9月10日(土曜日)、今年で15回目となる全国自死遺族フォーラムに参加するため、早朝から東京の新橋に向かいました。
午前中は会場準備を少しばかり手伝わせていただき、各地の自死遺族自助グループを運営している方々との交流研修会にもお邪魔させていただきました。
ここでは、運営していく上での質疑応答、先人の皆様にご助言をいただいたり、一緒に考えていただける、とても貴重な時間を持ちました。
ありがとうございました!
そして、
◆第15回全国自死遺族フォーラム◆
・司会:佐々木 央(共同通信編集委員)
13:30~ 開催挨拶
13:40~ 講演
・岡 知史(上智大学教授 総合人間科学部社会福祉学科)
・主催:一社)全国自死遺族連絡会
去年仙台での全国フォーラムの対面以降は、オンライン「懇談会」でお会いする機会だけだった岡先生。
≪新しい支援者とともに歩む自死遺族の自助グループ≫という、気になる講演タイトルを今回は掲げてきましたが(;゚Д゚)。はて?
★「支援者」は大きく変わった
以前「支援者」は、遺族の「敵」だった
↓
グリーフ(悲嘆)ケア・・・グリーフワーク(喪の仕事)
1.「悲しみは回復する」という
2.「長引く悲しみは病気だ」という
3. 個人の「心」の外のことには沈黙
↓
これらが自死遺族当事者または自死遺族自助グループを抑圧?
そこから、、
新しい「支援者」が登場?
今年書籍化になり、会場で無料配布された「自死と向き合い 遺族とともに歩む」の目次にも見られるように「司法書士」「弁護士」「記者」さんたちが、自死遺族当事者と共に考え、歩む姿勢を見せてくださっていることをまず上げられました。
そして、2021年に行われたシンポジウム「精神科医療と自死遺族会との連携、失われた命から学ぶ」を上げられ、さらにもう一つ、自死遺族当事者を長に、自死予防と自死遺族支援・調査研究研修センターの立ち上げに加わった、様々な各分野からの専門家の方々を上げていました。
≪自助グループについての三つの誤解≫
★「助ける人と助けられる人がいる」!?
⇒援助する人とされる人の区別は、サポートグループには有るが、自助グループには無し
★「仲良しの集まりである」!?
仲良しグループと自助グループの違いについて。
・グループの中心は、前者は「前からいる人」、後者は「新参者」
・わかちあいの内容は、前者は「変化していく」、後者は「変化はほぼない」
・集会のお知らせ、前者は「消極的」、後者は「積極的」
★「集まった人数がすべて」
・行政から実績を数字で問われる
・人が来なければ失敗?
⇒参加しなくても、心の支えにしている人もいたりする
⇒自助グループは在るだけでもいい
講演の中で、私のこころに刺さったお話は、全日本断酒連盟の方が、自助グループを「かがり火」にたとえたことでした。
闇を照らす、明かりがあるか、ないかは、大きく違う。
遠くからでも見えること。
火を伝えていくこと。
参加者は薪になれ。
その他、
≪広報では信頼が大切≫
信頼で繋ぐ広報とは。についてのお話も。。
休憩を挟み、遺族当事者(北海道から)村山百合子さんの講演。
自ら作っていらした、とても分かりやすい資料を配布し、大切なご長男様を喪って9年間の闘い(今後も続く)、過労死防止等啓発活動についてのお話が続きました。
会の最後には、この日会場に参加された方々全てにマイクパスで、亡き大切な人への想いや亡き人の自慢話( *´艸`)!?、自身が今思うことを任意で語る時間が持たれました。
座った場所の関係で私は最後の方に順番が回ってきたので、それまでに聴いた多くの参加者さんのトークで既にマスクびしょ濡れ事件簿でしたが、今思うこと、他界した娘 有ちゃんがどんな女の子なのかを、自慢話も含めて語らせていただきました<(_ _)>☆
16時30分には閉会予定だったのが、あたたかい熱気に包まれたまま、すでに17時をまわっていましたが、主催の田中幸子さんの計らいで延長集会させてもらえたようです(汗)。
ありがとうございました。
この日初めて出会えた方々、既に繋がりのある方々、今後も亡き大切な人共々、どうぞよろしくお願い致します。
📷うちの秋薔薇
有ちゃんのミニ薔薇が、三輪開花していたこの日の朝(^^)。
◆自死遺族の集い
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ