新型コロナによる4回の中止を経て、「鎌倉まつり(第66回)」が復活、
本日午前中(10:00~)若宮大路でパレードがありました。
新型コロナの5類移行が昨年5月だったので、4月開催のこの祭りは、
1回多く「お休み」したのですが、その分「ついに来た感」が
随所に感じられました。
朝早くから「鎌万前」~「下馬四角」のエリアに集結していた参加団体は、
10:00~10:30にかけて順次繰り出していきました。
前半は鎌倉市観光協会による「A隊」。
神奈川県警音楽隊や「もののふ隊」、「とんぼの会」「おなりよさこいきっず」
といった「定番」の団体に加え、今年7月からテレビ放送が始まる
「逃げ上手の若君」というアニメPRの一行が登場しました。
因みに、「もののふ隊」は、子どもたちに歴史を伝え残し、地域振興や
先祖供養にもつながる活動を趣旨として活動しているそうです。
武蔵坊弁慶や武士のいで立ちで、大きな弓を持っているが豪壮な印象の
人たちで、その運営者は、「鎌倉在住の鎌倉さん」ということです。
「とんぼの会」も武士に扮した方々の一行ですが、正式な名称は
「鎌倉手作り甲冑 とんぼの会」。ボランティア市民活動グループとして
「作る楽しみ、着るうれしさ、参加して満足」をモットーに、
手作りの甲冑を身に着けて「鎌倉まつり」のほか、腰越の「義経まつり」
などのパレードにも参加しているそうです。
後半の「B隊」には、鎌倉に40以上あるという神社を本拠地として
各地域で活躍しているお神輿やお囃子の団体から、8つのお囃子と
4つのお神輿が参加しました。
その「とり」を務めたのが「材木座囃子連中」と五所神社の「五所和賀」。
総勢200人以上の大所帯で、一番盛り上がっていた印象です。
材木座以外の地域から参加したのは、以下でした。
材木座の2団体と共に、写真と合わせてどうぞ。
まさに「鎌倉各地のまつりのショーケース」といったところでしょう。
しかし、これでもし40団体すべてが勢ぞろいしたら
タイヘンなボリューム感ですね~。
<8つのお囃子>
十二所神社お囃子保存会、常盤囃子連、雪ノ下囃子連、七里ガ浜おはやし会、
扇和お囃子会、坂の下お囃子連、極楽寺熊野新宮極楽寺睦、由比ガ浜睦会
<4つの神輿>
置石神輿同好会、由比ガ浜睦会(お囃子と一緒)、長谷甘縄神明宮馳せ睦会
《日本人にとっての「まつり」の効用とは?》
春の訪れとともに木々が芽吹き、花が咲き、鳥たちがやってきます。
心地よい陽光と薫風を感じて、ワクワクする気持ちと共に行われる「まつり」。
それぞれのやり方で鎌倉の文化への思いを表現したり、
鍛練を重ねた伝統芸能を披露したり、
重い神輿を担ぎながらも笑顔で声を掛け合う人たちの姿を見ると、
こちらも元気になりますね。これが「まつり」の最大の効用ですね。
宗教と関係づけて距離を置く向きもあるようですが、
「純粋に楽しむ」のが、本来のまつりのあるべき姿ではないか、
そういう気持ちを新たにした一日でした。
参加者や運営に関われた皆さま、お疲れさまでした!
東水会 自治会長
菅野 哲央