昨年の以下コラムで、鎌倉氏のごみリサイクル率が、人口10万人以上の
市町村で全国1位となったことについて触れました。
今月初めに鎌倉市が上げた以下のYouTube動画でも、これまでの成果や
ゴミの出し方、今後の取り組みや課題について説明されています。
上記動画の冒頭に出てくる以下のグラフに注目しました。
緑色の折れ線はごみの総排出量で、赤い折れ線が焼却処理された量です。
平成の初めから、(多少の凹凸はあるものの)横ばいもしくは微減の緑線に対し、
赤線の焼却量はどんどん減っています。
黄色で塗った両者の差分(近年は3万数千トン)が資源化されたごみで、
それだけ二酸化炭素をはじめとした温暖化ガスの排出を抑え、
プラスティックなどのリサイクルも進んでいることになります。
これは、素晴らしいことですね。
ゴミ有料化と分別の細分化で、燃やさなければならないゴミがどんどん絞られ、
利用者がごみを出す時点から、リサイクルをしやすくする仕組みが機能している
ということかと思います。
仕組みを作って実施する市役所と、それをしっかり機能させる利用者(市民)の
歯車がしっかりかみ合っていることを示しているのではないでしょうか。
酷暑の中、ごみを回収いただいている業者の皆さんも、ありがとうございます!
一方で、ごみの排出量そのものは、そう簡単には減らない感じですね。
生活していく上で、ごみが発生することはある意味必然的なことですが、
ごみの出し方をしっかり制御すれば、こんなにも差が出てくるということは
大いなる学びといえるでしょう。
他の市町村でも同様の取り組みが可能なところも多いのではないでしょうか。
市町村間での「Good Practice」の共有が進めば、国全体ですごく大きな
インパクトが出ると思いますので、ぜひお願いしたいですね。
東水会 自治会長
菅野 哲央