今日、東京は、快晴です。
だから、今日は、街歩きでも
楽しもうかな?
先週来、実は、僕にとって、
耐えがたいいやなことが
いっぱいあったので、
真面目なヒトだったら
マジめげるっすよ。
でも、いやなことを書くより、
楽しいことを書いたほうが
気分がいいじゃないですか。
だから、そのことは
書かない。
で、お天気に因んで、
僕が、温めている原稿の一部を
大公開しちゃいましょう。
チョット長いかもしれないけれど、
特に、ミドル世代以上のヒトには
懐かしい話だから、
読んでみてくださいね。
~ヒロN式日本昔話より~
原っぱのライト兄弟
東急ハンズをうろうろしていたら、偶然、ライトプレーンなる物を見つけました。
知ってますか?ライトプレーン。七五三の千歳飴みたいな細長い袋に入っておる模型飛行機キットですよ。知らない人のために説明しますが、模型飛行機といっても、F18とか、ステルス戦闘機とか、0戦とか、そういうリアルな物ではない。主な部品というか内容物というか、そういうものは、胴体である細長い木(割り箸の長~い奴)、翼の骨組になる竹ひご、翼そのものになる薄い紙、プラスチックのプロペラ、長いこげ茶色のゴム、それから細かい金具(真鍮製)など一式。まあ大体こんなもんです。それに、組み立て用の説明書きが入っている。それでもわからない人のために付け加えると、映画「となりのトトロ」で、カンタという男の子が持っていた紙製の飛行機ですよ。「オールウェイズ・三丁目の夕日」にも出てきたかな。見たことがない人はレンタルDVDで確認すべし。
まだ、あったんだな、ライトプレーン。当時は、ライトプレーンなんて、しゃれた言い方はしなかった。「模型飛行機」ですよ、「模型飛行機」。
大きさは、完成すると3、40cmくらいになったかな。ある意味、子供ライフの中で、この「模型飛行機」というのは、花形でしたな。スターですよ。昔の子供、特に男の子は、とにかく物を飛ばすのが大好きだった。新聞のチラシで紙飛行機作ったり、正月はもちろん凧を揚げた。紙を丸めて、三角錐のようなものを作り、吹き矢もやった。駄菓子屋で売ってた落下傘のおもちゃ(と言っても、ビニールに糸がついていて、ビー玉が錘になっている原始的なもの。これを丸めてパチンコで飛ばす)が爆発的に流行ったこともあった。そんな「飛ばし物」の中で、ひときわ人気があったのが、この「模型飛行機」だったのです。なぜ、この「模型飛行機」が花形だったのかと言いますと、
その1=大きい(子供の遊び道具としては最大級)、
その2=華やか(飛ばし物の中で最長の飛行距離を誇る)、
そして、なんと言っても、
その3=作るのが難しい、という点が最大の、そして、悩ましい魅力でしたね。
(中略)
袋を開けると、組みたて説明書というか、設計図みたいなものが入っていて、それに基づいて、我が模型飛行機の制作、開発が始まる訳なんだけど、そこには、子供が乗り越えなくてはいけない試練の数々がある。竹ひごを丸めて、翼の丸みを出すんだけれども、そのために、竹ひごをろうそくで炙ったりする。これが不器用な子だと上手くできない。竹ひごが焦げてしまったりするんだな。翼の骨組をなんとか作っても、翼の本体になる紙を上手く張れない。霧吹きで紙を濡らして張れだの、糊付けはどーしろだの書いてあるのだが、皆み~んな、うまくできない。そして、何より、優れた「模型飛行機」を開発するためには、機体の重心を上手く取ることが必要なんだけど、そんな芸当はチビには、まずできない。とにかく「模型飛行機」はすごく難しいジャンルな訳です。それだけに、それを成し遂げた子供は、すごく尊敬される。
原っぱや神社の境内に、でっかい模型飛行機をやり投げの選手みたいに掲げて小学校5年生くらいのお兄ちゃんが現れると、そこらで遊んでいた子供がいっせいに群がってくる。「これから試験飛行をするから」とかなんとか、お兄ちゃんは言う。かっこいいなあ。
お兄ちゃんは、ちょっとものものしい雰囲気を醸し出しながら、プロペラを回して、ゴムを巻き始める。周りの子は、口々にいろんなことを口走りながら、その様子を見ている。果たして、この飛行機は上手く飛ぶのだろうか?どきどき。
いよいよゴムも巻き終わり「発進!」ということになる。お兄ちゃんは、模型飛行機を掲げて、空を見上げる。「5、4、3、2、」こういう時は、必ず秒読みが入る。秒読みが入ると、なんでも、ものものしく、カッコよくなる。「1、発進!」
お兄ちゃんの模型飛行機は空高く飛んだ!
皆、それを追いかける。
しばらく飛んで、模型飛行機は無事着地する。しかし、当のお兄ちゃんは、ちょっと気に入らない。ちょっとストンという感じで失速気味に降りてきたから。そこで、錘の位置やら翼の角度やらを微調整する。チビたちは、それを真剣に見つめる。2度、3度、試験飛行は続く。飛ばすたびに、飛距離が伸びてきたりする。チビたちは、魔法でも見るように、その模型飛行機が中に浮かぶ様をうっとりと見つめる。そして、何度めかの飛行の時、悲劇が起こる。
強い横風が吹いて、飛行機のバランスが崩れ、境内のひときわ高い松の木に引っかかってしまう。ある時は、飛行機が飛びすぎて、行方不明になってしまったり、とにかく原因はいろいろなんだけど、結末は大体同じ。
模型飛行機の寿命は、大体半日、長くて3日くらい。模型飛行機は、壊れ易く、はかないものなのです。
それでも、いや、それだからこそ、模型飛行機は、子供たちにとって、花形スターだった。
(中略)
ふと、空を見上げると、あのポッカリと夢のように浮かんでいる模型飛行機のことを思い出すことがあります。セコセコと自分の損得や欲得づくのことばかり考えがちになって、心がささくれ立っている時などは、人間、空を見るべきだと、ヒロNは思いますな。成功者にも、落伍者にも、金持ちにも、貧乏人にも、きれいに晴れ渡った空は、平等に気持ちのいいものです。なんかそれって、ちょっといいことじゃないですか。
あなたの心の空に、模型飛行機は、飛んでいますか?(了)
おじさん、おばさんは読むべし!
http://musosha.hondana.jp/book/b67903.html
メタボな人は読むべし!
いよいよ食欲の秋!
さあ男もダイエットだ!(宣伝)
http://musosha.hondana.jp/book/b61334.html
販売好調、
「女の子の取扱い説明書」の方も
よろしくね!




