博多ホメホメ新聞-ジンモヒート.jpg

豊富な語彙で

的確に、状況とその構造と

反応と反作用を説明しながら、

既成の意味や与えられた価値に

手な付けられることなく

どこまでも自由な在りの儘の存在で居ようとする。

絵画も 旋律も 空間も 自己さえも

高速ミキサーで粉砕し

かたちも 機能も 呼び名も 概念も無い

純粋な微粒子にまで次元分解してしまう。

異言とは、荒野に響く野生の遠吠えのように

直情的に訴えてくる魂のことだろう。

彼は、その明晰すぎる頭脳や

後天的に獲得してしまった

既成の価値観からもがき抜け出るように

時間を微分しては、

アートというかたちに積分してみせて

見るものの欺瞞をも砕き

焦燥感へと昇華させる。

記号化できない彼の遠吠えは

安っぽい「手法」へのアンチテーゼのようだ。

子どもみたいに嬉しそうに

たて笛のタンギングについて話す彼こそ

イドそのものなのだと感じた。