不老不死の各種選択 #だれかに教えたいこと | 【蛇莓のショートケーキ♪】

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歴史ロマンをもっともっとセクシーに味わいたい、ファビュラス系・歴史探偵ですのよ。

『皇帝たちの中国』シリーズは、私のラブ史劇バイブル。

ドラマ内の「意味が分からない」「なんかモヤモヤする」を、スルッとスパッと解決してくれる。

この本によると「漢人とは一つの人種・民族ではなく、漢字を使いこなす特権階級」のこと。


古代中国では度重なる戦乱により、漢字文化の消滅(漢字を使いこなせる人が絶滅)の危機がありました。
そのピンチを救ったのが、遊牧民の一つ、鮮卑族(せんぴぞく)。
自ら好んで「卑しい=下品」の漢字を名前に使うわけがないので、元々は漢字文化ではなく、遊牧民の言語を使っていたと考えられます。
※北アジアのアルタイ語族=トルコ語、モンゴル語、満州語などのトゥングース語。

また、鮮卑族のまとめサイトを見ると、男性は超絶イケメン伝説が多く、女性は強い性格が多かったようです。

鮮卑族の国だった「北魏」は、後に「東魏」と「西魏」に分裂し、対立。
「西魏」の于文泰(うぶんたい)は、戦力増強のために「鮮卑族」と「鮮卑化した漢人」の連合体をつくります。
自分に従う「鮮卑人と漢人を結婚させ」、漢人には鮮卑の姓を与え、鮮卑族も簡潔に書きたい時は漢名を使い、正式に名乗る時は鮮卑名を名乗りました。
また、有力者には新しい系図を作って与えるなどもしたため、その後の漢文公式記録・貴族の出身地は全くあてにならないそうです。

岡田英弘先生は、その後の中国王朝である北周・隋・唐の政権の基盤になったのは「鮮卑人」と「鮮卑化した漢人」の連合体だった、と述べています

それらを裏付けるようなニュースが先月ありました。

ニュースを要約すると、1500年前の中国・北周の皇帝・武帝のDNAを調べて、デジタル複顔を試みた所「鮮卑族だけでなく、1/3は漢族、その他にも周辺国の遺伝子が交じりあっていた」そうです。

※王朝の順番は北魏→東魏・西魏→北周→隋→唐になります。

……真顔……なんか、ラブ史劇の武帝・宇文邕と違う。
実物は甲子園出場した高校球児の顔、3番ショート●●君みたいなイメージ。

……真顔……古代の肖像画も、イケてる皇帝加工してるんだね……。

すごいなぁと思うのは現代の最先端技術を使えば1200年前のこと、生前の目の色や肌色。持病、死因も全部分かっちゃうこと。


皇帝といえば不老不死のサプリメント=「丹薬」愛飲者のイメージがあります。
「丹薬」には水銀が入っているので、現代では常用しちゃダメ絶対!なお薬です。
たぶん、飲み続けると副作用も強烈で、体調も悪くなったと思います。
ですが、この丹薬ブーム……中国最後の王朝・清朝中頃まではあったようです。

……真顔……でも、結局みんな死んじゃったじゃん。地位・金・名誉を全部そろえた最高権力者でも、不老不死とか無理だったじゃん。 

殺るか、殺られかの二択。
アウトレイジ過ぎる権力闘争を勝ち抜いた皇帝でも、人生終盤にコロッと騙されちゃったりするんだね。
オレオレ詐欺じゃなくて、不老不死詐欺になるのかしら?
そうゆう自分も、十代の頃、センナ入りダイエット茶を飲み、激しい腹痛と下痢で痩せるけど動けなくなり、本当にヒドイ体験をしました。

個人的な愚痴になってしまいますが、現代のダイエットサプリメント商品、その広告がヤバいくらい魅力的過ぎると思います。
繰り返し見てしまうことで、ついつい夢を見ちゃうような魅力的なキャッチコピーばっかりで、庶民の私には目の毒だと時に思います。
なので、皇帝の不老不死の薬=丹薬にも「個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません」と、小さい文字で補足説明があったのかしら?と、とても気になってしまいます。


でも、別の角度から考えると、水銀成分は遺体の長期保存&墓荒らし避けには、大正解だと思います。※武帝の墓に水銀があったかどうかは不明。
時が過ぎ、遠い未来が今現在になれば、科学・医療・AI 技術が発達し、今回のニュースのように皇帝の顔を復元できます。
AIデジタル技術で生きている人のように映像化することも可能ですし、更なる科学技術が発達すれば皇帝の遺伝子を持つ新生児を誕生させる事も可能なはずです。
一回、自分は完全に死ぬけど、後世の技術で新しく生まれ変わるって意味の不老不死=丹薬=DNA保存技術だったのかもしれません。

更に更に遠い遠い未来には。
死体を生き返らせる、これも可能になるかもしれません。
でも、その場合、本人は本当に幸せなのでしょうか?
皇帝が生きていた古代、最先端技術の超高級調度品だった物が、目覚めたら歴史博物館の展示品・遺物になっている現実。

生前、親身にお世話をしてくれた臣下、美女達は、死んでしまって誰もいない。

でも思考は皇帝のままだから、周囲からは「サイコパス元皇帝」「マジうざ老害」などとディスられまくる。
冷たい視線の中で「もう一回、天下統一!」を願っても、常にAIに行動分析・監視をされ、「勝手な天下統一とかもうマジでやめてください!」と非難され阻止される。
こんな感じで生き返ったとしても、その後、老衰で穏やかに死んだとしても、ずーっと研究材料。そんな風に妄想してしまいます。

ラブ史劇では、皇帝の宮殿=金の鳥籠(豪華だが自由がない)と表現されますが、生き返ってもまた一生監視される研究材料人生になるのかぁと、不自由さばかりイメージしてしまいます。
こんな風に次々にネガティブイメージをしてしまうのはたぶん、私自身が庶民暮らししか知らないから……!?
庶民の私、不意打ちでイマジネーションの乏しさまで再確認し、ガッカリです。

ラブ史劇の歌詞には「今世で一緒になることは無理でも、来世では貴方と結ばれたい」的なものが多いような気がします。
DNAに魂の記憶が残り、それが人間の知恵となって未来に受け継ぐ事ができるなら……?
普通に子供達を育てて、命を未来に繋ぐ方が、不老不死よりもずっとロマンチックな夢であるような気もします。

だれかに教えたいこと

 

 

 

 

 

 


 


 

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