「王様と私(The King and I)」
‘ボッタしようとするトゥクトゥクドライバー’の話
‘中山美穂に似ているマッサージ嬢のゴッドハンドで、あんなことになってしまった’話(笑
‘ウソをついてまで土産物屋に連れて行こうとする商売人’の話などなど・・・
別にタイランドのイメージダウンを狙っているワケじゃないんですよ?(笑
だから今夜は、ちょっとだけマジメなお話をします(笑
ご存じのとおりタイランドは立憲君主制の国
(現在、国を治めているのはラーマ9世)
近隣国が次々と西欧諸国の‘植民地’になっていった時代(60年以上前)
タイはどこの国の植民地にもなりませんでした
質問:タイは何故、西欧諸国の植民地にならずに済んだのでしょうか?
①タイは最強の軍隊を標準装備し、軍隊は近代的な武器兵器を保持していたため、西欧諸国は手が出せなかった
②西欧諸国はタイの象さんのパオパオ攻撃(←どんなよ?)が怖くて侵攻出来なかった・・・(笑
ノォォ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(д゚ ;)━(゚д゚;)━━ッ!!!!
違いますっ
正解(たぶん・笑):タイは「全方位外交政策」を取っていたため
例えば当時・・・国内の鉄道はフランスに任せ、法律はドイツに任せる
といった具合に、複数国に国内のインフラ等を分割しました
1つの国だけにすべてを委ねることほど危険なことはありません
(気づいた時には植民地・・・><)
全方位外交政策はそれぞれの国の過干渉を防ぎ、タイは結果的に西欧諸国の植民地になることから逃れられました
もちろん、全方位外交は今も続いています
短絡的に私が思うことは・・・王様がエライっ!
決まった時間や決まった場所で国歌を歌わないと罰せられるタイ
そう、タイは‘不敬罪’が存続している国です(外国人にも適用されますのでご注意を!)
バーツ紙幣には王様が描かれていますが、この紙幣でさえ、粗末に扱ってはいけないことになっています(小さく折りたたんだりしちゃアカンっ!)
50バーツと20バーツ紙幣(ラーマ9世)
窮屈なのかなぁ?マスゲームをする国みたいな窮屈さが
タイにはあるのかなぁ?(・・?
タイ国民は王室からの圧迫を感じながら日々生きているのかなぁ?(・・?
当初、チラっとそんなことも考えましたが・・・
でも、話をしたタイ人たちは‘うっそ~?’ってくらい、み~んな王室を尊敬していました
王室を尊敬・・・
‘させられている感’ではなくて‘している感’だった(笑
「王様が私たちのことをいつも考えてくれている」←このセリフを何度もタイ人から聞いた
さて「王様と私(The King and I)」1956年 アメリカ映画
あらすじはこんな感じ
1860年代のタイ、子弟の教育のため、王室はイギリスから女性家庭教師を招いた
赴任そうそう、タイ王室の封建的な物事の考え方や習慣に
この女性家庭教師はことごとく王様と衝突してしまう
王様(ラーマ4世)はユル・ブリンナー(1920年~1985年)
女性家庭教師アンナ役はデボラ・カー(2007年没)
「王様と私」はアンナ役にジョディー・フォスターを迎えてリメイクされているけれど(「アンナと王様」1999年 アメリカ)
私は王様役のユル・ブリンナーやアンナ役のデボラ・カーが好きだし
この時代のアメリカ映画の‘色味’みたいなものも気に入っているので
1956年版「王様と私」をお勧めしたい
中でも一番好きなシーンは、王様とアンナがダンスをするシーン
華麗なステップで踊るアンナとは反対に、王様はピョンピョン跳ねながら
アンナの動きに合わせて躍動するシーン・・・(曲は‘Shall We Dance?’)
これがカッコイイっ!
ユル・ブリンナーって運動神経が抜群!と
初めて「王様と私」をTVで観た高校時代、そう思った(笑
ブロードウェイの舞台で大ヒットした後に映画化されたこの作品
舞台でも、王様役をユルブリンナーが好演
ちなみに、ユルブリンナーはオーディションでこの役を勝ち取った
ユルブリンナーの出自には諸説あるが、サーカスで空中ブランコのパフォーマンス中に事故に合いサーカスを引退
今作品のオーディションでは・・・
「自分はジプシーの血が入っている」そう言ったあとに
ギターを弾きながらジプシーの歌を歌い、一発合格だったらしい
父方がモンゴルの血、母方がジプシーの血
ユルブリンナーはシャムの王様役にピッタリだったような気がする
以降、ハリウッドのトップスターになった彼の記念碑的な作品「王様と私」
観ないと損すると思う(笑
王様と家庭教師、互いに魅かれあう二人のラストは・・・
この映画ね、タイ国内では未だに上映禁止です[E:sign01]
理由は‘王様が野蛮に描かれているから’
たしかにダンスシーンにしても、来客に対してユル・ブリンナーが
「ほらっ!葉巻だっ!」と差し出すシーンにしても野蛮な感じがするにはする(笑
不敬罪が存続している国では、仕方のない処置かもしれないね
タイに興味がある人もナイ人も、おヒマな時に是非観てほしい映画だと思う
この映画を観たら、私がタイを好きになったワケ、少しはわかってもらえるかもしれない(笑
TSUTAYAにあったらレンタルしてみてっ!(笑
王様と私 (製作50周年記念版)
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |