今朝も外へ出て、お星様や月の姿を見ないまま牛舎へ着いて準備を始めました。最近は、朝、早く準備を始めないとと自分でも慌てているのかもしれないのですが、晩に長い搾乳が終わり、外へ出た瞬間に、必ず上を見上げて星空に集中していた神経をほぐしてもらうような感じです。その後、家の脱衣所の小窓に、ふたつの耳のついた姿がシルエットで見えて、手を振ると、1名で留守番してくれている猫のあくびが尻尾を振ってくれているのが見えて、今日も無事に仕事を終えられたとささやかな充実感を感じて帰るという日々の繰り返しです。

昨日も冷え、今朝も昨日ほどではないですが、つい先日までの生暖かさは吹き飛んでしまい、3群の母さんたちのむっとする空気も感じず、搾乳中に雪が降ってきました。午後には吹雪のような強い風が混じり始め、牛(特に仔牛)も人も体調管理に気をつけないといけない気候です。昨日の夕方、いつも右のパーラーの早めに入ってきていたサプリが、珍しく(3群に移ってから確か初めて)左側に入ってきて、しかも大分後半の方で、でもおっぱいやサプリの表情には変わった様子を感じずに、でも、左だったので、いつも見えない右側のおっぱいから雑巾で拭き始めたところ、ふとちょっとだけ右後ろのおっぱいが他の3本のおっぱいより張り方が強いかなあと何の気なしに前搾りをしたら、塊が出てきたので、「ああ、サプリも疲れているんだなあ」と、バケットで右後ろだけ搾りましたが、薬は入れない予定で他の母さんたちもミルカーをかけ始めたのですが、ここのところ、やはり熱の乳房炎が続出しているので、念のためにサプリも熱を計っておこうと体温計をお尻に入れて、しばらく他の作業をしていたのですが、最後に母さんたちを出す前に見たら、40度だったので、サプリたちの列の母さんたちにはしばらく待ってもらい、反対側の母さんたちのミルカーを急いでかけてから、仔牛の牛舎に親方を呼びに行き、抗生物質を注射してもらいました。最近配合の量が高野牧場にしてはやや多めだったそうですが、どうやら新しく開けたサイレージの品質もあまり良くないらしく、ユンボなどでの鎮圧やシートのかけ方が上手にいかなく腐ったりしているところがあるそうで、昨晩から、薬は入れないけれど塊が出るのでバケットで搾る母さんも3群で5名と、えさの質は乳房炎の発生にかなり影響があるなあと改めて思いました。先日検定もあり、搾乳母さんたちが269名と、本当に増えました。今日の晩の搾乳途中で、親方が獣医さんを呼んで、抗生物質を2回注射して治療して、一昨日も獣医さんに見てもらい、経口の薬も親方が飲ませていた足のうるさい黒がちの母さんに、今晩は乳房炎の治療をしてもらったそうです。今朝、おっぱいは昨日同様張っていないのですが、昨日まではそれでもかみかえしをして待機室で待っていてくれたのですが、今朝は本当にげっそりした表情で、熱は38度1分と低くなっていて、広場に移してもらっていました。1群の初産母さんたちは、まだ配合の入ったサイレージを食べ始めて日が浅いので、畑でくっついた泥や糞ががちがちになって毛もぼそぼそですが、しばらくするとみんな見違えるようにピカピカになっていきます。嵐は夜になっても収まらず、雪がまた積もってきました。