醜い自分を見ることが恐怖
顔のカゲと身体のラインに怯える…
岩屋に閉じこもり大きくなって
外に出られなくなった山椒魚は
食べものに困らず
外敵もなく
なんとなく時間を過ごしいた
鏡もなかった
ふと気づいたとき
自分の姿に愕然とする
美しさなんて
縦横の長さと間隔の比率を
感覚的に判断するだけ
光と色彩のバランスを感じるだけ
なのに心身ともに掻き乱される
美しさと人格が
無意識に同一化される
理不尽だと思うか?
鏡も持ちたくない
自分を見たくない
そんなあなたは私は
漫然と岩屋で過ごした山椒魚が
この世でいちばん美しいと
神が設定したなら…
満足だろうか?
