花火の箱を誰に渡そう?


どうしても開けられない

この箱のなかには

確実に飛び交う花火が

暴れている


箱を

何色に塗ろうか

模様を描こうか

スワロフスキーつけようか

ダイヤを仕入れようか

そんなことばかりに悩む


箱をかかえて

こじ開けてくれるひとを

血眼になってさがす


「中身が見えないよ」

出会うひとたちに断られた


しかたないから

必死で自分で開けてみた


箱のなかの花火は灰になっていた


そして

箱の隅に

まだ火のついてない短い花火が1本

才能花火と思いたい…