第35話 あれから1年後
あれから1年が過ぎ、私も小学校6年になった。
毎日学校が、楽しくて楽しくてしょうがない日々だった。
最高学年と言う事もあり、怖い先輩たちもいない、やりたい放題だった。
好きな人はまだいなくてずっと蓮を引きずってきたけれど、1年たちやっと蓮への気持ちが諦められるくらいになった。
あれからはずっと会っていないしもちろん連絡もとってない。
毎日後悔しては泣いていた日々に終わりが来て、やっと割り切れるようになった。
そしていつも通り学校に行って、いつも通り学校から帰ってきたある日の事だった。
母「あんたはいつもそうよ!お父さんもお母さんもあんたと拓海のために家も仕事もお金も捨ててきたのに!」
夏子(私にとって産みの母親)「もう私芸者してるの嫌なの!心から好きな人ができちゃったの!」
母「あんたが将来面倒みてくれるっていうからこんな田舎に来たんじゃない?!」
夏子「気が変わったのよ…お母さん悪いけど私あの人ともう付き合っているから」
母「夏子!あんたは2回も結婚失敗してるのにまだ男に懲りないの?また裏切る気?!」
夏子「私の勝手でしょ!」
(よく内容が分からない方は第15話から第17話を見ていただきたいです。)
隣の部屋から怒鳴り声が聞こえた。
姉と母がやりあっている。
この2人実はしょっちゅう喧嘩はしているが、今回の喧嘩はかなり激しかった。
どうやら姉に彼氏ができたようだった。
姉の悪い癖は、けして治ってはいなかった。
拓海も幼稚園に上がり、きっと姉も少し心に余裕ができてしまったのだろう。
その喧嘩に驚き、拓海が私の部屋に勢いよく入ってきた。
拓海「ねんねぇ…怖いよ」
ゆうな「大丈夫!ねんねここにいるから!すぐ仲直りするよ。」
拓海「…うん。」
拓海は布団の中に頭だけ入り泣き初めた。
大人のわがままで、いつも犠牲になるのは子供だ。
その日を境にしばらく母と姉は口を聞かなかった。
次の日姉は見知らぬ男を連れてきた。
この出来事で大きく人生が変わる事になるとは思いもしなかった。
毎日学校が、楽しくて楽しくてしょうがない日々だった。
最高学年と言う事もあり、怖い先輩たちもいない、やりたい放題だった。
好きな人はまだいなくてずっと蓮を引きずってきたけれど、1年たちやっと蓮への気持ちが諦められるくらいになった。
あれからはずっと会っていないしもちろん連絡もとってない。
毎日後悔しては泣いていた日々に終わりが来て、やっと割り切れるようになった。
そしていつも通り学校に行って、いつも通り学校から帰ってきたある日の事だった。
母「あんたはいつもそうよ!お父さんもお母さんもあんたと拓海のために家も仕事もお金も捨ててきたのに!」
夏子(私にとって産みの母親)「もう私芸者してるの嫌なの!心から好きな人ができちゃったの!」
母「あんたが将来面倒みてくれるっていうからこんな田舎に来たんじゃない?!」
夏子「気が変わったのよ…お母さん悪いけど私あの人ともう付き合っているから」
母「夏子!あんたは2回も結婚失敗してるのにまだ男に懲りないの?また裏切る気?!」
夏子「私の勝手でしょ!」
(よく内容が分からない方は第15話から第17話を見ていただきたいです。)
隣の部屋から怒鳴り声が聞こえた。
姉と母がやりあっている。
この2人実はしょっちゅう喧嘩はしているが、今回の喧嘩はかなり激しかった。
どうやら姉に彼氏ができたようだった。
姉の悪い癖は、けして治ってはいなかった。
拓海も幼稚園に上がり、きっと姉も少し心に余裕ができてしまったのだろう。
その喧嘩に驚き、拓海が私の部屋に勢いよく入ってきた。
拓海「ねんねぇ…怖いよ」
ゆうな「大丈夫!ねんねここにいるから!すぐ仲直りするよ。」
拓海「…うん。」
拓海は布団の中に頭だけ入り泣き初めた。
大人のわがままで、いつも犠牲になるのは子供だ。
その日を境にしばらく母と姉は口を聞かなかった。
次の日姉は見知らぬ男を連れてきた。
この出来事で大きく人生が変わる事になるとは思いもしなかった。
第34話 それぞれの卒業式
その後、タカとはもう会わなかったしお互いすれ違うと挨拶程度だった。
それに蓮と望美はあれからすぐ別れ、今は挨拶も交わさない仲になった。
私と蓮はというと…。
相変わらずで何も進展はなく、タカと同じように挨拶程度。
望美とは普通に仲が良かった、望美との仲が壊れなかったのもタカのおかげだった。
そして私たちも普通の4年生になりつつあった。
桜の蕾が目立ち始める頃、あっという間に卒業式になってしまった。
それと同時に4年生は終わりで、明日からはタカと蓮はいない、まだ実感はなかった。
卒業式当日、卒業生は中学の制服で卒業式にでる。
赤のネクタイに紺のブレザー、チェックのズボン。
制服を着ると、タカも蓮も中学三年生くらいに見えた。
2人は少し照れながらも在校生に迎えられる。
そして卒業生の歌が始まる。
『巣立ちの歌』
花の色 雲の影
懐かしい あの思い出
過ぎし日の窓に残して
巣立ち行く 今日の別れ
いざさらば さらば友よ
いざさらば さらば先生
美しい 明日の日のため
風の日も 雨の日も
励みきし 学びの庭
かの教え 胸に抱きて
巣立ち行く 今日の別れ
いざさらばさらば友よ
いざさらばさらば先生
輝かしい 明日の日のため…
卒業生の美しい歌が終わり、顔を見ると皆涙をこらえている。
数人の女子は卒業式のために用意されただろう優しい色のパステルカラーのハンカチで涙を拭っている。
タカを見ると、いつもと変わらず友達とふざけて笑っている。
蓮を見ると少し寂しそうな顔をしている。
でも蓮は一応生徒会長なので卒業式の答辞を読まなければいけない、緊張してそれどころではないのかもしれない。
歌が終わり、卒業証書を受け取り、いよいよ蓮の答辞が始まる。
蓮『答辞、私たちは今日〇〇小学校を卒業します。先生や保護者のみなさま、私たちのために盛大な式を開いていただき有り難うございます。思い返せば入学同時初めて見るクラスメイトの顔…………』
蓮がスラスラと答辞を読む姿に、またかっこいいなと思ってしまう。
もうこれで蓮をこの学校で見るのが最後なんだと思うけどまだ実感が全くない。
明日になれば蓮やタカが学校に来て、いつものようにバスケをするんじゃないかと思ってしまう。
蓮は文章を読みながらも、在校生と保護者、来賓の方々に先生たち…うまく目を合わせながら読んでいる。
少しでも目が合わないかと蓮を凝視する。
こんなに大勢の中でぽつんと座っていると、すごく蓮が遠く感じた。
ただでさえ最近は遠かったのに…。
ボールをぶつけられた事から始まり、6年女子から助けてくれたこと、デートにゴマちゃんのキーホルダー、手を握り頭を撫でてくれた事。
それらは全て幻かと思うくらい今の私には蓮が遠かった。
これ以上幻だと思わないように、ゴマちゃんをポケットの中で握り締める。
蓮とは結ばれなかった…。
けれどこんなに人を好きになれた事、初めて好きと言う事を教えてくれた蓮に感謝をした。
そしてタカ、タカには嘘つかれたり散々だったけれど元気がない時や結局最後には救われた。
タカの事は友達以上に見れなかったけど、許すと言う事、優しさを教わった。
きっとお兄ちゃんみたいな存在だったと思う。
改めて思う、私はこの2人が大好きだった。
卒業式も終わり、早々と自宅に帰った。
家に着いた途端、ポケットからピンクのゴマちゃんを出す。
かなり強く握りしめていたせいか、ゴマちゃんはフニャフニャになっている、するとゴマちゃんの口の中に何か紙が入っているのが見えた。
どうして今まで気付かなかったんだろうと思う、蓮の事を避けるためにあまり見ないようにしていたからかもしれない。
私はクシャクシャになった紙切れを広げた。
『ゆうなの事が好きだ、付き合ってくれ』
そう書かれた白い紙が入っていた。
びっくりしてそれを見るなり急いで学校に戻った、けれどそこにはもう誰もいるはずがなく、紙を握り締め涙が止まらなくなった。
蓮の気持ちに無視するかのようにタカと仲良くバッティングセンターに行ってしまった。
蓮はどんな気持ちだったんだろう…。
取り返しがつかないくらい蓮を傷つけてしまった…。
後悔しても後悔しても時間は戻らない、そして誰もいない学校。
ぽつんと座って泣きじゃくる自分がすごくちっぽけで情けなくて声を出して泣いてしまった。
それから蓮とタカに会うのは二度となかった。
しょっぱいしょっぱい涙の味、これが私の初恋だった。
それに蓮と望美はあれからすぐ別れ、今は挨拶も交わさない仲になった。
私と蓮はというと…。
相変わらずで何も進展はなく、タカと同じように挨拶程度。
望美とは普通に仲が良かった、望美との仲が壊れなかったのもタカのおかげだった。
そして私たちも普通の4年生になりつつあった。
桜の蕾が目立ち始める頃、あっという間に卒業式になってしまった。
それと同時に4年生は終わりで、明日からはタカと蓮はいない、まだ実感はなかった。
卒業式当日、卒業生は中学の制服で卒業式にでる。
赤のネクタイに紺のブレザー、チェックのズボン。
制服を着ると、タカも蓮も中学三年生くらいに見えた。
2人は少し照れながらも在校生に迎えられる。
そして卒業生の歌が始まる。
『巣立ちの歌』
花の色 雲の影
懐かしい あの思い出
過ぎし日の窓に残して
巣立ち行く 今日の別れ
いざさらば さらば友よ
いざさらば さらば先生
美しい 明日の日のため
風の日も 雨の日も
励みきし 学びの庭
かの教え 胸に抱きて
巣立ち行く 今日の別れ
いざさらばさらば友よ
いざさらばさらば先生
輝かしい 明日の日のため…
卒業生の美しい歌が終わり、顔を見ると皆涙をこらえている。
数人の女子は卒業式のために用意されただろう優しい色のパステルカラーのハンカチで涙を拭っている。
タカを見ると、いつもと変わらず友達とふざけて笑っている。
蓮を見ると少し寂しそうな顔をしている。
でも蓮は一応生徒会長なので卒業式の答辞を読まなければいけない、緊張してそれどころではないのかもしれない。
歌が終わり、卒業証書を受け取り、いよいよ蓮の答辞が始まる。
蓮『答辞、私たちは今日〇〇小学校を卒業します。先生や保護者のみなさま、私たちのために盛大な式を開いていただき有り難うございます。思い返せば入学同時初めて見るクラスメイトの顔…………』
蓮がスラスラと答辞を読む姿に、またかっこいいなと思ってしまう。
もうこれで蓮をこの学校で見るのが最後なんだと思うけどまだ実感が全くない。
明日になれば蓮やタカが学校に来て、いつものようにバスケをするんじゃないかと思ってしまう。
蓮は文章を読みながらも、在校生と保護者、来賓の方々に先生たち…うまく目を合わせながら読んでいる。
少しでも目が合わないかと蓮を凝視する。
こんなに大勢の中でぽつんと座っていると、すごく蓮が遠く感じた。
ただでさえ最近は遠かったのに…。
ボールをぶつけられた事から始まり、6年女子から助けてくれたこと、デートにゴマちゃんのキーホルダー、手を握り頭を撫でてくれた事。
それらは全て幻かと思うくらい今の私には蓮が遠かった。
これ以上幻だと思わないように、ゴマちゃんをポケットの中で握り締める。
蓮とは結ばれなかった…。
けれどこんなに人を好きになれた事、初めて好きと言う事を教えてくれた蓮に感謝をした。
そしてタカ、タカには嘘つかれたり散々だったけれど元気がない時や結局最後には救われた。
タカの事は友達以上に見れなかったけど、許すと言う事、優しさを教わった。
きっとお兄ちゃんみたいな存在だったと思う。
改めて思う、私はこの2人が大好きだった。
卒業式も終わり、早々と自宅に帰った。
家に着いた途端、ポケットからピンクのゴマちゃんを出す。
かなり強く握りしめていたせいか、ゴマちゃんはフニャフニャになっている、するとゴマちゃんの口の中に何か紙が入っているのが見えた。
どうして今まで気付かなかったんだろうと思う、蓮の事を避けるためにあまり見ないようにしていたからかもしれない。
私はクシャクシャになった紙切れを広げた。
『ゆうなの事が好きだ、付き合ってくれ』
そう書かれた白い紙が入っていた。
びっくりしてそれを見るなり急いで学校に戻った、けれどそこにはもう誰もいるはずがなく、紙を握り締め涙が止まらなくなった。
蓮の気持ちに無視するかのようにタカと仲良くバッティングセンターに行ってしまった。
蓮はどんな気持ちだったんだろう…。
取り返しがつかないくらい蓮を傷つけてしまった…。
後悔しても後悔しても時間は戻らない、そして誰もいない学校。
ぽつんと座って泣きじゃくる自分がすごくちっぽけで情けなくて声を出して泣いてしまった。
それから蓮とタカに会うのは二度となかった。
しょっぱいしょっぱい涙の味、これが私の初恋だった。
第33話 タカとの別れ
次の日、私はタカに会いに体育館に向かった。
6年の教室に行けばすぐに会えるけれど、6年生の怖い視線に耐えれるほど強くなかった。
タカや蓮に会えるのは、朝の朝会かお昼休み、あとは登下校のみだった。
体育館の扉から覗くと、タカはすぐ私に気づくとこっちへ来てくれた。
タカ「ごめんなっ俺付き合ってるだなんて嘘ついて…なんだかかっこわりぃな…」
申し訳なさそうにタカは謝ってきた。
ゆうな「もう、いいよ。私ももう知らないなんて言って悪かったと思ってる。」
そんなタカに私も申し訳なさそうに誤る。
タカ「許してくれるの?」
ゆうな「てか…タカ君付き合お?」
タカ「え?」
しばらく下を向きながらタカは黙ってしまった。
ゆうな「…私と付き合って?」
もう一度タカに分かりきった返事を聞いてみる。
タカ「なんだか投げやりじゃん?」
思わぬ答えが返ってきた、無理矢理にしたのはタカなのに…。
私は逆に困ってしまい黙り込んだ。
ゆうな「………。」
タカ「ったく…、無理されて付き合ってもらっても全然嬉しくねぇよ(笑)!俺さ、ほんと悪い事したと思ってんだ。正直言って、蓮とゆうなが両思いだって知らなかったんだ。最初は蓮に冗談のつもりでゆうなの事が気になるかもって言ったら、いいんじゃない?って言われて…。だんだんゆうなにマジで本気になるにつれて蓮がどんどん機嫌悪くなってさ。気付いたら自分でも止められなくなってて…。多分蓮がノンタンと付き合ってるのも、俺に気を使わせないためなんじゃないかって思うんだ…。」
タカは相当思い詰めてたみたいで震えていた、なんだかその姿はいつも元気をくれるタカとは全く正反対で、少しでも触れたら壊れてしまいそうだった。
ゆうな「そうだったんだ…でも今は望美と蓮君ほんとうに両思いかもしれないじゃん!そうだったら嬉しいな」
タカ「もう嘘つかなくていいよ?ごめんな、嘘なんかつかせて。ゆうなは蓮だけ見てる方が可愛いよ!それに俺ら付き合うとか…もうなしね(笑)!まあゆうなが俺に本気で惚れたら分かんないけど(*´Д`)=з」
そういうとタカは精一杯の笑顔で私のおでこにキスをした。
するとくるりと後ろを向いてどこかに行ってしまった。
まだ温もりがあるおでこに手をあてると、初めてキスされた事に恥ずかしくてドキドキして真っ赤になる。
タカが私と同じように思い詰めてたとは思わなかった。
でもなんだか不思議な事に胸がすっきりしていた、ずっとつっかえていたモヤモヤがなくなった。
タカにふられた、それが心を軽くしたんだろう。
もしかしたらタカは私が心が軽くなることを知ってて自分の気持ちを犠牲にしたんじゃないかと思った。
人って時には優しいものなんだと思った。
6年の教室に行けばすぐに会えるけれど、6年生の怖い視線に耐えれるほど強くなかった。
タカや蓮に会えるのは、朝の朝会かお昼休み、あとは登下校のみだった。
体育館の扉から覗くと、タカはすぐ私に気づくとこっちへ来てくれた。
タカ「ごめんなっ俺付き合ってるだなんて嘘ついて…なんだかかっこわりぃな…」
申し訳なさそうにタカは謝ってきた。
ゆうな「もう、いいよ。私ももう知らないなんて言って悪かったと思ってる。」
そんなタカに私も申し訳なさそうに誤る。
タカ「許してくれるの?」
ゆうな「てか…タカ君付き合お?」
タカ「え?」
しばらく下を向きながらタカは黙ってしまった。
ゆうな「…私と付き合って?」
もう一度タカに分かりきった返事を聞いてみる。
タカ「なんだか投げやりじゃん?」
思わぬ答えが返ってきた、無理矢理にしたのはタカなのに…。
私は逆に困ってしまい黙り込んだ。
ゆうな「………。」
タカ「ったく…、無理されて付き合ってもらっても全然嬉しくねぇよ(笑)!俺さ、ほんと悪い事したと思ってんだ。正直言って、蓮とゆうなが両思いだって知らなかったんだ。最初は蓮に冗談のつもりでゆうなの事が気になるかもって言ったら、いいんじゃない?って言われて…。だんだんゆうなにマジで本気になるにつれて蓮がどんどん機嫌悪くなってさ。気付いたら自分でも止められなくなってて…。多分蓮がノンタンと付き合ってるのも、俺に気を使わせないためなんじゃないかって思うんだ…。」
タカは相当思い詰めてたみたいで震えていた、なんだかその姿はいつも元気をくれるタカとは全く正反対で、少しでも触れたら壊れてしまいそうだった。
ゆうな「そうだったんだ…でも今は望美と蓮君ほんとうに両思いかもしれないじゃん!そうだったら嬉しいな」
タカ「もう嘘つかなくていいよ?ごめんな、嘘なんかつかせて。ゆうなは蓮だけ見てる方が可愛いよ!それに俺ら付き合うとか…もうなしね(笑)!まあゆうなが俺に本気で惚れたら分かんないけど(*´Д`)=з」
そういうとタカは精一杯の笑顔で私のおでこにキスをした。
するとくるりと後ろを向いてどこかに行ってしまった。
まだ温もりがあるおでこに手をあてると、初めてキスされた事に恥ずかしくてドキドキして真っ赤になる。
タカが私と同じように思い詰めてたとは思わなかった。
でもなんだか不思議な事に胸がすっきりしていた、ずっとつっかえていたモヤモヤがなくなった。
タカにふられた、それが心を軽くしたんだろう。
もしかしたらタカは私が心が軽くなることを知ってて自分の気持ちを犠牲にしたんじゃないかと思った。
人って時には優しいものなんだと思った。