞いて確認させていただき、
これだったら(自分の中では)問題ないな、と思って購入を決めました
↓ こちらはソーサーの裏の刻印部分です。
この刻印については、あねむさんが詳しく説明してくださっています(食器もとても素敵です) → ☆
他にもあねむさんがお持ちのスージークーパーが・・・ → ★
この食器を買ってから、スージークーパーについてあねむさんへいくつか質問を
させていただいていて(お忙しいのに本当に申し訳ない・・・)、
とっても親切ご丁寧なお返事をいただきました
感動です・・・ あねむさん、本当にありがとうございました
夫婦で菓子折り持ってお礼のご挨拶に伺いたい気持ちです・・・(迷惑・・・?)
アンティーク超初心者の私に、とてもご丁寧に説明をしていただいたのですが、
これを私が独り占めするのはもったいないと思い、あねむさんのご了承をいただき、
スージークーパーについてのあねむさんの文章を転載させていただきます。
スージークーパーは、1929年に「Susie Cooper Pottery 」という名称で設立されました。
(1929年というのはスージーがそれまで勤めていたグレイ(ズ)社から独立した年です。
ほかの陶器会社のビルを間借りして始めるのですが、事情があってすぐに立ち退かされ
てしまうんです。新しい落ち着き先が決まって再びオフィスを構え、スージークーパーポタリー
として広告を打ち、作品を作り始めたのは1930年4月になってからでした。
(詳しくはこちらにあります → ☆
)
このため、人によっては1930年創業と見なされるケースもあるようです。
出典:大原照子(青山でアンティークショップを営んいらっしゃる方)
『英国アンティーク』(文化出版局、1995年)p.37)
最初はアースンウェアという陶器と磁器の中間の、あたたかい感じの材質のみを作っていましたが、
1950年から磁器も作るようになり、1960年頃から、製造をウェッジウッドに任せるようになってきます。
アースン時代のものにやわらかな花模様が多く、 磁器も作るようになってから、
時代の影響もありますが、ポップなデザイン系率が上がりました。
66年には「Susie Cooper Pottery 」が完全にウェッジウッドの傘下に入り、
スージーはウェッジウッドのデザイナーとして働くようになります。
80年に「Susie Cooper Pottery 」の活動が完全に停止されるのですが、
今でもウェッジウッドで「スージークーパーデザイン」の柄の食器があったりして、
厳密にどこが終わりかははっきり区切りにくい状態なんです。
ただ、スージークーパーはもう現存していないメーカーですので、
すべてアンティークと言って差し支えないと思います。
また、アンティークというと厳密には100年以上経過した物を指すので、
それでいくとスージーはすべて「ヴィンテージ」なのです(!)
が、「イギリスのアンティーク食器」というと、日本ではまずスージーが出てくるのが定石なので、
アンティークと言って大丈夫だと思います(^^)
「スージークーパーのものは全てアンティークなのですか?」という
なんだかとても曖昧な質問を失礼を省みずさせていただいたのですが、
それに対して上記のように、とてもとてもご親切に丁寧に教えてくださったのです(感涙)
刻印の横に、緑色の印(?)のようなものがあります。
これについてもあねむさんに質問させていただいてしまいました(ホントすみません・・・)
もしかしてB級品とかなのかなぁ?と心配になっていたのですが、
あねむさんが下記のように教えてくださいました。
銀器では、工房の印の横に×や◇などのマーク?が彫ってあることがあって、
これは職人さんそれぞれの印を指します。
ある程度メインの職人さんしか持っていなかったようで、
これがある方がちょっとポイントアップのようになる場合もあるようです。
陶磁器のバックスタンプは結構おおらかというかアバウトで、
スージーもうちにもひとつあるのですが、違うパターン名が印刷されてたり…
なので、ぺインターさんの印か、検品した人のマイ印?
あるいは昔使っていた人がつけた印でしょうか?
同じのが二客あって、子どもが二人いた場合
「こっちが私のね」みたいな感じで裏に印を入れたとか
それか最初の1客をご主人様からプレゼントされた人が
気に入ったから揃えようと同じものを買い足したときに
「これは贈り物でもらったぶん♪」のようにつけたとか…
「B品です」とある場合は、後天的というのでしょうか、
年月の中での欠けや汚れなどがある場合を指していることがほとんどです。
アキラカに「ここの色塗り忘れてる!」みたいなものも
「ここにペイントロスがあります→訳:珍しいものですよ~」と
むしろ付加価値みたいに言われるくらいのときも。
アンティークでB級品の印というのは聞いたことがないので、
たぶんマイナスな印ではないと思いますよ(^^)
いろいろ空想してみても楽しいかもしれないですね←実はここがいちばんおもしろかったり
こんなにご丁寧に本当にありがとうございます・・・
「いろいろ空想してみる」のもアンティークの楽しさなのですね
カップの絵柄の色と同じ色の印がついているので、
やっぱりペインターさんの印なのかなぁ、と思ったりしています
↓ こちらはひびが入っている黄色いカップの裏側です。
ひびについてもあねむさんに教えていただきました。
何から何までありがとうございます・・・(以下あねむさんの文章です)
ひびはヘアラインと言って表面(片面)だけ線が入ったようになっている(貫通してない)
ものと、クラックと言って両面に貫通して入っているものがあります。
ヘアラインだと普通に使って問題ありませんし、クラックの場合もタイトなものだと
平気なことが多いので、底の方とのことですし、お湯を入れてみて漏らなければ、
使ってあげて下さいね(^^)
ある程度水を通した方が蘇生してきます。
洗うときにそこに力が入りすぎないようにすれば大丈夫ですよ~。
ヘアラインのところに紅茶の色が残りやすいので、
気になるようなら重曹などで漂白(あまりこすらずにつけ置きで)すると
気持ちよく使えるかと思います(^^)
お家でミルクティなら、ミルクを先に入れると
カップを保護してくれるので、色残り予防にもなりますよ~。
「ある程度水を通したほうが蘇生する」というのは、(絶対そうだということではなくて)
あねむさんがアンティークを扱っていらっしゃる時に感じられることだそうです。
アンティークは何度か使っていると、蘇ってくる瞬間が来る・・・という素敵なお話も
聞かせていただきました
アンティークは飾っておくよりは使ったほうが生き生きして素敵に見える、と
あねむさんもおっしゃっているのですが、本当にその通りだなぁ・・・と
いつもあねむさんのブログを拝見していて思います
なんだか、アンティークにはまってしまいそうな私・・・
すでに次に欲しい物が・・・
同じくスージークーパー(star)のもので、白地にブルーの星柄、金縁がとってもとってもかわいい
ティーポットがあって、欲しくて欲しくてかなり悩んだのですが・・・
お値段(36,750円)をアンティーク初心者の私にはどう判断してよいものかわからず・・・
頑張って(?)あきらめて帰ってきたのです
(HPを見ると在庫数1点となっていて、実はいまだに心を揺さぶられています。
なくなってしまったらあきらめもつくのになぁ・・・
↑このティーポットが載っているページを上手くリンクすることができませんでした
アンティークテーブルウェアの3ページ目にあります)
でも今はこのC&Sを見ているだけでとても幸せです
ずっと大切に使っていきたいと思います