円安が、どんどん進んでいますが大丈夫なんでしょうか?と思います。今年になって約17円の円安で現在1ドル158円台だそうです。

日銀の会議が昨日まであったそうですが、現状の円相場は、影響のない範囲だとの認識で会見後にはまた2円ほど円安になりました。経済界とはすでにギャップのある判断じゃないかと思います。日銀は危機感がないと思う人もいると思います。

3年ほど前までしばらく1ドル110円ほどだったと思うけどニュースなどでは、30年間くらいずっと150円以下でピークで75円くらいまで円高になった時期もあったけど、ここ連日は34年ぶりの円安だそうです。

40年ほど前に240円くらいだった円が1985年のプラザ合意で、為替の見直しがあって1年半ほどで、急激に130円くらいまで円高になって日本の輸出関係の会社は大打撃を受けたことがありました。福井の繊維関係も輸出がメインだったので幾つかの繊維会社は倒産したと思います。

円の価値が急激に上がったのでか日本はその後バブル景気になっていきました。1991年ごろのバブルのピークの頃は、世界の時価総額トップテンにNTTをトップに日本の会社が7社も入った時期もありました。この頃は、日本のGDPは世界二位です。

でも今は、世界の時価総額トップ50にやっと日本の企業が1、2社が入る程度になってしまいました。

このままどんどん円安が進むとどうなるかでしょうね。僕としては悪い影響の方が多いのではないかと思います。以下僕の考える悪い影響と円安が進む理由です。

まずドルベースで、貯金が円安と同時に価値が下がっていきます。ドルなどに換金して持っていた方が価値が下がらないので日本人がたくさんドルを買ってしまう。そうなるとさらに円安になります。

ゴールデンウィークに海外に行く人もかなり多いそうですが、現地での支払いが日本円で考えるとかなり多くなります。海外旅行には行きにくくなります。

多くの国では物価がすでに日本以上に上がっているのと円安とで相まって日本より2倍以上のお金を支払わないといけないです。

また外国人労働者は日本で働くより海外で働く方が給料が良いので来なくなります。日本人も海外で働いた方が、給料が良いので海外で働く人が増えます。

輸入品が高くなってインフレになっていくかもしれないけど、可処分所得も減ってきているので輸入品が買えなくなる。輸出が増えれば良いけど、アジア圏の技術力が上がっていて輸出も減っていき円安の傾向が続く。

去年ドイツに抜かれた日本のGDPですが、今年はインドに抜かれて、更に円安が進めば抜かれる速度は早くなります。

他にも悪い影響はたくさんあると思うけど、良い影響は、たぶん悪い影響より少なくて、今まで輸入してきた食料品の一部の値段が上がって日本で作った方が安くなる。現在40パーセント弱の食料自給率が上がり農業の収支が良くなるのではと思います。

小麦の値段がもう逆転しています。小麦作る農家が増えていくかもしれません。他の野菜などもそうなるかもしれません。

インバウンドで、外国人旅行者がさらに増えてオーバーツーリズムのエリアの外国人が追い出されて福井にもようやく訪れるようになり、少しは福井の消費に貢献してくれる。

円安になると輸出企業の業績が良くなると言われてきたけど、円高対策で多くの輸出企業はすでに現地生産体制ができているのでさほど円安の恩恵はないけど、国内に生産体制を移す企業も出てきて日本国内での雇用が増えるかもしれません。

僕としては、以前に日本に来ていた外国人に会いに海外に行きたいと思っているので、円安は海外での支払いが増えるので良い影響とは思わないです。

今後は円安が更に進みプラザ合意以前の日本に戻っていくんでしょうかね。皆さんも円安の影響は何かありますか?

円安加速、34年ぶり158円台 米「3高」に歯止め利かず:日本経済新聞