もと文学部でありながら、本当に気に入ったもの以外そう読まない自分。
普段めったに読んでて面白いと思うものがない。
難しすぎてもくらくらするし、簡単すぎても無駄な時間の浪費でくだらない。
最近は特に、くだらない読書に時間を費やしたくない焦燥感がある。
そんな中で、面白いなーと一気に読んでしまった本。
①吉田修一『パレード』
これは面白かった。最初はくだらない若者の駄弁りみたいな挿入なのに、最後はサスペンス…。
最後、いろんな伏線みたいのが入り乱れて、一気に物語がグググと展開しだすあたりがツボ。
でも一番面白かったのは、一章の工藤官九郎みたいな内容のところなんだけど。
②村上春樹『色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年』
当時、大流行していた本作。本屋でバイトしていた友人に借りて、一気読み。
面白かったんだけど、最後だんだん「あれ…あの伏線もこの伏線も回収してないのにページ数が…」ってなって、悪い予感は現実のものに…。物語より、このがっかり感が一番のサスペンス。
でも、村上春樹って読みやすいよねー。細かい所は忘れたけど、エリートリーマンの友達がバレーに例えて色々しゃべるくだりはちょっと笑えた。気取りすぎてギャグになってるよ? みたいな。
あそこまで作者の自意識が丸見えだと、読んでるこっちが恥ずかしくなる。でもそこがいい。
③松任谷由実『ルージュの伝言』
中学生の時読んだら、わけわかんなくて読めなかった。CUとかヒップとか、何?って。
正直今読んでもヒップの意味わかんない(笑
当時の流行り言葉とか、業界用語みたいのが出てくるから、ちょい読みづらい。
でも、ユーミンの感性って面白いなって思う。この人柄があって、あの詩ができるんだろうね。ちょっと売れてて調子乗ってる語調が面白かったりする。
④村山由佳『アダルト・エデュケーション』
今読んでるのでまだ一気読みしてない。自分の中で、くだらないとそうじゃないの中間にある微妙な位置づけの本というね。今色々他にやりたいことあるから、読破しようか迷い中。
内容は倒錯したセックス。短編集で、いろんなセックスが楽しめるみたいな本。女性向けなので、ハードなのはないです。
なぜ、この本にはまったのか謎。読みやすい、というのならよしもとばばばも読みやすいのにね。昔TSUGUMI一気読みしたし。でも、読む気になれない。
その時の気分とかで読みやすいとか面白いとか、全然感想が変わるから、本って不思議。
⑤俵万智『みだれ髪 チョコレート語訳』
チョコレート語訳というのは俵万智の造語。正直、あんまり意味わかんない。
要は、与謝野晶子の『みだれ髪』を現代風に、それも五七五に訳しましたよという本。
訳すだけならまだしも、五七五ってすごいよね。これは、偉業だと思う。
自分の拙い古文読解能力からすると、原文の意味を忠実に訳してると思うし。とにかく恋の詩ばっか。
でもどれも、恋する人ならではの心境を美しく、激しく描いていて…芸術的ですらある。
みだれ髪に興味ある人には是非、読んでほしい。
そういや『たんぽぽの日々』も読んだけど、面白かったなあ。エッセイと詩のミックス構成なんだけど、子供のことを書いたのが中心。子供居ないけど、こういうの読むとホッコリするね。
写真がまた、奇麗でいいんだなあ~。Amazonでは「商業主義みたいで嫌」って意見あったけど、そうかな?
⑥中谷美紀『嫌われ松子の一年』
数あるエッセイのなかでもこんなに面白かったものはない。
嫌われ松子の一生でおなじみ、中谷美紀さんの撮影秘話…というか、鬼監督とのバトルを克明に刻んだ、血に染まった日記。それがこの本…。
中谷美紀さんの、どんなにつらい状態でも前向きに、ユーモラスに立ち向かうその精神に脱帽。
芸人だってこんな風にはできないよっていう。文才あるよねーこの人。ほんと、面白いし笑える。
いまだに映画見てないけど(トラウマになりそうだから)この本は面白かった。『インド旅行記』っていう本も書いてるけど、面白いよーインド好きの人読んでほしい!
以上!