バブル景気以降34年ぶりに日経株価が更新された先週から、

明けた月曜にさらに最高値を更新したことが、新聞各紙で

報じられています。

 

私の購読する日経新聞の本日朝刊掲載のコラム「春秋」では、

メディアで流れる「バブル景気を象徴する映像」や

「終戦日を象徴する画像」の例として、

「玉砕と土下座。バブルとお立台」をあげています。

 

そして、「人は分かり易い図式を求める。真実は、その陰に

隠れがちである」と結んでいて、「実に含蓄のある、巧い

文章だなぁ」と感動しました(笑)。

 

そう、「真実はその裏に隠れがち」というのは、昨今の

フェイクニュースにも言えることですが、株価更新を起点にして

「ステレオタイプ」の2つの代表例を挙げながら、

言下に現在の生成AIブームへの風刺を織り込んでいます。

 

個人的には、「天声人語」や「編集手帳」は、話題の間口を広く取り、

人間的にも成熟した練達の編集員の方々の温かい「まなざし」と

巧みな文章展開に感服することが多いという、印象です。

 

対して「春秋」では、経済を軸に、豊富な情報と経済人らしい

斬新な視点でストレートに語りかけてくる小気味よさに、

「うーん」と唸らせられることが多いです。

今日のコラムは、その真骨頂でした。

 

…というわけで、以下に日経新聞より引用させていただきます。

 

新聞社の皆さん、これからも素晴らしい記事や

コラムを、楽しみにしています

 

東水会 自治会長 

菅野 哲央