今日は いいお天気、

お布団 干しましょう。

曇天や雨の日が続いていたから

久しぶりの晴天に

家内もいつも以上に忙しそうだ。

いつもより遅めの電車に

乗っていると

ある駅から

蝶が舞い込んできた。

アゲハくらいの大きさだが

紫色を帯びた美しいデザインは

あまり馴染みのあるものではない。

空いている車内の通路を

季節外れの美しい蝶は

舞うように移動し

客たちは

それとはなく

みな蝶を目で追う。

中年の上品そうな奥さんも

大学生くらいの若者も

僕らのようなオジサンも‥

そのうち ドア横にいた爺さんが

読んでいたスポーツ紙で追うようにして

蝶は窓から外に出た。


だれもが

ほっとしたような

一段落 という表情を

一瞬 浮かべたけれど

また いつもの 平日の

通勤電車へと空気が戻った。