日中30℃近くまで上昇し、少し歩いただけでも汗ばむさいたま市内。

2024年5月18日(土曜日)、公共施設の集会室で対面の集いを行いました。

 

参加者は26名様。

うち初参加者は3名様。

パートナーが他界された方(4)、子が他界された方(22)が集いました。

 

 

先ずは自己紹介の一巡から。

お一人お一人に無理のない範囲で、お話しされたいことを語っていただきました。

その間一時間余り、少し緊張感のある中で皆様こころの内を絞り出すように現在の心境等をお話しされていたように思います。

 

この日は、いつものお立場別から更に“より境遇の近い”グループに分かれてのわかちあいの日でした。

 

 

▼各班で上がった話題や印象に残ったこと。

 

 *

 

①-01グループ

(年齢18歳以上の子が他界・きょうだいあり)

 

会に参加したことで出会いや繋がりが持て助けられたこと。

苦しんでいるのは自分ひとりではない。

先を歩まれる方々のお話に想うこと。

一般社会では理解され難い事でも話せる。共感や寄り添える者同士の有り難さ。

 

人は亡くなっても終わりではない。見えないものの存在を信じている方。

シンボルやサインについての話題。

 

家族間でも、共有する部分とそうでない部分について。

 

事後からの価値観の変化について。

今、生きている日々を大切にするようになった。

弱者と言われる方々が住みやすい世の中になりますように、という想いも聞かれた。

 

 

 

①-02グループ

(年齢18歳以上の子が他界・きょうだいあり)

 

周囲の興味本位の言葉に傷つきはしたが、気づかされた思い。

自分もいつの間にか他人を傷つけているかも知れない、気をつけなければ。

 

傷つく言葉に対して言い返してしまった方。自己嫌悪。

亡き子はきっと「相手にしなくていい」と言っているのでは。

 

親類たちの拘り事に、遺された子(兄弟姉妹)を巻き込まないでほしいという切実な願い。

 

亡くなった孫よりも自分たちの先を心配する祖父母に対する言葉にし難い想い。

 

 

 

②グループ

(年齢18以下…高校生以下の子が他界・きょうだいあり)

 

自死の遺族でもある宇多田ヒカルさんが語っていた『マイクロキメリズム』の話題。

⇒母親が妊娠や授乳を通じて子の身体に自身の細胞を送り、我が子の身体に定着し続けることが科学的に立証されている。逆に子どもの細胞も母親の身体にずっと存在している。それをマイクロキメリズムという。

文字通り“共に生きている”ことになる感慨深い話題。

 

全国自死遺族連絡会で作成中の『手引き本』のテーマとなる、“突然自死遺族になり浮上した具体的問題について知りたかった情報、お困りごと”についての意見。

テーマからはズレるが、保険の手続きが(精神的に)しんどかったというお話しが聞かれた。

各機関の窓口での、あまりにも事務的な対応・態度はいかがなものか。考えさせられることであった。

 

亡き子の兄弟姉妹、その後の話題。

こころに受けたショックによる傷。生涯かけて心配は常にある。

 

事後は出来なくなっていた様々な事が、徐々に復活してきていること。

 

我が子の自死がショッキング過ぎて、そんじょそこらのホラー映画なんぞ怖くなくなってしまった話。

 

衣食住揃っていて、何不自由のない生活だったはずなのに、命を絶ってしまった。物質的な豊かさはそれほど大切なことではないのだと思った。もっと教えるべきことがあったのではないか。

 

 

 

③グループ(一人子が他界)

 

事後抱く思い。

(希望も目標も)何もなくなってしまった。

ときに老後のことも考えている自分がいて、薄情にも思われる。

誰にも自分の本当の気持ちはわからない。

我が子に先立たれ、何か課題を出されているのではと思う。

 

事後の変化。

視点を変えてみたり、物事を深く考えるようになった。

 

宇多田ヒカルさんのマイクロキメリズムについて。

 

夢での会話。心温まるお話。

 

 

 

④グループ(一人子が他界)

 

後悔について。

育て方が悪かったのか。

自分がしてあげられなかったことを逆にしている方も同じ境遇になっていることもあるので一概には言えないのでは。

 

至った理由について考察。

一つではなくて複数重なってしまっている状況があるのではないか。

 

我が子からのサインについて。

鳥や虫になってここぞのタイミング(母の日等)で知らせてくれる。

テレビが壊れていないのに急に砂嵐になったこと。

夢に出てきてくれた。

 

配偶者と悲しみの向き合い方の違いにより、増す悲しみ。

 

年数の経過とともに変わってくる部分と、変わらないもの。

ふとしたタイミングで思い出し悲しくなる。

亡き子の所有物を手放すことができない方。

引越等強制的な状況があって、泣く泣く一部を手放した方。

これからどう生きるか、目標が持てない。

 

 

 

⑤グループ

(パートナーが他界※この日は男性ご遺族のみでした)

 

男性特有の感情が溢れる中、心の一部が欠けたような感覚に苛まれていた。しかし、失った分を残されたもので補い、さらに大きくしていく決意をしている方のお話し。

失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」←(パラリンピックの父と言われる方の言葉)を胸に、同じような思いを抱えながら生きてきたこと。

 

子供への対応。

子供も悲しいのはわかるが、どう声をかけていいかわからない。

話題には出さないようにしている。

 

メンタルヘルスのケア。

不調を感じた時、亡くなった大切な人がかつて通院していたドクターに相談。とても助けられたお話。

 

葬儀の手配。

口煩いはずの親戚が、この件については静かであったため、自分の思い通りに執り行えた。

 

衣類等の管理。

亡きパートナーに任せていたため、事後は何がどこにあるのかわからず困ったこと。自分の服のサイズさえ知らなかった方も。

 

事後の日常生活。

食事や洗濯などに戸惑う。

発見時の状況が脳裏に刻まれているのがきつい。

予期せぬ涙。各々の共通経験。

 

病院での出来事。

心肺停止から蘇生はしたが翌日に亡くなった方々の具体的なお話。

健康保険が適用されたケースと適用されなかったケース。

 

夢について。

様々なパターンはあるが夢でも逢えたことはとにかく嬉しい。

1日嬉しさが続くこともある。

 

 *

以上、これでもかなり頑張って纏めたのですが、とにかくお話しは尽きずに、気が付くと…会場使用タイムリミットぎりぎり状態になっていました(汗)!?

全員で片付けにご協力くださり、ありがとうございました。

皆様への差し入れをご持参くださった方にも感謝いたします。

 

閉会後は任意で14名程、近くの飲食店に移動しクールダウン茶話会タイムを持ちました。

長時間お疲れ様でした。

 

 ◆ ◆ ◆

 

次回、星のしずくの集いは、
 
※こちらはお申込不要です。

 

 

お気持ちが向きましたときに、参加のほうお待ちしています。

星のしずく*管理人

 

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『色々花草☆いろいろはなそう』/K様より

 

 

 

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