今日、現在翻訳中の書籍のFB(フィードバック)が返ってきました。

 

他の方はどうか知りませんが、私の場合書籍の翻訳は3冊目ですが、毎回一定量を翻訳すると提出することになっています。いわゆる「すり合わせ」というやつです。出版社が望む文体や語調になっているかどうか、また、読みやすさの点はどうかなどを見るのですえー

 

今回は全体の1割くらいを訳したところで提出し、2週間ほどでFBが返ってきました。「全体としては読みやすく、わかりやすく訳出いただきありがとうございます」とのことで、まずは一安心音譜

 

でも、FBの内容を見ると細かな点を含め10カ所ほどチェックが入っていました。今回提出した量がA4用紙で30枚程度だったのですが、理想を言えばチェックが全く入らないのがベストです。目標はどんな文章でも後で手直しが要らない完成度の高さです。

 

ただ、言い訳になるかもしれませんが、なかなかそうはいきませんショボーンまず、全体を通読してから文章のリズムをつかみ、順次訳していくのですが、私が担当する書籍は、どの書籍も専門的な要素が濃いせいか、専門用語が多く確認作業に時間を要します。

 

ただし、いわゆる「専門書」ではないため、広く一般の方々に読んでもらえるよう全体に配慮が必要です。「分かり易さ」が求められるということです。

 

今回は音楽関係の書籍なのですが、例えば'tone'と'timbre'など一見類似した語彙が頻出するため、専用のオンライン辞書で確認しないといけません。

 

最初の頃は訳語にブレが生じ、後で置換して修正しますが、それでも微妙に残る場合があり、それも拾い出さないといけません。まあ、地味な作業ではあります。

 

また、人名なんかも調べないといけないのですが、表記の点で統一しておく必要があります。そこで、専用の辞書で調べた上で最も頻度の高い表記を選びます。

 

出てくる人物はフランス人やオランダ人、ドイツ人にロシア人、その他アジアの国々の人物もよく出てきます。まあ、これについては全編を通じて何度も出てくることが多いので、一度表記が決まると間違えることはありませんが。

 

いろいろ書きましたが、あくまでも私の場合です。他にもいろんなやり方があるのでしょうが、よくは分かりません。

 

今日、ようやく全体の2割を超えました。まだまだ先は長いですが、そして、単調な日々のようにも見えますが、毎日が新しい発見の日々でもあります。やはり、こうして訳者として指名いただいたことに感謝しないといけませんね。

 

では、また。