私の経歴と、トレーナーとしての理念 | ボイトレ&日常ブログ 〜Just the way you are〜

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~日々感じたことを気の向くままに綴っていきます〜

 

 

 

IPC VOICE STUDIO
VMTA公認マスタートレーナー 弓美子


姉は声優/ナレーターの加藤有生子
祖父は作詞家の加藤省吾


ここでは、半生を振り返りながらの自己紹介と、ボイストレーナーとしての私の理念を綴っています。
長くなりますので、お暇つぶしがてら
お茶お付き合いくださいまし





 【幼少~学生期】

合唱団に所属して常に歌っていた母のお腹の中で育ったため、自然と歌の胎教を受けていたと思われる。
赤ん坊の時は子守唄に合わせて手足を動かし、やたらとリズムをとっていたらしい。
3才の時に通ったピアノ教室で、勧められるがままに専門プログラムを受け、絶対音感が身についた。
が、本人がそのことを知ったのは高校を卒業してからだった。(周りも皆んな同じ感覚だと思っていた)

小学校に入学したあたりから、5歳上の姉とのハモリ遊びにハマる。
音楽を聴けばハモリの方に耳がいってしまう『コーラス耳』は、この時期に訓練されたものと思われる。
テレビを観ていて、メインの歌手よりも「バックコーラスの人になりたい!」と心から思うマニアックな子供であった。

小学校高学年からトータル11年間は、吹奏楽部に所属。(フルート、パーカッション)
特に高校は、コンクールで毎年関東大会に出場する常連校だったため、 野球で言えば甲子園を目指すのと同じような、文化部らしからぬ熱血体育会系なノリで熱い青春時代を過ごした。
集団でひとつのハーモニーを奏でる素晴らしさや音楽理論などを学び、現在の音楽的基盤の多くを形成した時期であった。

卒業後、女子のわりには機械に興味があったため、音響技術の専門学校へ進む。
故・河辺浩市先生をはじめとする、日本ジャズ界の草分け的な大御所の方々と演奏を共に出来るゼミを受け、さらに音楽の幅を広げていく。
卒業制作のミュージカル公演ではオーケストラの団員として参加、音響システムや舞台制作などの裏方全般の流れを経験し、強い興味をもつ。



【就職期】

音楽漬けの学生生活を終え、大手テーマパークの技術部に就職。
当時かなりの倍率を突破して入社し、ショーやパレードなどで音響/照明の業務に携わったが、本人は「何かが違う…」と感じていた。

暫くして本来希望していたレコーディングスタジオから御縁を頂き、転職。

そこで大手レコード会社の音楽制作やCM音楽制作などプロの現場作業に携わる一方、ボーカルディレクターとしても多くの経験を積んでいく。

「まだ若いのにディレクションが他の誰よりも的確で分かりやすい」と高評価を受けた。

また、楽曲を耳コピーしてパート分けし、それを譜面におこす写譜業務なども多く手がけた。(今と違って手書きの時代…)

その後、作曲家・久石譲氏のスタジオ(当時)より、技術業務委託として衛星放送局に派遣される。
ここで世界中の多種多様な音楽をひたすら聴き続け、数年間まさにノージャンルに幅広く音楽知識を増やす毎日を過ごした。

同じ頃、ご縁をいただきスタジオミュージシャンとして歌の活動を開始。
譜面の初見が利くことと絶対音があることから、現場での仕事の速さを武器とし、
メジャーアーティストのコーラス/CM音楽の歌入れ/企業ナレーションなど、多くのレコーディングに携わる。
また、バンド/グループのボーカル/コーラスとして、イベントやライブ等のステージにも多数出演しており、MCではアドリブも得意とする。

諸事情あって一度は一般企業に勤務した時期もあったが、
あまりに音楽から遠ざかった日々に耐えきれなくなり、意を決して退職。

自分にとっての音楽の必要性を再認識する。

 

そして、以前から同じアカペラグループの仲間であったボイストレーナーAKIRA氏より『弓美子は技術的にも性格的にも、絶対トレーナー業に向いてるよ!』との強い勧めを受け、正式にボイストレーナーになるためのトレーニングを積む。
VMTA公認マスタートレーナーとなり、今日に至る。




【~現在、思うこと】

ボイストレーナーというのは、音楽の知識や経験が豊富であるのは勿論のこと、

自身の発声や歌のレベルも当然高くあるべきだと思います。

 

しかし本人がシンガーだから、あるいは歌が上手いからといって「じゃあ教えることも上手いのか」というと、必ずしもそういうわけではないのです。

もちろん両方上手くて素晴らしいトレーナーやシンガーの方は沢山いらっしゃるのですが、その辺りはご自身で見極めていく必要があります。相性というのも大事ですしね!

 

私は、トレーナーにとって特に大切なのは、

声(歌)の悩みや問題点、わずかなコンディションの違いなどをしっかりと聴き分けることのできる『確かな耳』と、

それらを分析し、安全に改善・向上させることのできる『指導力』だと思っています。

 

 

最近、音楽スクールや人材募集のサイトなどで

「ボイストレーナー募集。歌が好きなら未経験OK。時給〇〇円〜」「好きなことで稼いじゃおう!」といった、まるでアルバイト感覚の広告を目にすることがよくあります。

トレーナーとしての正しい基礎知識も無いまま、歌が好きだからというだけで人様に教える(しかもお金を頂いて)というのは、非常に怖いことだと思いませんか?

 

また、これは何の分野でも同じかと思いますが、教える側が自分主観の指導をしていては相手側の悩みというは解決されません。

先生にとっては出来て当たり前のことだとしても、相手にとっては当たり前では無いんです。

そのことを考えもせずに、上手くいかない人に対してイライラと不機嫌になったり、なんで出来ないの?と威圧的だったり、または適当に流してやり過ごされたり…

 

残念ながら、そういう自分本位な(パワハラ的な)指導者が、このご時世になっても未だに結構いることも事実なんです。

歌や声に関して言えば、まずはリラックスさせることが重要であり、こういった負の言動は全く無意味で逆効果だと私は思います。

 

 

→ 問題点や、上手くいかない原因を分析

→ きちんと相手にわかるように説明

→ 改善策や、より向上させるメニューの提案

→ モチベーションをアップさせトレーニング

→ 経過をしっかり把握、ベストな状態へ導く

→ 全体のパフォーマンスレベルを上げる

 

これがトレーナーの役割だと思っています。

ちょっとアスリートみたいですが、基本的には同じなんですよ。

そしてもちろん、これらを優し〜く楽し〜くやっていきますので御安心くださいね(^ ^)

 

 

さらに、音楽的な面からのアプローチだけではなく、喉の内部など発声に関わる医学的な面から脳科学に至るまで、様々な知識が必要になってきます。

これらは効率的にトレーニングするためにも非常に重要ですし、とても奥が深いのです。

 

このあたりの理解力というのは人によって様々なため、

「論理的なアプローチと感覚的なイメージ」を上手く融合させて

「各々の性格に合わせた方法で説明する」ということを心掛けています。

(↑ここが結構重要だと私は考えます)

 

 

 

そして…

 

声というのは、悩み事やストレスなどメンタル的なことにも大きく左右されてしまう、非常にデリケートなものです。

私自身、元々は明るく愉快な性格ですが、公私共に辛い出来事も沢山乗り越えて参りました。

その中で、声が上手く出せなくなってしまった時期もあります。
歌うことや音楽に触れることすら出来ず、塞ぎ込んでいた時期もありました。

 

人それぞれ生きていれば色々なことがある…

だからこそ、真剣な人には真剣に応えたい。楽しみたい人には、とことん楽しんでもらいたい。


トレーナーを始めてから十数年が過ぎ、お陰様で今日まで数多くの生徒さん達をみてきました。

声の特性、悩み、目標、性格、生活環境、コンディション…

これらは一人として同じことはありません。
その日、その人には何が必要なのかを判断し、各々のレベルに合わせたトレーニングメニューを日々変化させてレッスンを行っています。

 

マンツーマンレッスンは、個人としっかり向き合えるので内容の濃いレッスンができ、 私自身とてもやりがいがあります。
「生徒さんの立場になって」をモットーに、皆さんの声や歌のお悩みを解決し、より魅力的に輝けるよう、責任と誠意を持って臨ませて頂きます!
 
これからも多くの人と出逢えることを、心から楽しみにしています(^ ^)

 

 

 


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